シロウト組立人の迷走 〜ガンプラやら〜 Vol.3 仮組
仮組みしようか、やめようか
簡単仕上げが中心のワタクシにとって、「仮組み」って悩む部分であります。
「塗りながら、デカールも貼りながら仕上げる」というやり方を今までしてきましたが、最近5、6体ほどは仮組みをしてみて、一度バラし、塗装や加工をしながら本組み立てをしています。
私が仮組みをするメリットと考えるのは下記の通りです。
①ゲート処理の要不要が分かる
②塗装箇所の要不要が分かる
③キット加工の作戦を練ることができる
④いち早く完成体に出会える!
①と②に関しては、作業時間がダイレクトに減るため、簡単仕上げの時短に貢献しているような気がします。
ただ、ゲート処理にガラスやすり(GUNPRIMERのRASER PLUS)を使っている私は、さほどゲート処理に時間は取られてないです。
また、塗装も色分けされていない部分、シールではイマイチ(だと自分が感じる部分)な箇所を最小限だけなので、こちらも同じく、です。
で、③に関しては、簡単仕上げといわば逆行する部分なので悩みどころではあります。
さすがに足の延長や顔の造形を変えるなどの加工はしなくとも、「目を光らせたいのでLEDを入れる」「アンテナなどシャープにしたい箇所を削る」「可動箇所のトップコートが取れないように加工」などをして楽しんでます。
④は実は結構うれしい部分。ていうか、このために仮組みをしているのではないかと最近気付いた。
まずは完成させて、ひとしきり動かして、眺めて「いいなあ」と浸るのが楽しい!
ただ、これをやりすぎてしまうと自分の場合、「モチベーションが上がらん」とかいう理由で仮組んだ後、仕上げないキットばかりたまる、という恐れがありそうです。
なので、できる限りテンションを保つためにも、仮組みしたものは早めに着手するようにしています。
■仮組みの方法をいろいろ試す
ぬる~く調べたところ、仮組みには何種類か方法があるようです……。あ、スナップフィットのモデル前提です。
①ピンを斜めに切る
②ダボ(ピンを受ける側のほう)に切れ込みを入れる
③ダボ穴をドリルで拡大する
①は一番やっている方が多いという話ですが、大量にゴミが出そう、キットをいきなり壊しかけそうで私はやったことがありません。
ピン自体が外に出るようなキットも最近多いですしね。
②と③で今、試行錯誤しています。
②に関して、実は③を先行してやっていたので今回「RE100 89式ベースジャバー」でお初の方法。で、試してみると「ラク」でした。
①と同等かそれ以上、③よりは確実にラクです。
これをする場合、ニッパーの刃の厚さ、つまりダボに切り込みが入る幅の影響が大きいように思いました。
自分はパーツを二度切り(最初はパーツから遠い所を切ってランナーから切り離し、もう1回ギリギリで残ったランナー片を切る)をしています。
アルティメットニッパーが壊れやすいとのことから、最初の切り出しには別のニッパーを使っています。
その一度目の切り出しのニッパーは両刃で丈夫なのがいい、でも細かい箇所に刃が届くといいぞ、と考えボークスの「プロ絶ニッパー」というものを使っています(コイツも4,000円弱するのでそこそこ高いのですが)。
このニッパーは刃が薄めで、なおかつ先も細く、切り出しが非常にしやすいのです。
このニッパーを使いダボに切り込みを入れると、実に塩梅よく(きつすぎず、ゆるすぎず)できるじゃありませんか。あ、主観です。
③は実はかなりやっている方法で、スマートに、傷つきにくく仕上がるのが気に入っています。デメリットは「ドリルを用意するのが面倒」「時間がかかる(他の方法と比べて)」です。
ただ、パーツのハメ合わせもスムーズになるし、一見何もしてない風でスマートです。
ちなみに、ピンとダボではなく、平たいピンではまっているパーツもよくあるかと思います。
MGですとフレームをつくり、その上から装甲パーツをはめていくので、こうした方式であることが多いかと思います。
ここは、①〇〇の端を斜めにカット、②〇〇自体を薄く削るといった方法をしている方をお見受けしました。
私は簡単ということで①を採用。これで十分外れました。
ただ、外装パーツはすき間なくキッチリはまっているというより、まちまちにくっついていることも多いかと思いますので、指さえひっかかるようなパーツであれば、加工しなくても外せることも多かったです。
■バラシ道具はどんなものを使いましょう?
いわゆる「パーツセパレーター」と呼ばれるものがありますね。
各メーカーからいろいろ出されており、何を使うか迷うところで、「デザインナイフでいけなくね?」という方もいるようです。
私も、仮組みというより、間違って組んでしまった場合(汗)に使うので、最初から揃えておりました。
最初はwaveのパーツオープナーを使用していましたが、私にはちょっと厚めな感じがし、より薄くパーツに差し込めるものとして、HARPの「こじ開け」という、ステンレス製のものを使用しています。
どうもこれは時計用の工具みたいですね。G PARTSさんという模型用工具のセレクトショップで見かけ、「これよさそう」と購入しました。
デザインナイフの次点と言えるくらいの薄さでパーツの境目に突撃できるので、重宝しています。
とはいえ、何も考えずに使うとパーツに傷やヘコミをつけてしまうので、目立たないところを選んだり、やさしく使っていかないと傷つけてヘコミます……。
その点樹脂製は厚いですが、パーツを傷つけにくいのがいいところ。
最近出たバンダイスピリッツの「パーツセパレーター」は樹脂の割には結構薄く作られており、ガンプラのようなスナップキットに使いやすい作りにもなっていて、300円くらいなので1つ購入してみました。まだあんまり使ってませんが。
今回改めてRE100の89式ベースジャバー(以前にも制作したことを書きましたがこちらは2機目。トライスターに使えるよう3機作りたいのです……)に、ダボをカットする方法で行ってみたところ、結構うまくいったように思います。
ハメ込みも絶妙でバラシやすそう、かつ、写真の通り、マスキングテープで脱落を防止している箇所は4カ所しかなく、検証もしやすそうな気がしています。
■RE100 89式ベースジャバーの感想
1/100のキットを載せるだけあって、デカい! あとパーツの一つひとつもデカい! MGじゃないですもんね。なので、組み上げも比較的早くできます。
パーツは大きいですが、ディテールはしっかりしているため、推奨されているMGと組み合わせても、グレード差による違和感は感じませんでした。
プレバン限定ということがネックですよね。私も定価付近でなんとか手に入れようとして探しましたが、3機中1機は逆襲のシャアバージョンしか見つかりませんでした。
ユニコーンバージョンとは成形色が異なるため、全塗装(できるのか?)予定です。
まあ、こちらもクリアバージョンしか手に入らなかったMGジェスタキャノンと共に塗りを頑張ります。そのうちご報告できる、かもしれません。