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新潟競馬場へ車で拉致された話

「アイビスサマーダッシュ見に行きませんか?」
競馬友達のYさんから連絡が来た。

アイビスサマーダッシュとは

日本で唯一直線芝1000Mが可能な新潟競馬場で行われる重賞レース。
施工条件は直線芝1000M 真夏の新潟名物レースだ。
新潟競馬場のG1と言っても過言ではない。

今年の新人ジョッキーで新潟出身の小林美駒騎手が勝ちたいレースとして挙げていたレースでもある

断る理由もないので了承する。

Y「じゃあ当日0時に〇〇駅(千葉の某駅)集合で!」
えっ?

2021年7月25日(日) 0時

千葉の某駅に到着しYさんを待つ。
月が綺麗だなーとか思いながら待っているとNBOXに乗ったYさんが来た。
さあ車で新潟競馬場へ行くぞ!!!!

いやまあ事前に場所を教えてくれたのでましではあるが。

運転はYさんがずっとしてくれるので僕は後部座席で寝ることにした。
リクライニングがないので大変に寝心地はよろしくない環境だったので快眠とは程遠い睡眠ではありましたが。

目が覚めると外が明るかった。Google mapsを開くと既に新潟県に居た。
そういえば田中角栄先生のお陰で新幹線やら道路が整備されてるんだよなあと車に揺られながら思い出す。
田中角栄先生についてはこのやる夫スレのおかげで学びました。

ちょっと寄り道

競馬場の前に行きたいところがあるということでYさんはあるところへ向かっていた。

ポピーとよさか
知る人ぞ知るゲームセンターである。

朝8時だというのに僕ら以外にも何人か居る。
Yさん「じゃあここで朝ごはんです。」

いわゆるレトロ自販機というやつだ。
うどんそばは見たことあったけどトーストは初めて見た。

ハムサンドトーストをいただくことにした。
ちゃんと外は焼かれてて温かくて美味しかった。

このトーストは店内で店主の方が仕込んでるというのだから凄い。
手間が掛かってるなあ。ありがてえ。
腹ごしらえも終わったのでいざ今回の主目的新潟競馬場へ向かう。

人生二回目の新潟競馬場

初めて新潟競馬場行ったのは2017年の新潟2歳S。まだ大学生の頃だった。
ゴールデンサッシュ牝系のフロンティア君を応援しに行った時だ。

まさか車で新潟競馬場まで拉致連れてこられるとはなあとも思いながら5年ぶりの新潟競馬場へ。
さあ今回のお目当てはアイビスサマーダッシュ! 
しかも今日は推し騎手の石川裕紀人オールアットワンスで参戦している!
ワクワクしながらメインレースまで軽く馬券を買ったり場内を散策した。


さてメインレースの発走時間が近づき、アイビスサマーダッシュの出走馬がパドックに出てきた。
裕紀人が乗るオールアットワンスや一昨年の覇者ライオンボスなど、真夏の直線王者を決めるにふさわしいメンツが揃う。

オッズを見るとオールアットワンスが1番人気に支持されている。期待と不安を胸にしながらパドックに出てきた裕紀人に応援の念を送る。

そもそも裕紀人が短距離上手いイメージがないので不安しかない。中山ダートの短距離ならともかく芝の短距離はどうなのか・・と思った。思い出すのはレッドラウダで韋駄天S勝ったことくらいだ。

第21回アイビスサマーダッシュ(G3) 

ファンファーレが新潟競馬場に響く。
灼熱の新潟、55秒の超高速決戦のスタート。

新潟の芝1000m直線は外枠が有利だ。直線なので単純に考えたら枠順の不利はない。だが内枠はレースを使うにつれ荒れてしまうため外目に持ち出して走るのがセオリーだ。

今年はそのセオリーを完全に無視した馬がいた。
1枠1番 バカラクイーン菅原明良騎手だ。

場内からはどよめきが起きていた。いくら1枠1番だからといってそれはさすがに無茶ではないか?そんな思いは意に介さず我が道を行く一人と1頭。

対して裕紀人とオールアットワンスは枠順の利を生かして外目の先団で追走。前には誰もいない絶好のポジション。
裕紀人の手応えも悪くない。

残り400。

まだ内のバカラクイーンは粘っている。鞍上の菅原君の手が激しく動く。
裕紀人もスパートをかけオールアットワンスに鞭を入れる。瞬間、オールアットワンスは馬群から抜け出し先頭に躍り出た!
しかしまだバカラクイーンが粘っている!そして後ろからは王者ライオンボスの猛追。

しかし!しかし!オールアットワンスの末脚は二頭を置き去りにして先頭で僕の目の前を一瞬で駆け抜けたのだ。

思えば裕紀人の重賞制覇を現地観戦したのはこれが初めてだった。初重賞もその後も現地で見ることができなかったのでついに念願叶って感動した。

この後、新潟駅のぽんしゅ館で日本酒を飲んだり、お蕎麦を食べて新潟の美味いものを堪能した。新潟サイコー!
Yさん「じゃあまた車で帰りましょうか

地獄のNBOX帰宅!!!!!!
おわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!

思えば昨日からまともな椅子に座ってない。そんな疲労困憊の身体なのにNBOX君の座り心地は睡眠までたどり着けない辛さであった。


約6時間かけてスタート地点の千葉の駅まで戻ってきた。
もう日付が変わって月曜日。家に帰って風呂に入ってすぐ寝た。
なお月曜日は休みでもなければ有休取ってるわけでもないので死ぬほどきつい身体をたたき起こして労働に向かいました。

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