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【ドラマ感想】エルピス➖希望、あるいは災い➖#8少女の秘密と刑事の工作 


※ネタバレを含みますので見たい方は視聴後にお読みいただけると嬉しいです😊

今回は直近の事件が一段、掘り下げられました。被害に遭った少女の事件前の行動が、少女の数少ない友人から話され、

サブタイトル後半「刑事の工作」については、刑事の工作、だけではなく、

時局を読んだTV局とか、世の流れが岸本つぶしに向かって来たように見えました😓

結果的に岸本はTV局に解雇されてしまうのだけれど応援の声✊✨をかけてくれる人が最後に出て来たのは救いだった。

そして波風立てず生きて来た岸本は、気付けば敵をどんなに増やしても真相究明を止めることなく突き進んでいる。

やはり彼に大きな影響を与えて、彼の心を支えていたものは恵那だったんだね。でも今回の後半では2人の目指すものが離れていってしまい、

違う道を歩み出しているかのよう。

いつかまたこの2人の歩む道が重なることを願いながら視聴してしまう。

それでは今回も印象に残ったセリフを振り返ります😌


ホンジョウアキラの聞き込みを商店街の喫茶店でする岸本は、マスターの妻や客の中年女性と話す。

女たちが「雰囲気イケメン」「危ない」と形容するその男をなかなかイメージ出来なくて「あんたモテないでしょ」と言われる岸本😁

この回は全体的にシリアスパートが多いけれど、数少ないコメディ風パート✨

人間、緊張ばかりが続くのは体力がいるものだから時々ジャブも必要だね。

ホンジョウ家の長男は見ないことも多かったのは、海外に行っていたからだと会話に出る。


首都新聞の笹岡さん。情報持ってるよ。調べてくるよ。

本城建宅は大門の最大の後ろ盾だが、結構グレーな会社なので極秘の関係だという。

そして事件が起きていない期間、本城アキラが渡航していた期間と重なることも判明。

いまや岸本の調査に協力する強力な助っ人笹岡さんだが、彼女からもこの男を追った方がいいと言われる。

そんな何人もの女の子が、そんな(魅力的だと言われる)危ない男に付いていっちゃダメじゃないですか?と真顔でいうゴードン😆

ところがそういうものに強烈に惹かれる瞬間というものがあるわけですよ。こういう年頃の女の子たちには
笹岡記者

女マジ分かんねえ、と心の中で呟くゴードン。まあ若いときは「ミステリアス」な大人の男って魅力的なものなのですよ。

そうだな、大人の男性好みの子にとっては熱病みたいなものかもしれない。

でも歳をとるとね、岸本くんみたいな男の子の良さも分かってくるものだよ。



中村優香さんの中学校周辺で聞き取りを始める岸本。あの風体なので逃げられたりもするが、有力な手掛かりを得る。

中村優香の友人に接触。岸本と話し、花を手向けに行くうちに、徐々に心を開いてくれ、有力な証言を得る。

中村優香から友人に送られた画像にはホンジョウアキラの姿が映っていたし、ホンジョウアキラからもらったという黒いマフラーを中村優香は身に付けていたのだ。


平川刑事と会う岸本。
以前渡したUSBには記録されたはずのホンジョウアキラの写真が抜いてあったことを指摘した。

とぼけていた平川刑事だったが、先日の会話の録音があると岸本に言われると、その録音元データと交換に中村優香の携帯の引き抜いたデータを送ると観念。

しかし

もし、そちらが裏切った場合は、それ相応の手を打つんで
平川刑事

と言い残していく。またあのイヤな音楽。うーん、こういう人の復讐心だったり、嫉妬の感情はちょっとこわいかも。しかしこの人どこまでも憎らしい演技をする役者さんだ。敵に回すと面倒そうな感満載。

うまい人なんだね。八嶋智人さんにクセを強くしたみたいな感じ(個人的感想です)

