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初めて友達と美術館に行った中1の頃と、長い月日を経てその後の友達の軌跡

中1の頃

  • 最近、子供の思い出を書いていたら止まらなくなった。で、自分の頃のことを思い出したことがある。

  • 私は小学生の頃に小学校と子供会で、博物館や美術館を訪れている。プラネタリウムや展示物の見学、など一通り回ったけれど、小学生の私にとって特に何かピンとこなかった。

  • でも、転機はすぐに訪れて、中1のクラスで仲良くなったEちゃんと美術館に行くことになった。

  • 私がEちゃんを誘って県立美術館に行くことになった。当時CMでもシャガールの展覧会が開かれると放映されていた。私はシャガールが大好きで、図書館で画集を借りていて幻想的でたくさんの青色が使われている。絵も上手だったEちゃんとシャガール展に行こうと誘った。

  • その後、私は色が好きになり、今でも色の手帖という本を持っている。青一つとっても、沢山の色がある。こういうのは私大好き。この本は、索引引きになっていて(←正しい言葉使いかわからない、すみません)文学作品にその色が使われている箇所が抜き書きされている。

  • ちなみに私は絵を描きませぬ。どちらかというと、絵を鑑賞して、あーだこーだいうタイプですwww

  • 展覧会は人でごった返しており、こんなに絵を鑑賞する人が多いのかとビビったくらいw

  • 一つ一つシャガールの絵を見ていく私。Eちゃんはそそくさとみていく。まるで、カメラマンがパン付けしていくように。

  • 私はこの絵にはどんな意味が込められているのだろうと考えて一人すごく遅くなった。

  • 覚えているのはここまで。

友達の結婚式で再開

  • 友達の結婚式でEちゃんと再開した。20年以上ぶり。

  • Eちゃんは高校はK高校というわが県で一番頭がいい高校に進学している。頭も良くて、絵もそこそこ上手だったと記憶している。

  • 一つ言っておくと、私の実家は、K高校に多く合格者を輩出する、いわゆる文教地区として知られ(今でもらしい、友達にきいたw)、そこそこの安定した職業のご家庭が多い。

「私ね、K高校の時、決断したんだ。高3で美術系に行くって。で、高3で美大専門予備校に通ったのよ。」
「ああ、それ知ってる。〇通りの美大専門予備校でしょ。」
「いや違う。東京圏の美大系大学に行こうと思ったらちょっと難しいのよ。所詮地方だから。」
「えー!そうなんだ。じゃどこの予備校に通ったの?」
「月に一回飛行機にのって東京の美大に強い美大専門予備校に通ったのよ。」
「えーー!すごい!!!」
「そのくらいしないとダメ。地方の予備校では太刀打ちできないんだよ。これが現実。」
「え?でもさ、Eちゃんの目指していた大学って勉強も大事だよね。どうしてたの?」
「勉強は自分でできるから大丈夫だったよ。筑波は勉強もできないと受からない。」
「そっかー。でもEちゃんならできそうだよね。」
「D2高校の美術科とかのほうが有利だよ。」

友達との結婚式での会話
  •  Eちゃんは、K高3年の時に芸術系の大学に進学すると決断している。Eちゃんは芸術系の大学に行くことにとても躊躇していたそうだ。本当にそれでいいのか、芸術系なんて飯食えないのに、と自問自答したそうだ。親は意外に反対しなかったそうだが、K高校の先生は割と冷ややかだったと記憶している。

  • ちなみに息子が通う高校の美術コース科でも、たまにこの筑波大芸術専門学群に受かる生徒がいるが、とても優秀だときいている。K高校の生徒と肩を並べるって素敵www最近は国公立大でも推薦だとか総合型選抜があるので息子のような高校からでもたまーに難関大に通るwww

Eちゃんのその後

  • 高3から芸術系にすすむのは浪人を意味し、Eちゃんは浪人した。その間も月に一回は飛行機に乗って東京の美大専門予備校に通ったそうだ。そして筑波大芸術専門学群に合格。

  • そのご就職したそうだが、芸術の世界は学歴を一気に超える才能を持っている人達が跋扈しており、たとえ高卒だろうが専門卒だろうが、才能があればあっという間に有名になりとてつもない高収入を得ることができるそうだ。ちなみにEちゃんの同級生で筑波出身の漫画家ライフの作者、すえのぶけいこさんがいる。都会にでると、学友が有名人になったりすごいなあ。

  • じゃあ、その、才能って何??? と思って今でも考えているが、安藤寿康さんの著書でも有名になった通り、案外、遺伝によるものなのかもしれない。学歴や親の子に対する教育効果って遺伝に勝てないのだろうか。私も安藤先生の本を拝読したが、幼少期に施される教育効果は高く一定の効果はあるという。でも最終的には遺伝に勝てないのだろうか。どうなんだろう。安藤先生もおっしゃっている通り、遺伝についてはわかっていない部分も多いのだそうだ。

  • 関係ないのかもしれないが、実は私も息子も15歳で学習の転機を迎えており、なぜか知らないが突然勉強するようになっている。息子にきいても俺もわからんけど勉強するようになったと言っている。親の私から見ても、机に向かう時間が増えて、どうしたものか・・・とびっくりしたことがある。安藤先生によると、早くて中学生から、だいたいが15歳から遺伝が強く作用し、教育環境だとか、親の今までの教育力というのを超えていき、家族環境よりも、友達や部活仲間という環境から大きく影響を受けるのだという。ということは良い解釈をすると、私も、息子も良い遺伝子を継いでいるのではないかと勝手に思っているwww

  • はてさて息子どうなるのかな。

「会社に就職して、アジア系の男性と結婚。今でも主人は東京の大手の監査法人で働いているわよ。でもね、子育てするには難しくて、自分の今後のキャリアとか考えて、私と子供だけ連れて地元に戻ってきたんだ。稼業を継ぐつもり。」
「え?稼業?そうだったんだ。」
「うん、地元私大大学院の会計専門職研究科に入学したんだ。」
「え?もう入学したの?だって子供まだ未満児じゃなかった?」
「うん、親が手伝ってくれるし。ただ保育園にはやりたくて、色々さがしたんだけど、リーマンショックがあった時と重なって。結局、働く母親には優先的に入れるけど、私みたいに大学院にいきます、って言っても、はあ?って感じの対応だったよ。でも運よく実家近くの保育園が預かってくれることになって安心した。今、資格取得に向けて頑張ってるよ。」

友達の結婚式での会話2
  • この後、Eちゃんがどうなったかわからない。もう10年以上前の会話。懐かしい。そして今、また、Eちゃんとの交友関係が復活するかもしれない。そういう時を迎えつつある。子供が高3になるとまた友人関係が復活するのかもしれない。

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