赤塚不二夫
先日、赤塚不二夫さんが亡くなりました。
子どものころから、「バカボンのパパに似ている」「赤塚漫画のキャラだ」「デカパン先生だ」「赤塚不二夫に似ている」と言われ続けてきました。
驚いたエピソード。
取材で札幌に行きました。
初めてのショットバーで呑んだ。
3時間くらい、カウンターにいた、愛嬌のある女の子を笑わせながら呑んでいた。
店には、もう一人、若い男がいた。
3時間、一言も口をきいていない。
ひげをはやし、どちらかといえば、こわもてだ。
会計のとき、男が、逆にびびりながら、おそるおそる、私に聞いた。
「店に入ってきて、顔を見たときから、ずっと思ってました。言ってもいいですか。怒らないですか」
「いいよ」
「バカボンのパパですよね。漫画の人って、本当にいるんですね。まじで、びっくりしました。ずっと、どきどきでしたよ」
わたしは、思わず、むふふ、と鼻で笑った。
電車の中で、知らない人から、バカボンのパパだと言われました。
実話です。
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