元東京の中高一貫校勤務の方が見た、県内のある地域
M町と上下M、について
A氏の生まれ故郷
一つ書いて置くと、私はこの地域の教育事情を知らない。住もうと思ったことも無ければ親戚すら居ない。遠い親戚なら今も住んでいるけど。
コストコ、イオンの大型ショッピングモールなど商業施設は充実していて自然も沢山あるので悪いイメージはない。ちなみに私の大好きなビール工場があり、8回も息子と共に見学しているw最後に出来たてのビールが飲めるからwww良いイメージしかないwww
恐竜博物館は夏休みになるとファミリーでごったがえす。一人息子の中1の時に恐竜博物館か県立博物館に行きレポートを書く宿題が出たので2人で行った事がある。(他にマスク製作も選べるが、大体は親が連れて行かない家庭の生徒が選ぶ)
また、U神社敷地には湧水の天然のプールがあり、未就学児のファミリーで賑わう。それ以外にも、泳げる川がいくつかあり、息子は友達何人かと泳ぎに行っている。
だけど、A氏からすると悲観的なんだそうだ。
M町、上下Mの教育事情
仕事中だからあまり話せなかったが、この地域は県学調は県平均以下なのだそう。
それについてA氏は
地元公立高校が常に定員割れ
全入のため勉強しなくても入れるため勉強しない。
家庭も教育熱心ではないし、近くに私立もなく(あっても経済的に行ける家庭は僅か)、近くの公立高校に入れるので教育にお金をかけない。
JRやバスを使い、いわゆるナンバースクールにこどもをやろう、という事もしない。なぜなら―――、
いくら公立とて、ナンバースクールに入れようとすると、塾に通わせなければならず、しかも受かるかもわからない。受かっても交通費がかかりその上、高校にかかるお金、大学までの学費を考えると経済的に厳しい家庭が多いからだろう、という事だった。
加えて、仕事といえば、農業を継ぐか、役場に入るしか経済的に余裕のある生活ができる仕事がないらしい。いくら商業施設を呼び込んだとしても非正規の仕事の求人が増えるだけで住民の所得向上には至っていないという。地元の公立高校に行っても小中と同じメンツでみんな馴れ合い、面白くもない高校生活が待っている―――
A氏はどう対処したか
A氏をはじめ地元公立高校に進まない選択をした生徒はままいるという。共通するのはどの家庭もそこそこ経済力はあるのだという。
A氏は特待である私立高校に進学した。地元から離れられると思うと安堵したという。
A氏の考え
私達が勤務する周辺自治体は大手企業の工場が立ち並び、そこに勤務する社員が多い。
収入も多いので、沢山習い事をさせたり、教育熱心な家庭は低学年から塾に行かせている。全ては我が県の4高と言われる偏差値の高い高校に我が子をやるため。
M町、上下Mに企業を呼び込み雇用を安定させ、親の経済力で塾に行かせる、私達が勤務する自治体の真似事をすると経済力学力共に上がるのではないかと見立てておられる。
だけど、それに対応できるだけの人材が町役場にいるかと言ったら居ないだろう、居たとしても僅かではないかと。もちろん県と共同でやるので県職員は優秀でも役場職員はイマイチな気がするとも。
A氏は今、故郷に住んでいる。支援員なら地元でも出来たはず、と私が疑問を投げかけると、アジア系半導体を招いたこの自治体の凄さと、この半導体メーカーの過渡期をみたいから、という事だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?