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0165.ピアノ大作戦
「エリーゼのために」Für Elise(1810)/Ludwig van Beethoven を、ロールアップピアノで弾き始めた。ロールアップピアノとは、49 ある鍵盤がシリコンと思われる素材でできていて、クルクル巻いて収納できて、とても安価なデジタルピアノのことである。
NHKBS で放送されている「駅ピアノ 空港ピアノ 街角ピアノ」を観て、ピアノを弾きたいと思った。そして、ピアノ教室に通った。でも、講座は性に合わなかった。パソコン教室にはハマったが、ピアノ教室はダメだった。受講を続けるのはやめた。
楽器はやったことがない。小学校の頃、リコーダーで曲を吹けなかった。なんでみんな吹けるのだろうと思っていた。フォークギターを高校生の頃に買ったが、買っただけで終わってしまった。楽器は全然ダメだと思う。でも、ピアノを弾きたいのだ。だから、ネットで楽譜を購入し、ロールアップピアノで弾いてみようとしている。
ピアノ教室はダメだったので、いわゆる “独学” で練習してみる。“独学”、ああ、なんとカッコイイ響きなんだろう。「ピアノは独学なんです」なんて、言ってみたいものである。そして、言うためには弾けないとダメである。
ネットで購入した「エリーゼのために」の楽譜の譜面と、ピアノ教室の教材の「エリーゼのために」の楽譜の譜面が違うことに気付いた。ピアノ教室の「エリーゼのために」のほうがソレっぽいので、その楽譜で練習を始める。
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両手で弾いてこそのピアノだと思うが、両手は難しい。脳出血の後遺症で、左に片麻痺があるので、左手指が思った通りに動かない。泣きごとを言うつもりはないが、両手は大変難しい。でも、やりたい。
ロールアップピアノはペラペラなデジタルピアノなので、キーの沈み込みがほとんどない。電気信号で音が出るので、緊張すると左手指の “痙縮” のせいで連打音が出てしまう。だから、キーの沈み込みのあるアコースティックピアノで、大きくオーバーアクションで弾きたい。
隣の隣の駅に、アップライトの駅ピアノがある。“誰が弾いてもいいピアノだ”。ここで練習すれば、まさに NHKBS の「駅ピアノ 空港ピアノ 街角ピアノ」じゃないか。いやいや、それはいくらなんでも恥ずかしい、無理だ。ピアノ教室の受講はやめたがまだ会員なので、教室のピアノを有料の時間制で籠って弾くこともできる。
ピアノ教室でもらった「エリーゼのために」は楽譜が 4ページある。これを下手でもいいから “通し” で弾くことができたら、教室のピアノで弾いてみようか。駅ピアノを弾いてみようか。
楽譜を見ただけじゃ俺の頭にメロディは浮かばない。ピアノ教室でもらった楽譜のヴァージョンを探して何度も聴き、それを染みこませてからロールアップピアノで弾く。さて、何か月、何年かかるだろう…。
※当記事に書いてあることは、すべて “思いつき” である。
柳 秀三
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