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第9回交流会レポート

■ 日時 :2024年6月23日(日)20:00~21:20
■ 参加者:18名


1.獣医の池田先生のヤギの健康管理講座⑤ 
   「主な寄生虫について2」

糸状虫症と腰麻痺

  糸状虫に感染している牛の血を吸血した蚊が,ヤギや羊を吸血した時に幼虫が感染。幼虫が脳脊椎に入り込み,症状がでる病気。
症状:脚のふらつき,麻痺,傾頸,脳神経症状など。

腰麻痺対策


 ・蚊を寄せ付けない
 ・牛の近くで飼わない 半径3~4キロと言われている
 ・早期発見・早期治療
 ・定期的な駆虫薬の投与
 ・駆虫薬の使用適期(蚊がいなくなった後の1か月は必須)

2.神戸市しあわせの村 ヤギ除草報告

 2024年5月19日(日)~6月22日(土)
約1か月,しあわせの村でのヤギ除草導入の実証実験。
しあわせの村のスタッフの方の愛情いっぱいのお世話で,初日からゆきちゃん,こゆきちゃんはすっかりリラックスのまったりモード。
毎日ブラッシングしてもらい,毛並みも美しくなりました。

ヤギさんの移動。移動用の小屋の枠組みは工夫がいっぱい。木枠は分割してあり,女性でも一人でも持ち上げられる重さ。金具や紐で結束で,組み立ても簡単。さらに雨の対応でシートで屋根掛けも。安心して移動ができました。
除草場所は大きな斜面地。人の立ち入りを防止するネットも張ってあります。


斜面の上から見ると,結構な斜度。斜面が得意なヤギならではの強みを生かせます。
オオキンケイギクはヤギには不味いよう。
クズやススキ,ギシギシ,ヨモギなどから食べていました。
ヤギの戸建て住宅みたい。個室でまったり反芻モード。
ゆきちゃんに食べられた麦わら帽子。確かにヤギには麦わら帽子は餌でした。。。すみません!!

3.交流会

Q1 オスの仔ヤギが生まれました。繁殖を防ぐため,いずれお母さんと引き離す必要があるけど,二頭が離れると大声で鳴き,離すのが難しい状態。今後どうしたらよい?
A ヤギは群れで暮らすので一頭で暮らすのは不安がります。オスの仔ヤギと人間との関係を深めていくのがよいのでは。ヤギに似た人形などをそばに置いておくと落ち着いたという事例紹介も。

Q2神戸市西区のニュータウン(広い庭 斜面緑地がある)でヤギを新たに飼いたいけどどうしたらいい?
Aまずは近所の方の了解を得るところが重要。
また,一度,飼われている方のところに行って,ヤギの飼育の匂いや鳴き声などを見てみることをお勧めします。

3.ヤギとニワトリ,一緒に飼える?
A一緒に飼っている参加者の方がおられ,実態として,ヤギと鶏は共存はしているよう。ニワトリ用の飼料に反芻動物由来のタンパク質が入っている可能性がありますので,ヤギにあたるのはNG。鶏用とヤギ用の飼料は完全に分離しましょう。ヤギとニワトリに共通する病気があるかは次回お知らせします。



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