2024.5.25

今日は朝から散歩をした。
大自然のある世田谷区立砧公園に行った。

この公園にはまじでティガレックスがいたらどうしようかと錯覚するくらい広い芝生の都会とは思えぬ大自然がある。

私はその広大な芝生の上で人目をはばからずに寝た。

この気持ちよさを他の人に知ってほしく、
ぜひ実際にこちらで寝てみないですか?って言って
通りがかりの人に駆け寄って、
お試し芝生寝体験を勧めたが、
急加速のダッシュで逃げられてしまった。
なぜだ。

清掃のバイトをやっているのだが、
めんどくさいことに
給料の受け取りに中野新橋まで行かなきゃいけなく
電車に乗った。
給料の受け取りも友達と遊ぶみたいに
家と会社のちょうど間の駅とかで待ち合わせとかでいいのに。
そこまでホワイトな会社はないですかね。

いつもよく頑張ってるって現場の人からの評判いいですよって言われて嬉しかった。
その事務の60代のおばちゃんに長いハグした。

そのおばちゃんはウーウと可愛い声を出し、
僕の胸でハグをされたまま、
今後のシフトどうしますか?と聞いてきた
今聞くんかい。ええけど。
水曜日、と静かに答えた。
そっとおばちゃんのハグをほどくと、
僕のグレーのTシャツは黒く濡れていた。
噛んだな。

祖師ヶ谷大蔵の駅前広場で地域のお祭りが開催されていた。
祖師ヶ谷小学校の声楽部の子供が舞台で合唱していた。

合唱が終わると会場に大きな拍手が起こる。
思いの外、小学生の歌声は年配の人の心に響いた。

6.7人のおじいちゃんおばあちゃんが広場の地面にもたれ顔を腕の中に置いて伏せたしばらく動かなくなった。
祭りのイベントの司会者が、
何してるんですか?と聞いた。
6.7人ほぼ同時に、うつむいたまま、なんでもない。と答え、
そしてチラホラと
グスン。と鼻を啜る声が聞こえた。
たぶん泣いていた。
子供の泣き方だ。
歌声を聴き童心に帰るのはいいが、泣き方まで童心に帰るとは。
ドッヂボールで砂が目に入った女子じゃないんだから。
世話の焼ける高齢者なこと。

まだ19時、空が霞んだ青色で綺麗だった。


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