オープンジャーナルの費用(出版社の比較)
オープンジャーナルの費用
オープンジャーナルの費用、とっても高額ですね。
有名なSpringer Natureのオープンジャーナルの費用を分析しました。
スプリンガーネイチャーの出版費用
Cell press、BMCも傘下に持っていてマルチブランドでオープンジャーナルを大量に持っています。簡単に調べたのが下のテーブルです。
びっくりするぐらい高い
インパクトファクターと費用の関係
相関係数0.94でインパクトファクターが高いとAPCが高くなります。
インパクトファクターが高いと費用が高くなります。
出版費用(APC)=20万円+5万円×インパクトファクター
これが商業誌の考える費用の関係です。
オープンジャーナルなので手間はインパクトファクターに比例するはずはないのですがこれが事実上のスタンダード。
この関係式よりお得なジャーナルを見つけられたら、ラッキーですね。
ACS
米国化学会(ACS)の分析
新しいジャーナルが多いのでインパクトファクターではなくCite Scoreでプロット。
ACS OMEGA が少し安いのとACS Central scienceが無料。あとは均一料金。
金額とインパクトファクター、cite scoreの関連がないことは明らか!
45万円は高いけど、妙に納得してしまう。
プロットするとインパクトがあるほど安くなるかな
Frontiers
オープンジャーナルの出版社:
思ったより、インパクトファクターが高い。
5以上でまとまっている:それらはおおよそ50万円。
できたばかりのところは32万円
インパクトファクターが低いと安くしてテコ入れをしているかな。
できたばかりのジャーナルなら何とか手が届いて、インパクトファクターが上がるのを期待できそう。
まとめ
3つの出版社をみるとACSはやはり学会が運営しているとわかる結果。
それでも高いです。
フロンティアはインパクトファクター5で50万円、最低30万円と考えればいいかな。
スプリンガーネイチャーは20万円+5万円×インパクトファクター
この傾きは研究者の心に漬け込む商業係数ですね。
5万円は強欲係数、ハゲタカ係数というものですね。
お金がないと、いいジャーナルに投稿できないのがオープンサイエンス
これをすすめるやり方に対抗する国策があるといいですね。
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