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0273.ポイントぎらい

ポイントが嫌いである。ポイントがあると自分の買いたい店で、買いたい商品が買えない。ポイントで選ぶようになってしまう気がしてポイントが嫌いである。自分の都合で物を買うんじゃなくて、“ポイント側” の都合で物を買わさせられている。そして、“お得” とかいう言葉も大嫌いである。

そんな俺が、脳出血の後遺症で車を運転してはいけない時期があり、ネット通販を利用するために、初めてクレジットカードを作った。すると、楽天カードで決済したり、スマートフォンの電子マネーのクレジットチャージを楽天カードに設定したりして、自然に楽天ポイントが貯まっていった。

対応店舗で支払いのときに楽天ポイントの付与を受けると、電子マネーのクレジットチャージと合せてポイントの二重取りができるのは知っている。でも、ポイントが嫌いなので、実店舗でのポイントの付与はほぼ受けなかった。楽天カードでの決済と、スマートフォンの電子マネーのクレジットチャージで楽天ポイントが 60000弱貯まった。

この貯まる楽天ポイントを、本当は楽天Edyモバイルで使うつもりだった。でも、スマートフォンを AndroidPhone から iPhone に替えた。iPhone では楽天Edyモバイルが使えないので、その ”つもり” ができなくなった。そして、使わないので 20000ぐらいだった楽天ポイントは 60000 弱になった。

そんなに貯まってしまうと、かえって使うのが惜しくなる。でも、友だちの勧めで、そこは惜しがらずに普段使いをすることにした。対応店ではスマートフォンの楽天Pay で支払いをすることにした。考えると、楽天Pay は楽天Edyモバイルと同じなのだ。楽天Edyモバイルが端末をかざすだけのタッチ決済なのに対して、楽天Pay はコード決済というだけで、同じく楽天ポイントを消費する。iPhone では楽天Edyモバイルが使えない代わりに楽天Pay があると思えばいいのだ。

俺はコード決済よりもタッチ決済のほうが好きなので、普段はモバイルSuica を使っている。でも、モバイルSuica は登録クレジットカードがビューカードでないとオートチャージが使えない。そして、オートチャージされるのが駅の改札でモバイルSuica を使ったときだけだという。ビューカードを持つつもりはないし、普段電車に乗らない。だから、オートチャージされることはない。

なので、気づかずに店舗のレジでの支払いでモバイルSuica の残高が足りないというときがある。モバイルSuica のクレジットチャージには少々時間がかかる。だから、レジで残高不足のときはチャージの要らないポストペイ後払いの QUICPay に決済を替えてもらって支払っていた。

iPhone になり、QUICPay が ApplePay になったので、設定のクレジットカードが AndroidPhone のときに使っていたカードだけではなく、複数のカードを設定してその都度選べるようになった。なので、楽天カードを QUICPay のデフォルトカードにして、決済すれば楽天ポイントが貯まるようにした。

レジで楽天ポイントの付与を受けるのが嫌いだったが、これからは楽天ポイントが付与される店舗では、積極的に付与を受けようと思う。でも、楽天ポイントが付与される店なのかどうかは気にしない。いずれの決済でも、楽天カードが使われて楽天ポイントが貯まるのだから。ポイント付与でポイントの二重取りはできなくても、それだけで充分である。

あれもこれもと “お得” を追うと、ポイントのいやらしい部分が出てくる。俺は、本当にポイントが嫌いである。だから、楽天ポイントだけでいい。昨日は、楽天ポイントの付与を受けたうえで、楽天Pay で支払うということを試してみた。

ドラッグストア クリエイトとスーパー ベルクは楽天ポイントの付与は無く、楽天Pay での決済はできた。ファミレスの夢庵では楽天ポイントの付与が受けられて楽天Pay での決済もできた。たぶん、幸楽苑とはま寿司も楽天ポイントの付与が受けられて楽天Pay での決済もできると思う。

詳細は避けるが、数日前に楽天カードをやめようと突然思った。そもそも楽天グループがあまり好きじゃない。ソフトバンクグループは間違いなく嫌いだけれど、ソフトバンク光も LINE も PayPay も使っている。そして、やめる前に貯まった楽天ポイントを楽天Pay で使い切ろうとしていた。ある店舗で店員さんに「楽天ポイントが 60000 貯まった」ことを話すと「すごーい」と驚かれた。

なので、楽天カードをやめることをやめた。

“ポイントぎらい” が少しだけ、和らいだ。

柳 秀三

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