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長年のコンプレックスが整形課金顔だと思われた話

私は額が広い。オマケに出っ張っている。それがもう物心ついてからずっとコンプレックスだった。

画像:unsplash

↑このお嬢ちゃんはとってもキュートだが、正にこんな感じの立体デコである。

漫画のNARUTOで、春野サクラがおでこの広さをからかわれておでこを必死で隠すようになってたシーンは正に自分過ぎて泣いた。
男子にからかわれる言葉もデコ広子とかデコッパチとか言われて何度激怒したかわからぬ。フラットに削りたいと何度願ったかわからぬ。

それがガラリと変わったのが、目元の整形のカウンセリングのために、初めて美容整形クリニックに足を運んだ時だった。

笑顔の素敵な美人カウンセラーには冒頭で美容整形クリニックは初めてと伝えたはずなのだが、「おでこの形キレイですね!ヒアルロン酸とか入れてますか?」

だからこういうとこは初めてやっちゅうねん笑

私「ア…何も入ってないですゥ…」

そこからは滞りなく手術の説明を聞き、手続きを済ませて予約日までドキドキしながら過ごした。

手術日がやってきた。看護師に案内され、いざ手術室へ。初めての全身麻酔、私はまな板の上のなんとやら状態。そこへ他の看護師がゾロゾロと入ってきた。

準備をする看護師たちはすっぴんでおでこ全開の私を見て
「おでこの形めっちゃ綺麗ですねー!ヒアルですか?」

「(カルテに美容クリニック施術初めてって書かれてなかったんか…?)生まれつきこういう形ですよ!ノックしてみます?すぐ骨です!」

と言ったら「ア、それはさすがに笑」と言われてしまった。

ノックぐらいいいのになー小学生の時からかってきた男子を頭突きで返り討ちにしまくってきた額なので今更ノックぐらい屁でもないのに…とか思ってたら全身麻酔であっという間に手術が終了していた。

クリニックのお姉様たちに爆褒めされた額のことが気になって調べてみたら、これは通称「オルチャンデコ」というらしく、インフルエンサーだのインスタグラマーだのが数十万も数百万もかけて手に入れようとしているものだったらしい。

私はつまり無課金天然オルチャンデコである。今までの惨めなことが報われた気がした。ああ、自信を持って出しててもいいのかなと安心もした。

更に私は唇が反り返って立体的になっているのもコンプレックスだった。中世的な薄くてあっさりした唇に憧れていたからだ。

それは整形界隈では「Cカール」というらしい。

無課金Cカールなのか私。

すげーな私、無課金でいいもん貰ってんじゃん。全体のバランスはさておき。隠さなくても恥じなくてもいいんだ。

と、整形界隈に感謝したのであった。

ちなみに天然オルチャンデコ歴33年以上の私から言わせると
夏は
死ぬほど
前髪が
張り付いて
面倒くさいぞ

目の整形の話は気が向いたらまたね

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