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監は、鏡。

皆さん、初めまして! 
株式会社REAPRA(https://jp.reapra.com/)というスタートアップを支援するスタートアップ会社で、2021年3月から常勤監査役をしております清水 武と申します。

これまで、事業会社の経理財務と監査関連の業務に携わり、その過程で、様々な知見・経験を得ましたが、それに飽くことなく学びつづけようと、
この「共創したい監査チーム」に加わりました。

皆さんご存じのとおり、世の中にはいろいろな「監査」があり、社内には、監査役による監査、会計士による監査、そして内部監査人による監査などがありますが、それらには、総じてあまり明るいイメージがないのではないでしょうか。

それはともかく、今回は、監査の「監」という文字が持つ意味を考えながら、「監査」の起源をご紹介しましょう。

まず、「監」という文字についてです。
手元の辞典を調べてみると、うつ臥(ぶ)して上から見下ろすとの意味が
あり、その「臥」が監の上半分に載っています。そして、監の下半分は「皿」で、水の入った器を示しているとのこと。水面は鏡であり、物事を
そのまま映すとともに、鏡には手本の意味合いもあります。
つまり、「監」は、手本(ルール)に照らしてみることと理解できます。

次に、「監査」です。
この言葉は、明治23(1890)年公布のわが国商法に初登場した後、現在も
使われている由緒あるもので、「監視」と「検査」を組み合わせた造語とのことです。監視も検査も、厳めしい雰囲気満載の言葉ですが、監視は、物事を継続的・同時進行的に視ることで、検査は、物事の結果を事後的に調べることだと言われています。

前者は業務監査で、後者は会計監査か、、、その話はもう少し後にすると
して、マジメな小噺とともに、監査にまつわるあれこれを綴っていこうと
思いますので、お付き合いくださると幸いです。

〔参考〕高田晴仁『監査役の誕生ー歴史の窓からー』(国元書房、2022)


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