安倍氏の国葬について

2022年7月8日に亡くなった元総理大臣安倍晋三氏の国葬まで残り1週間を切った。
しかしながらも現在、日本国内では安倍氏の国葬の開催の是非を巡り
賛成派と反対派に二分されている状況下にある。

ちなみに自分は安倍氏の国葬に「反対」の考えである。
反対派の理由の傾向だと「法的根拠がない」・「弔意を強制するべきはない」などがよく挙がるが、
自分は理由として「莫大な国費、すなわち税金を使って欲しくない」という考えの方が強い。
どちらかというとコロナ対策や日本人の生活困窮者や災害地域に向けての支援に
もっとお金を回すべきだという感覚である。
また反対派の理由の1つに「安倍氏の神格化の懸念」も挙げられる。
神格化は人によって考えすぎだという意見もあるだろう。
自分も若干そう思うところはあり、
確かに民主党政権と比較すれば評価できる点は幾つかあるであろう。
ただ一方で、森友加計学園問題や安倍氏の死後に浮き彫りとなった
旧統一教会及び自民党を中心とした政党の一部の議員との関係の問題など
「負の遺産」と呼ばれるものが、この国葬をきっかけに
全てうやむやにされてしまうのではないかという不安も拭いきれない。
しかし一方で、反対派の理由の中には「憲法9条の維持」・「戦争反対」・
「脱原発」などを挙げている方も多くみられるが、
その点に関しては国葬反対と結びつけるのは無理があるのではないかと
自分はそう思う。

もう1つ自分が国葬に反対する大きな理由がある。
それは「国葬当日に大規模な暴動が起こる可能性」を危惧しているからだ。
現に国葬反対を唱え政治家や市町村などに対し脅迫を行う者が出たり、
抗議し焼身自殺未遂を起こす者も現れるなどの犯罪も増えてきている。
もしこのまま国葬を断行したら当日にも安保闘争や成田闘争に並ぶような暴動が起き、
下手をすれば多くの政治家や外国の要人の命を脅かす結果となってもおかしくはないのではないだろうか。
安倍氏が狙撃という形で命を落とす事になったのが現実に起こったのだから。
それが現実になれば諸外国の日本に対するイメージも悪くなり、
それこそ日本は未曽有の危機に瀕する可能性も十二分にあるであろう。
もはや何が正しくて何が間違っているのか、自分にはもう何も分からない…

しかしながら冷静に情勢を見るとこのまま国葬は開催する運びとなるであろう。
だが法律の範囲内の中で国葬の前日までデモなど様々な方法で声を挙げていく人達を
自分は応援していきたい。
逆に国葬が開催されたとなっても、
国葬が開催されて終わった後に隠された開催費用が明かされる可能性だってある。
だったらこの先何をすれば良いのか?
国葬開催日を忘れない日と胸に刻み、
暴力という形ではなくこれから行われるであろう国政・地方選挙の一票をもって
少しでも議会の勢力図を変えていく事こそが、
法治国家の本来あるべき姿であり、
そして反対派のやるべき事ではないだろうか。
仮にもし国葬が中止となったとしてもそこがゴールではありません。
エネルギーを蓄え、むしろスタートと捉えるべきです。

最後に自分は最後まで国葬反対の意思を貫いていきます。
ギリギリまで国葬の中止、あるいは国葬の名称を「自民党葬」などの形に
変更される事を祈っていきます。
そして国葬の当日、自分は特に何も気にすることなく普通に日常を過ごしていこうと思います。
それが自分に出来る最大限の反抗だと決断しました。
そして当日に流血の惨事にならず、何も起きない事を願っていきます。

これが安倍氏の国葬に対する自分の意見です。

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