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シロウト組立人の迷走 〜ガンプラやら〜 Vol.4 デカール


デカールと戦う

 素人モデラ―の強敵「水転写デカール」(ですよね?)。

 キレイに貼れた時はうれしい限りですが、失敗することもままあり。
 特に「Ver.Ka」はまさにデカール地獄!

 私が初めてVer.Kaを作ったのは、「MGEX ユニコーンガンダム Ver.Ka」。
 単純に「光るユニコーンなんて夢のようだぜ!」と即買いでした。

 無論、キット自体は大変素晴らしい。
 LEDの取り回しには慎重を要しますが、完成してしまえばその発光具合に超感動。キットの感想は最後で書きたいと思います。

■全168点だと⁉


 以前からVer.Kaのデカールの多さは知っていましたが、いざ説明書の貼付指示を見ると唖然とします。
 しかもこれ、ナンバリングされている数なので、同じナンバーに複数あり、貼り付け箇所は……数えたくない(笑)

クラクラするぜ

 基本的には指示通り(一部アレンジあり)全部貼付しましたが、失敗しましたね、5カ所ほど。
 なので、部品取り寄せで改めて1シート購入することに。
 ネットでパパっと終わる部品注文。いい時代だなあ……。

 で、この大量貼付の強い味方となったのが、プラモ向上委員会の「デカーリングQuickトレイ」。大量貼りにはとても便利です。

 スポンジを水で浸し、その上に浸したデカールを置いておくことで、一定時間は乾かずに貼れる状態を維持できます。

 私の場合は最大5点強くらい同時に作業しましたが、まったく不具合なく貼り付けを終了。
 1枚づつでは、絶対途中で心折れていたと確信している次第です。

乾きません
代用で湿らせたスポンジなどでもOK


■オブラートが貼られてますなあ

イツノマニ(・・?

 ユニコーンをひと通り完成させて1週間ほど。ふと見ると何やら一部貼ったデカールが浮き上がってきております。
 なんか、コーラグミの裏側に貼られているオブラートみたい……。

コクピットハッチ上部です
見えますかね?

 「シルバリング」、と言うそうです。これ。
 デカールの密着が十分でなく、乾くとともに浮き上がってくる現象。
 光が当たって銀色っぽく光っているからこんな名前がついたそうで。

 原因として予想されるのは、デカールを水に浸しすぎて糊が流れてしまったのではないかと。
 デカールをたくさん浸した状態で置けるのはいいですが、1カ所に必要以上手間取ってしまった場合、そこそこ時間が経ってしまっていましたからねえ。

 一度浸してしまうと、基本的には後戻りができない水転写デカールなので、いくらトレイがあるとはいえ、ある程度余裕はみておくほうが良さそうです。

■セッター or ソフター???

 先ほどのシルバリング問題。コイツが何とかならんものかと考えるわけです。
 今後、シルバリングのリスクはなるべく減らしたいぞと。
 で、GSIクレオスから出ている「マークセッター」に目を付けました。これなら乾燥後にキレイな状態を保てるのではないか、と。

 無論、貼り方もあると思います。何せ、特にこうしたツールを使わずにキレイに貼れる方がいるわけですから(たぶん)。

 そこでセッターを購入しにお店へ。店頭で説明書きを睨みながら「ソフターってのもあるぞ。どっちを買えばいいんだ?」。
 よく分からんのです、説明書きだけでは。

こちらがセッター
そしてソフター

 なので、いろいろな本やサイトで調べたところ、ざっくりこんな風でした。

・セッター:糊&柔らか促進成分 ⇒ 貼り付ける時に良い
・ソフター:セッターより強い柔らか促進成分 ⇒ 曲線部などにもしっかりフィット

 とりあえずセッターを買っていた私は、そこそこ正解。コイツで乗り切ることができました。

乾いても
キレイにフィットしていますね

 セッターを使い始めてそこそこ経ってから、林哲平さんの記事で「ソフターでデカールをバッチリ固定」なる記事を発見しました。

①まずは普通にデカールを貼る(セッターを使っても使わなくてもOK)
②ソフターを上から塗って10秒ほど放置
③湿らせた綿棒で水分を取ったら完成

 この方法を初めて使ったのがMGジェスタでしたが、触ってみると確かにしっかり貼られています。
 見た目の差はセッターのみとあまり変わらない(シルバリングは無い)のですが、手触りが確実に違います。

結構大きいデカールでも
剥がれそうな気配はありません


■水分を取る道具


 デカールは貼付け後に水分を取る過程が一番難しくないですか?

 水分を取るのに一般的には模型用の綿棒が一番適していると言われています。
 最初、私は100円ショップの綿棒でやっており、十分可能でしたが、水分の吸収が良く、毛羽立ちが少ない模型用はより使いやすかったです。

 それでも結構気を使う水分取り。デカールを巻き込んでくしゃくしゃにしてしまったり、皺になってしまったりと、悲鳴が上がったこと数知れず。

 その後手に入れたのがHIQパーツの「デカールスキージー」。

 水分を含ませてコロコロ(綿棒と違って簡単にできて気持ちいい!)。空気やシワがなくなり、非常にキレイに密着します。おススメです!

 ただ、もともとタブーとされているらしい(最近知る……)、つや消しの上からのデカール貼りだと、スキージー側にデカールを巻き込んでしまうことが結構ありました。

 これって、やっぱり貼る面のほうの密着度が低いからなのだろうか? と考えていますが、ウェザリング塗料をのせる場合、下地のつや消し処理をしたいので(でないと塗料が非常にのりにくいのです)、避けられないんですよね。

 なので、つや消し処理をしている場合の水分取りは、今まで通り綿棒を使っています。

■「MGEX ユニコーンガンダム」の感想

 この光りっぷりはとにかく感動します。

 やはりメーカー純正なので、ムラが無いのがうれしい。どの部分のサイコフレームもキレイに発光します。

 LEDの配置もさることながら、サイコフレームの樹脂がキレイに光を拡散させるような素材(単なるクリアパーツとは違う)を使っているからみたいですね。
 非点灯時は乳白色になっていて、エピソード4の時のシャンブロ撃破後(泣)に近い印象です。

 組み立てにはやはり気を使います。

 細くて入り組んだパーツのすき間に、これまた山折りしたり谷折りしたり、非常に複雑な形となっているLEDのシートを組み込んでいきます。

 やれどっちが表だ? 裏だ? 右だ? 奥だ? という感じで、説明書は丁寧に書かれていますが、そもそも難易度高めな感じです。少なくとも私には……。

 とりあえず、致命的な失敗を避け、完成させることができました。
 ユニコーンモードもお気に入りだけど、本領発揮のデストロイモードに固定。

 トップコート削れたり、デカール剝がれるのが怖くて元に戻せないだけだ(笑)

目もしっかり
色分けで光りますよ
なんとも言えない
密度感!
もちろん覚醒していただけます
ちと露出過多
エピソード1の初出撃時が大好き
ユニコモードの時に目にしてみました
黒クマどりをクリアパーツに


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