とはいえ岸本、証拠がほしいゆえのハッタリをかましてる。


平川刑事から写真データが送られてくる。
ホンジョウアキラも映っているし、ホンジョウアキラからもらったであろう黒いマフラーをした中村優香の姿もあった。


中村優香の遺族宅へ行き帰宅した中村優香の母に話を聞いてほしいと土下座して岸本は頼み込む。

そこで遺品の中から黒いマフラーを発見する。


エステで施術中に眠った様子の恵那。首肩背中がずいぶん凝っていたとスタッフから声をかけられる。

遺品の段ボールの写真が恵那の携帯に送られてくる。


黒いマフラーは犯人と優香さんを繋げる強力な証言をになり得る。

日常追われる優香の母。幼子を抱えているが、本当は、あの幼子と同じように優香も可愛い子どもだ。

被害者家族の思いには限られた時間しか映し出されないが、娘への思いが込み上げてくる母親。友人もいたし、愛する家族も、彼女にはいたのだ。



翌日、三つの関係機関にDNA鑑定を依頼した岸本。
晴美さんのスカートから検出されたDNAと黒いマフラーから検出されたDNAは三つとも完全に一致。

恵那に報告するが反応はイマイチ。

岸本は数日後、ニュースエイトにスクープを持ち込む。

(ここからが今回一の胸く●悪くなった場面だな)


後追いは出来るが、スクープとしてはやれない

ニュースエイトの恵那と同期のディレクター、滝川から言われてしまう。

なんでですか?岸本が問う。

一番問題なのは、正式な警察発表じゃない。信憑性の問題です

一体ここはどこで、誰と喋っているのだろうという錯覚におちいりそうだ。

だから、その結果を疑っているわけじゃないんです。きっと松本さんは犯人じゃないし、真犯人はホンジョウアキラなんでしょう。僕もそう思います。
ただこれほど重大なことをまだ警察が認めてないのは我々が行動してしまった場合のハレーションの大きさと責任の重さを考えたら出来ない、ということなんですよ

松本さんが冤罪で死刑なことへの責任の重さはどうなるんだ!?😡😢

スクープというリスクの高いやり方では報じられない、後追いなら出来ると繰り返す滝川。

それが現実的だと思ってる、という恵那


恵那、村井、岸本は週刊潮流の佐伯に接触して、岸本の掴んだ事実をスクープしてほしいと依頼する。

大洋テレビではなすすべがなかった。だから託したのだ。

恵那と岸本がタクシーで帰る。
恵那は岸本に謝る。なんとか後追いはやらせてもらえるよう、全力で上を説得してみる、と。

引き裂かれて、違う道を歩む2人。一緒に働くスタッフを守らなければならないと事情を必死で説明しようとする恵那だが

それで世界がマシになります?と岸本。

君はお坊ちゃんだから養う家族もないからそんなことがいえるんだよ、妥協しないわけにいかないときだってあるんだよ、と恵那。

タクシーから出て行きながら岸本は

追いかけてきてくれるのを期待していた。でも恵那は来ない。

すれ違う2人。。。


取材をしたことの信憑性を持たせたいからと、週刊誌に実名公表をしていいという岸本。

社内の立場が悪くなるよと言われても構わないと。そして無事校了の知らせがくる。

その瞬間、ニュースエイトで、売春斡旋容疑の男の逮捕について報じられ(もちろんホンジョウアキラとは別人)、そのバイト先で中村優香が働いていたことが報じられる。

事の大きさにスクープは打ち消される。もっと刺激的なニュースでニュースを薄めるやつね。

今はタイミングでない週刊潮流の記事は直前で差し替えられる。

あっという間に世論の流れが変わってしまい、被害者遺族の会の記者会見も流れ、優香さんの顔写真と「デリヘルアルバイト」の文字が大きく上るようになる。

そして岸本は解雇通告を受ける。理由は平川刑事を脅迫した疑い。いちかばちかでホンジョウアキラの写真を手に入れたが、

交換条件として出した、平川との会話の録音の証拠についてのフォローまで岸本は頭が回らなかった。

誰かの策略だとしたら見事な手際だった。誰だろうと考えてみたけれど、そいつの顔は定まらず、いつの間にか僕は、びっくりするほど敵を増やしていて、もはや誰のであっても納得できた。
それにしてもそれほど孤立していたのに、全然寂しくも怖くもなかったのは、心底信じていられたからだった。どんなに世界が不可解でも、他人のことが分からなくても、浅川さんという人は簡単に思えた。その簡単さに僕はずっと救われてきたのだと、そうじゃなくなってから、やっと気付いた

岸本がんばれ。

また次回も楽しみしております❣️