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陰者が1人でクラブに行くようになった話

この記事はTUT Advent calendar 2023 23日目の記事です。

ここ最近、やはり皆さん忙しいのかアドカレの更新が止まり気味ですね。
私もいい感じに忙しいです、そこそこに頑張っていきましょう。



はじめに…

こんにちは、のりたまと申します。
一応Twitter(現:𝕏)に住み着いてるB4 1系の技科大生ですが、私はリアルだろうがネット上だろうが知らない誰かに対してこちらから何の行動を起こすことが出来ないカスですので、コイツ誰?知らねぇ~って方も多いのではないかと思います。
知らんヤツ表が表アドカレの枠を一つ埋めてしまい申し訳ございません。

みなさんはクラブにどのような印象を持たれていますか?
いかつい奴らがめっちゃいる薄暗く怖い場所、陽キャなどがワンナイトのナンパに使う場所ギラギラに光ってる場所…などなどあまりよろしくない印象を持たれている方も少なくないと思います。

そんな怖え偏見まみれの場所になんでか行くようになったので経緯とかその後とかまとめてみようかな~って思った次第です。日記みたいなものなので適当に読んでください。


経緯

別にクラブミュージックが好きだったわけでもDJに昔から憧れてた訳でもない音楽に造詣が全くない人間だった私は昨年春、入学直後に虹色に光る部室に吸い寄せられテクノ部(現 音楽技術部)に入部しました。

よくこの部屋に入ろうと思ったな

テクノ部に入部したからにはDJをやるということになり、強いていうなれば合成音声(ボーカロイド等)の曲が好きだった私は手元にあるありったけのmp3を握りしめDJを開始しました。


そこからテクノ部内のイベントで何度か人前でDJをする機会を頂き楽しいDJライフを送っていた最中、当時の部長から

「浜松のボカクラ行ってみない?」

と誘われました。ボカクラというのは主にボーカロイドなどの合成音声が流れるクラブの事を指します。
ここまで見てくださった方で

「なんだ、ボカロ好きが同類のオタクが集まるだけの場所に行っただけの記事かよ」

と思った方、半分正解です。
私が誘われたのは静岡県浜松市にあるG-SIDEというクラブで不定期開催されているストロボサイドというボカクラでした。このボカクラのコンセプトは簡単に言うと「ボカロ × クラブミュージック」です。


初めてのクラブ!しかも1人ではなく知ってる人と!
めっちゃワクワクでクラブに入って1時間…

「知らない曲ばっかり流れる & 雰囲気怖すぎ」

初心者には怖いって

私は若干怖気づいていました。
経緯の冒頭で記述した通り私はクラブミュージックに明るいわけでもボカロが好きというだけで詳しいわけでは無い人間です。そんな人間がクラブミュージックコンセプトのボカクラに足を踏み入れようなどしたらそれは大半が知らない曲で当然。更にそのような曲を好んで聴くような観客は当然ながら私の様なミーハーとは生きている世界が違います。
つまり先程半分正解といったもう半分は

「同じボカロ好きだとしても全く同類ではない」

まあそりゃそうだわなって感じですね。

しかし、だからといってボカクラが楽しくないというわけでは全くありませんでした。
先ほどの「知らねえし怖え」はもちろんあるのですが知らない曲なんてテクノ部で入部から半年以上常に他人のDJで聴いてるし、ずっと知らないわけではなく偶に超有名曲(shake it!など)が流れたりで楽しかったし何より

知らない曲をたくさん知れる+現場のDJが直で見られる

このモチベが一番大きかったです。
更に「怖え」の部分は

ボカクラにボカロ聴きに来てるなら同類だと思い込む

ことで何とか解決していました。この思い込みは今でもずっとお世話になっています、ありがとう。

結局その日は割とずっとフロアに居てDJに聴き入ってしまいました。
この日私の中で
「クラブミュージックなボカロっていいな」と「DJ上手くなりたい」
という思いの萌芽をたしかに感じました。
もちろん今までもDJが上手くなりたいとは思っていましたがボカロDJとしてより成長したいという焦点の定まった願望でした。


DJが上手くなる方法として自分で練習をするというのは勿論重要なのですが「他人のDJを聴く」というのも当然重要視されています。他人のDJを聴くことで他の人がどんなプレイをしているか、どんなセトリを組んでいるか、どのようにその場に合ったDJをしているのか…etc など様々なことに気づいたり学べたりします。
私の場合だと自分と同じようなジャンルでDJをする人がテクノ部内に居なかったこともあり、初めて行ったボカクラにとても鮮烈なイメージや憧れを抱くようになりました。

つまり要約すると
「知らん曲知りたい」+「現場のDJ見たい」
この二つが引きこもりがクラブに行くようになった理由です。
とにかく知見を広げたいという願望がクラブの怖さを少しだけ上回った感じですね。

あと書き忘れていましたが金のかかったでっけぇスピーカーで聴く好きな音楽は最高っていうのもあります。

行くようになって

さて自分からボカクラに足を運ぶようになってから様々な変化がありました。この変化というのは自分の中だけの話ではなく自分の思いもよらない外側にも波及していきました。そんな内外の変化を列挙していきたいと思います。

・音楽の聴くジャンルが増えた、ジャンルを意識しだした
これはとても大事な事です、というかDJやってるのにジャンルを全く意識していなかったのも大分問題なのですが。
DJする際に全部点でバラバラなジャンルでDJやるのも良いかもしれませんがある程度統一感のあるDJも出来る方が良いと思います。


