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夜桜と四辻占い

目の前の公園のさくらと街灯のない夜道

家の前の公園

  • 私は中堅所得者向けの公営住宅に住んでいて、未だに家を建てたことがない。今後も建てることはなく、ひょっとしたら中古物件を購入することは今後あるかもしれないけど、多分ない。そして来年ここを引っ越す。

  • 田舎に住んでいるのでとにかく不便で公共の交通機関は自治体が運営してるバスだけ。民間はタクシーのみという超不便さwでも自然がいっぱいで家を出て10秒でこの公園につく。春は桜がきれいに咲き、団地の子達が写メっている。窓からこのさくらが見えるのでほんと心が和む。

  • きれいなのは春だけで、夏は蛇が竹やぶから現れ、桜の木に登っていたりw、竹やぶに近い住宅の玄関先にどくろを巻いて住民が家の中に入るのを拒んでいるwww

  • 秋は夕日にさらされた葉っぱがひらりひらり落ち、それはそれで赤ちゃんエンジェルが宙を舞っているようでとてもきれい。でも落ち葉は茶色く地面に落ちると地を茶色に染めあまりきれいとはいえない。

  • 冬は最悪で、葉のない枝や幹だけのむき出しの木がそこに立っているだけ。ここはもともと風も強く、寒い。

  • 台風や記録的な雨のとき、真向いの竹やぶが色んな方向に揺れそんな風景を見るのが好きで、危ないとわかっていても竹林の方に行ってしまい、家族にバカにされるw暴風雨に揺れる竹林って何かをしゃべっているように感じて聞き入っちゃうんだよね。

街灯のない春の桜が満開な頃の夜

  • 実はこの公園は街灯を消したまま。経費削減が一番の目的だけれど、街灯がついていた頃は田舎のヤンキーが酒飲んで缶や瓶をそのままにしていたり、未成年のカップルがいちゃいちゃして野外Hをしているwという噂があり街灯を消した。すると両方の事件が無くなりw、風紀は元に戻ったw

  • 明るい頃に散歩したらいいのだけれど、田舎なので人目についてしまうと、すぐ噂になる。〇〇さんちの奥さん最近ずっと散歩してる、とか、その目的まで勘ぐられる始末w。

  • で、私はいつも夜になって散歩をしている。夜8時くらいだと街灯のない夜の公園にいるオバサンは私一人で、それはそれでもうパラダイスw月が出てると月あかりであるけるけど、今年の春は曇り空が多くそうもいかなかった。ずっと歩いていれば暗さに目が慣れて歩けるようになってくる。桜が私の歩くすぐそばまで枝を伸ばしているので、桜の花を私の頬に当ててスリスリするのが好き。そして桜の匂いを嗅ぐのが好き.

  • 公園内や竹やぶの道を一人で歩き、団地をでてすぐの四辻に着く。

四辻占い

  • 四辻というのは十字路のことで、夕方四辻に立ち目をつぶって人の声に耳を傾けると、人々の会話の中に、異界のモノの声が混じる時があるという。この声というのは、災害などの予言めいたもの、聞き入っている人のこれから起こるであろう未来についての予言だったり、近しい人の死を予言が聞こえてくるそうだ。元々のソースはどこかわからないけど、古くから人々の間で知られている占いで、江戸時代にはすでにあったと記憶している。たぶん、古典とかにものっているのではないかと思う。あ、今調べてみた。辻占(つじうら)と呼ばれ、万葉集にもすでに書かれているのでかなり古くから親しまれている占いなのだろう。

  • 現代版の四辻占いは、うちのような田舎でもできるし、何なら、渋谷のスクランブル交差点でもできる。時間帯は昼間でOKで一人で行き、人々の声に耳を澄ませる。赤の時は立ち止まっているので聞きやすいと思うし、青になって歩き出しても行きかう人々の会話に耳をすまし、異界のモノの声を聴く。何か新しいコトが聞けるかもwww

  • 私は夜一人で四辻に行き、街灯に照らされないように電柱に隠れるように立ちそっと目を閉じる。今は10~20秒目をつぶれるようになった。夜一人で四辻に立つのは結構怖い。目を開けたら幽霊が目の前に立っていたらどうしようとか動物が突然とびかかってきたらどうしようとかw、色々邪念が浮かぶ。一番邪魔なのは、行きかう車で、目をつぶっていると車のライトで車が来たとすぐわかるので、変な人に思われないように、何食わぬ顔でその場を立ち去る。車が行ったところで戻り四辻占いを始めるwww

  • ちなみにまだ異界のモノの声は聞こえてないwww

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