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4月2日生まれが一番多い!?4月1日生まれと学年が変わるのはなぜ?

4月1日。

真面目な日本で珍しく浸透している”嘘をついてもよい”風習、エイプリルフール。
その起源や由来ははっきりと分かっていないようですよ!

アメリカンジョークならぬ、ジャパニーズジョークは大事にしたいところですが、とんちをきかせた(=機転が利いた=ウィットに富んだ)ジョークはなかなか聞かないですね(^^;)

その次の日、4月2日。

4月1日に生まれた人と、4月2日に生まれた人は学年が変わる、というのは一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

たった一日で1年の差が出てしまう、誕生日は場合によっては人生を左右する一大事な出来事。

今日はそんな誕生日にまつわるお話をお伝えします!

日本人で一番多い誕生日は4月2日!?

2017年9月時点のデータを元に、生年月日のランキングを集計したものを見ると、なんと1位(一番多かった誕生日)が4月2日だった、ということがあるようなんです\(◎o◎)/!

他に多かった誕生日は、9月生まれ。

この背景にある出来事は明らかにされていないですが、病院と親の調整があるのは間違いないでしょう。

9月生まれは逆算すると、普段は忙しい夫婦が、クリスマス・年末年始にゆっくりと過ごす時間をもてたことが要因になっている・・・?と予想されます。

前日の4月1日や、1月1日の元旦を始めとしたお正月、ゴールデンウィークなどの連休は赤ちゃんの誕生が少ないそうです。

休日の出産は、病院側は人手の調達・人件費がかかる⇒患者も医療費の負担が増す・・・

4月1日が誕生日だと、1月、2月、3月の早生まれと同じ扱いで子どもの頃は約1年も差がある同級生との生活で、劣等感が生まれやすいのもよく知られていますよね。

体格の差・成功体験の積み重ねでスポーツ選手は4月生まれが多いのも有名なお話ですね!

昔は、意図的に誕生日を選んで調節していたとか・・・そんな話も聞きますね(真相は定かではありません)。

「4月1日生まれ」と「4月2日生まれ」で学年が違うのはなぜ?

ではなぜ、「3月31日生まれ」と「4月1日生まれ」で区切らずに、4月2日で分けられているのでしょうか。

学校教育法(学教法)でも以下のように定められています。

「小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。」

施行規則第59条

「保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、(中略)これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。」

第17条第1項

👆この「満6歳に達する日</span>」というのに秘密のカギがあったんです!!

「深夜0時に年をひとつとる」

また小難しい法律の話になってしまいますが、「年をとる=満年齢に達する」考え方が【民法第143条】に示されています。

それによると、「誕生日の前日が終了するとき(深夜0時)に年をひとつとる」とされているんです。

つまり、4月1日生まれの人は、法律上では3月31日(の深夜0時)に年をとっているのです。

だから、4月2日生まれの人とは学年が変わるワケなんですね~

でもなんで誕生日の前日が終了するときなのか・・・?当日の深夜0時でいいじゃないか!と思いますよね。

これには、閏年生まれ、2月29日生まれの人への配慮があるんです。

当日の0時にしてしまうと、2月29日生まれの人は4年に1回しか年をとらなくなってしまうのですが、前日が終了する深夜0時にしておくと、毎年2月28日の深夜0時に年をとっていく計算になるんです。

この「年をとる=満年齢に達する」考え方は、先ほども申し上げたとおり民法で定められていますから、当然、学校における学年だけ関係する話ではありません。

20歳になったら突然納付書が送られてくるアレ・・・

そうです、国民年金保険料。

国民年金保険料は日割り計算ではなく、月割計算。

4月1日生まれの方は、3月分から支払い義務が生じます。

(ちなみに、厚生年金保険料は、何歳以上という決まりはないので、高卒で働いている方は18歳から支払っている可能性があります!)

4月2日生まれだったら4月分から支払えばいいのに・・・損!?

と思う方がいるかと思いますが、

国民年金保険料は、支払期間が60歳未満となっています。(厚生年金保険料は70歳未満)

「未満」は、「満」の反対ですね。

なので1日生まれの方は2日生まれの方よりも早く支払い終わりますし、年金支給も1か月早く開始されますので、損ではないと思います。

しかし、介護保険料は・・・40歳から支払い義務が生じるのですが、介護サービスを受けることがなければ、1か月早く支払い損、という現実があることは否めません(*_*;</p>

また、税金の計算に必要な1月~12月の収入の考え方ですが、

これも12月31日時点で満65歳か、65歳未満かで、扶養内の金額が変わることもあります。

いかがでしたか?

大多数の人を管理する制度を作るということは、ある程度の線引きが必要です。

その線引きには犠牲になる部分がでてくるのは仕方がないこと。

1日生まれか、2日生まれか・・・。

それはもう運命として受け止めて生きていきましょう!!

そんな、1日しか違わないだけで世の中不公平にはなっていない、全てが帳尻合わせの人生だよ、と子どもに伝えられる未来を大人が作っていきましょうね(^_-)-☆

意外と奥深い誕生日のお話でした!

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