あと自分が好きな音が鳴っている音楽がどんなジャンルなのか大まかでも理解出来ると自分で探しやすいです。大事すぎる。

でもやっぱり音楽ジャンル全く分からん


・クラブに入る抵抗感がほんのわずか無くなった、偏見も少なくなった
15%ぐらい無くなりました。でも残念ながらまだ85%怖いです。クラブの入り口に行くと「うわぁ…来なきゃよかった」と毎回思っています。でも一人で入れるぐらいには抵抗感がなくなりました。入ったら楽しいしね。

フラっと来てねって書いてあったボカクラ、箱がいかつすぎる

また、一言にクラブと言っても冒頭で書いた様な陽キャだけが行く場所では無く私のようなゴミカスでも行くんだなぁと思うようになりました。


あとクラブと言えば「酒飲んで知らん誰かに喋りかけて仲良くなる」みたいな偏見もありましたがそんなことはありません。僕はソフトドリンク片手に誰とも喋らずひたすら一人で楽しんでます。
当然なんですが楽しみ方は人それぞれだということですね。

・自分も現場でDJしてみたいと思うようになった
人間って言うのは欲張りです。「カッコいい…」と思った場所に自分も立ちたくなってしまいます。私も例外ではありませんでした。やっぱり大勢の前でDJしてみたくなるものです。またこれはとても個人的な話で当時はボカロの土台の無い学内でボカロDJし続けるのにちょっと限界を感じていた節もあります(私がDJ上手くなれば解決する話だと気付いたので今は思ってません、当時の私はカス未満でした)


しかしクラブに行ってDJに話しかけて仲良くなるなんていう芸当出来るわけがないので私はTwitterなどの公募を探しました。するとめっちゃタイミングよく募集しており運よくこっそりボカクラデビューさせてもらうことが出来ました。人生運かもしれません。

・テクノ部にイベントが波及した
ボカクラの味を知った私は調子に乗って「超ボカクラ」というドデカいボカクラの公募に突撃しました。そこで主催の方に自分の所属しているサークルについて話したらテクノ部に超ボカクラでのLEDバーでのライティングのオファーが飛んできて秒で受けました。当然ながらテクノ部の人に私がこっそり外でDJを始めたのもバレました(Twitterの趣味アカもバレた)。

当初は巻き込んでしまって申し訳ない気持ちもあったのですが何かみんな楽しそうだったので私も嬉しかったです。

超ボカクラ、超たのしかった

しかも超ボカ起点でテクノ部に南知多フェスのDJオファーも飛んできました。この南知多フェスがめ~ちゃくちゃ楽しすぎて
「このイベント、俺が持ってきたんだな」
と思うとちょっと鼻が高かったです(超絶傲慢)。

まさかで海辺でテクノ部がDJする日が来るとは…

正直私個人の活動がサークルに影響を与えるとかあまり考えて無かったのでビビり散らかしました。でもいい方向だったのでハッピー。

・数人外で知り合いが出来た
こんな事書いてますが当然自分から話しかけに行ったことはありません。マジでコミュ力の高い人が自分のDJに興味を持ってくれて話しかけてくれたりした結果です、本当にありがとうございます。


外で知り合いが出来ると何が良いかというとクラブに行ったときに居ることが分かると「あの人いるんだ~」ってちょっと安心できます。


更にありがたいことに新規ボカクラDJのDJオファーもいただきました(まだ発表されてない)。人生何があるかホント分かりませんね…


最後に…

以上で私がクラブに行くようになった話は終了です。正直ここまで自分語りになってしまうとは思っていなかったので申し訳ない気持ちがあります。
読んでくださった方には心より感謝申し上げます。


何となく振り返っていると
「興味があってタイミングが良さそうならとりあえず行動してみる」
ということをしてみた結果の今なんだなと、一歩踏み出す大事さをこれでもかと実感した一年でした。あとタイミング大事。


これを読んでくださった方も自分の気になっている物事があればとりあえず一回挑戦してみては如何でしょうか、責任は一切負いませんが。

あと今日ヨネハチフェスでDJするので応援してくれ~~!来てくれ~~!!


これでこの記事はおしまいです。
明日の記事はT_TEST__さんの「博士後期課程を振り返る」です。
めちゃめちゃに気になります。
お楽しみに



おまけ

今年度ちょっとだけ外でDJをして分かったことを書きたいと思います。
多分当たり前のことしか言いませんが許して。

・雰囲気は知っておこう
これからテクノ部の中で個人で現場DJしたい!という方がいるなら自分が出たいジャンルのクラブには行っておいた方が良いです。もっと言うなら出たいイベントには足を運ぶべきですし、それが出来ない場合はジャンルは同じでコンセプトも似ているようなイベントに行くと良いと思います。とにかく雰囲気などを知っておくことはとても大事、ホントに。


・機材に気を付けて
また当然ながらテクノ部のイベントと現場のイベントは結構機材面で違いがあるのでそこも注意しましょう。知らん機材、怖すぎ。
あと丁寧に扱おう、これが一番大事。


・出来るなら交流
私が言うのは間違いなくお門違いですがクラブに遊びに行く、DJしに行くなら出演者さんやお客さんと話した方が絶対に良いです(私はほぼ出来ませんが)。そっちの方が楽しいし人脈もできます。


現場に興味があるけど一人は勇気が出ない…と思っている方、ありがたいことにテクノ部では前部長や現部長の人脈のおかげでテクノ部で現場DJ出来る機会が舞い込んでいます。
こういった機会を逃さずにぜひ活用して欲しいです。


ここまで書いといてなんですが、別にDJが上手いわけでも経験が沢山あるわけでもない奴の言葉ですので真に受けなくても結構です。
人それぞれ十人十色のDJライフがありますので自分のしたいように活動をしていきましょう。





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