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有川将臣√感想【遙かなる時空の中で3 Ultimate】
ちょうど3年前に体験版をプレイして、
ずーっとやってみたいと思いながら手を出していなかった遙かなる時空の中で3 Ultimate
やっとのことプレイしました。
この作品、発売は2017年。
全然値下がりしないしむしろプレミアがついてます。(無印は2004年発売。)
遙か3は特に人気のイメージ
名作で何年か前の作品にはなりますが
念のため
※以下ネタバレを含む自己解釈を書いてます。好き勝手言ってますので注意です。
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ずっとずっと気になっていた将臣から攻略
(先生や弁慶さんも気になるけど……という思いを抑え)
主人公の幼なじみとかいう私好みな設定持ち。
幼なじみ設定大好きです、拝。
なにより将臣くんね…顔がいいのよ…
飄々としていて、弁慶さんやリズ先生とは違うタイプの掴めない雰囲気もいいよね。
リズ先生は一回掴ませてくれる…と思ったら一気に離れられるやん。
弁慶さんは最初から掴ませてくれんやん。
掴ませてくれる時は、弁慶さんが掴ませようと計って掴ませてくる時。
将臣くんは掴もうと思っても、かすめていく感じ。意図的だろうがなかろうが
(個人の感想です。)
物語を進めていくうちに、立場的に主人公と距離を取っているという印象も受けたけど
それよりも彼自身がすごくあっさりしていて、合理的というか、ドライというか…そういうのを感じました。
熊野の滝での幼少期の昔話、
全員が怒られなくても自分だけ怒られてそれで済むなら、それでいい的なこと言ってた気がするんですね。
しかもあっけらかんとしていて。
それが将臣自身が自覚している優しさかといったらなんだか違う気がするんですよねー
優しさが無いということでは決してなくて、なんなんだろうな
将臣の場合は、地でそういう人なのかなーなんて思った。
将臣がなにかを守ることや背負うことは、使命感とか自己犠牲とか優しさとかいうような、そういう類のものじゃないんだろうなと感じました。
すごく純粋な気持ちなのかな。
話を進めていっても将臣はずっと将臣で。
心が触れ合うことはあっても、一瞬だって掴ませてくれないし、こちらに囚われてくれないような
ずっと独り占めできないんだろうなーっていう印象が強かったです。
そんなところが、とても魅力的でした。
精神的な色気があるよね。
(見た目や雰囲気、声にも、もちろん色気はあるけどね。)
ヒノエは、〈熊野+主人公〉のように、自分の核に絶対譲れないものを持ちながら、譲れないものの中に主人公もいる感じで。
ヒノエの100の内、熊野と主人公の比率を、その時々によって上手に変える感じ(?)
↑自分が無いっていうわけではないです。
将臣は〈自他の存在ありきの自分〉という核があって、その核というか柱に大切なものを何個かくっつけている感じがした。
クリスマスツリー的な(?)
100という将臣に、+αで主人公や一門をくっつけている感じ(?)
ここでヒノエさん登場ですけども、
組織を動かしている二人の”守りたいもの”に対する印象の違いです。
特に将臣は自立してるなーと思いました。
そんな将臣が主人公と刃を交えた時の
言葉にならない切なさといったらないです。
将臣の気持ちのブレが現実にも出てる瞬間。
源氏から還内府を狙う矢が飛んできて、それを主人公が庇ったあたりからの取り乱し様がね~、よかった。
もう辛いのよ、、還内府と白龍の神子っていう立ち位置ね
引くに引けないのよね、自軍のことを考えるとね。
でも斬れるはずないのよね。
何回覚悟して何回挫けたんだろう。
勘がいい将臣が、源氏の神子=白龍の神子って気づいていないはずもなく
目を背けてた事実と対面するあの瞬間ね、こっちまで辛かった。
何回だって見たい。
コルダみたいにいつでもイベント振り返りできたらいいんですけどね~
主人公と刃を交えた後は一回平家を離れようとした。
そんだけ大きな存在なんですよね…主人公…
平家に戻る前の最後の時に「二度と会わないといいな」って絞り出すように言うんですね
この言葉の切なさね、本当。
今までは、「生きてりゃまた会える」だったのに……
「二度と離さない」とか、将臣の”二度と”って言葉が強く残ってます。
主人公は源氏側なので
正直、将臣と過ごす時間や他のキャラとの絡みが少なかったり
メインヒーロー、キーポジションですが
気持ちを募らせる描写というか分からない部分が多い気がしました。
私(プレイヤー)が知ることのできない
二人の幼なじみとしての歴史や絆があるんですよね。
そこを知り得ないのが非常に残念なところではありますが
そういう意味では二人は本当に二人にしか分からない気持ちや乗り越えてきたもの与えあってきたものがあるんですね。
知りたい……
元の世界にいる時から、惹かれ合ってたのかな?
将臣視点では、当たり前の存在が当たり前じゃないって失なって初めて気づいた感じ?
(主人公視点では、序盤から意識してるような選択肢があった気がする)
あとは
戦闘時に敵の攻撃から主人公を庇ったときのセリフで「一緒にいる時くらいは守らせてくれ」的なこと言うんですよね。
いいよね、すごくいい。ぐっとくる。
将臣END後に聞くと余計にいい。沁みる。
一緒にいれないから、守りたいけど守れないんだもんね。
どこかのイベントの選択肢後の会話で将臣が「同じ時空に跳ばされなくてよかったかもな」的なこと言ってた気がするんですが、(平家は追われる身で生活が大変だったから)
一緒にいれたとして、主人公の身を守るけど
生活をしていく上で守れるかは分からない
明日生きている保証もないような生活だったでしょうから
そんな経験させたくもないんだろうし
いやーなんか本当に言葉にならない。
(八卦は分からないのですが
陰陽五行論いわゆる算命学はかじっていたので、その観点から)
木性(遙かでいう東=木気=青龍)は、守ること、自分を貫く(自我を通して他人と調和する、他人を交えて自分を確立するなど)がテーマだったりするので
自他の存在、信念、守るというのは将臣ルートの大きなテーマだったかなと思います。
エンディングの将臣はいきなりどストレートだったので、びっくりしました。
あんた、こんな感情抱いとったんか……
みたいな。
もっと早く言わんかいってツッコんじゃったけど
お互い敵陣営だから気持ちを伝えることはできないよね…自分の気持ちと相手の気持ちを考えれば考えるほど言えるわけないよ…
後日談もびっくり
いきなり暗転して
キスしやがったな?!
正直、今かいって思ったけど
たぶん大家族で自給自足生活、みたいなもんだろうし
二人っきりの時間なんてほとんどないんだろうなと思うから
望美ちゃんがいいならそれで良しとしましょう。
乙女ゲームでメインヒーロー枠に気持ちを持っていかれることは少ないのですが
コルダ3の響也といい、ルビパさん作品はメインヒーロー的立ち位置のキャラに惹かれます。
いい意味でキャラクターに頼り切っていないというか(?)
ゲーム全体の流れ含めてメインヒーローが好きだなぁと感じるので、ゲームの題材やストーリーが好みなのかな。
将臣ルートは結果的に2大ボスどっちも倒せたし、京のこれからの平和も守れそうだし
なにはともあれ、よかった
めでたしめでたし
本当にごめんなさい。遥かってずっと書いてました…訂正しました※2023/11/2
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