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0095.“モノリス”現る

iPhone 13 mini のカバーを外した。そして、立ててみると自立した。それがなんだか嬉しい。前機の iPhone SE 第1世代は筐体がアルミニュウムで、金属の厚い板という感じが好きだった。iPhone 13 mini は、背面がガラスで側面がアルミニュウムなので、背面も側面もアルミニュウムの iPhone SE 第1世代とは違うが、きれいなガラスの厚板のようでいい。

それで、自立したところを iPad Air で撮影した。すると、ガラスフィルムとの境目に白いラインが浮き出る。境目に付いたホコリの線である。なんか良くない、嫌な感じである。指を這わせてもガラスフィルムのエッジに引っかかる、滑らかじゃない。なんなら、剥がしてしまおうか。

ガラスフィルムの表面をみてもキズが無い。ということは、貼ってなくてもキズが付かなかったということだ。購入から2年経つが、キズを付けていない。俺はキズを付けない男なんだ、剥がしてもいいんじゃないだろうか。

なーんて、ぶつぶつ言いながら、親指の爪を iPhone 13 mini のコーナーでガラスフィルムとの間にすきこんでみた。すると、意に反して簡単に爪が入り込み、ガラスフィルムが浮き上がった。剥がれた部分の白いラインを指で拭くときれいに落ちた。これはもう元に戻れない、全部剥がした。そして、シルコット 99.9% 純水で丸ごと拭きあげた。

きれいになった。『2001年宇宙の旅』の “モノリス” のようだ。iPad Air で撮影した。触り心地が滑らかでいい。重さが 140グラム で 39グラム 軽くなった。縦横の長さがそれぞれ 5ミリ 短くなり、厚みが 4ミリ 薄くなった。

いま俺は、はじめて “iPhone” を手にしているのかも知れない。

柳 秀三


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