#10 【子育て】片付けと遊びの境界線

我が家は娘が4歳になるまで、『片付けなさい』と言ってこなかった。
理由は、脳が柔らかい間に、好奇心を育ませたく、遊びを優先したからだ。親の顔色を伺うことなく、起きてから寝る直前まで思いっきり遊んで欲しかった。

ご飯の前・お風呂に入る前・寝る前に片付けをさせると、その分の時間を考慮して動かないといけない。そうすると遊ぶ時間が減る。
片付けをさせるぐらいなら、絵本を1冊でも多く読んであげたいという気持ちもあった。

娘が散々散らかした部屋を毎日親がリセットする。物の住所を同じにしておけば、娘は翌朝そこから取り出せる。娘に全ての住所を覚えさせるのはまだ難しい(物が多いから)。違う住所に置かれて苛々するよりも、自分で片付けた方がはるかにストレスがない。

家での片付けを知らない娘は、家遊びが大好きだ。そこらじゅうに落ちている紙に絵を描いたり、箱で工作して武器を作ったり、落ちている人形でおままごとしたり、タオルでマントを作ったり、落ちている本をいきなり読み始めたり…
今しか出来ない遊びを堪能している。

もちろん私としては部屋は綺麗な方がいい。
ただ、子供は3歳ぐらいまでは自由でいいのではないか、という私の想いが強かった。

とはいえ、4歳になったので、そろそろ家でも片付けてもらおうと思い立ち、毎日少しずつ片付けをしてもらうようにしている。片付けをしてねと初めて言った時は、『なんで??』と返事がきたので、さすがに笑った。
片付けに怯えて自由に遊べなくなることだけは避けるべく、優しい言葉で促すのがポイントだ。

ちなみにだが、娘の名誉の為に付け加えるが、彼女は保育園時代から現在にいたるまで、片付け含めて優等生として、君臨している。

片付けなさい、と言いすぎていないか?
未来の私に問いかける。


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