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FIREに向けた節約の基本【既婚でもできる!】

こんにちは。
主に節約の力でFIRE可能な資産を貯めたかじおです。

今回はFIRE(もしくは同レベルの資産形成)を目指す既婚者に向けて節約の基本を紹介していく記事になります。


節約の持つ力

節約する=日々の支出を抑えることは、一般人がFIREするにあたって絶対に避けては通れない道です。
その理由は2つあります。

一つ目は、支出が減ることで投資に回せるお金が増えて資産形成が進むこと
これはすぐに思い浮かびますよね。

そして二つ目は、最低限の生活費が下がるためFIREに必要な資産額を大きく減らせることです。
日々の節約生活で、生活レベルを下げた状態で満足感を得られるようにすること、そして節約のために様々なスキル(例えば安い食材をおいしく調理する技術)を身に着けられることで、FIRE後も支出を抑えることができます。

具体的な数値で計算してみましょう。
年収手取りで480万円の家庭を想定し、年利4%で資産運用ができるとします。

①生活費40万/月(およそ三人世帯の平均値)の場合
 40万×12か月=480万であるため、収入=支出となり永遠にFIREできません。

②生活費20万/月の場合
 FIREに必要な生活費は20万×300=6000万円(※)
 生活費が半分になった場合は月々20万円資産運用に回せます。
 この場合、17年と4ヶ月あれば6000万円貯めてFIREする事ができます。

節約なしでは老後資金すら貯められない家庭でも、うまく節約すれば17年と少しでFIREできる計算になります。
大卒の22歳からスタートしたとすれば、なんと30代でFIRE達成できることになりますね。(初任給から20万蓄財は厳しいかもしれませんが)

少し極端な例かもしれませんが、生活費を抑えることが以下にFIREするにあたって重要かが伝わったかと思います。

(※)毎年資産の4%を取り崩した場合、インフレ分も含めて資産が目減りしないと言う4%ルールに乗っ取って計算。その場合、月の生活費の300倍の資産があればFIREできることになる。

家庭持ちの制約

独身であればどれだけ生活で無理をしようと影響があるのは自分だけです。
また、時間も豊富にあるため様々な選択肢が取れます。
しかし既婚者であればそうはいかず、節約するにあたって以下の制約が生じます。

家族に負担を強いない

蓄財に関して、完全に家族で同じ方向を向けている(例えば夫婦二人ともFIREを目指している)ならば良いですが、そうでないならば家族に負担を強いない範囲で節約する必要があります。

生活レベルを下げれば当然支出は下がります。
しかしFIREと言う目標がある自分と異なり、家族は蓄財に対してそこまで強いモチベーションはないため生活レベルを下げることを快く思わないでしょう。
もちろん贅沢しすぎることのないよう常識的なレベルで支出を抑えるのは良いですが、家族が不満に思うほどの節約行為は避けるのが無難です。

これは単に家族仲を大事にするためではなく既婚者の場合はそもそもFIREするために蓄財と同時に配偶者の信頼を稼ぐ必要があるため、FIREと言う目標に直結する非常に重要な行動です。

家族が不満を貯めないようにするためには、生活レベルだけでなく、家族に最低限恥をかかせないような行動も必須です。
例えば、家族と外食するときに自分だけ頼まないor極端に安いものだけ頼む衣類にかけるお金を節約してみすぼらしい格好をするなどもNGです。

時間は貴重である

既婚者にとって時間は貴重です。
FIREを目指すのであれば、時間はいくらあっても足りません。
もし空いている時間があるならば家事育児を最優先に家族の信頼を貯め、副業や残業にも取り組んで蓄財に励むべきだからです。

そのため節約するにしても時間効率を意識する必要があります。
安いからと言って遠くの店にまで買い物に行くなど、むやみに支出が減ることだけを見て行動を決めずに、時間効率まで考えてやるべきかを判断する必要があります。

やるべき節約の方針

資産形成を意識したときに、節約には有効なものとあまり効果のないものがあります
例えば、毎日のコーヒー代を節約するのは有効ですが、家のコンセントの待機電力を気にして毎日抜き差しするのはあまり有効とは言えません。
資産形成を加速させるにはしっかりと効果のある節約を選んで実行しましょう
ここでは、私が普段意識している有効な節約かどうかの判断基準を3つ紹介します。

目標額に影響があるもの

その節約を続けたとして資産形成の目標に影響があるかどうかで判断しましょう。1%を超えていれば十分取り組む価値があると言えます。

目標資産額は人によりますが、5000万円が家庭持ちFIREの一つの目安と言われています。これを40歳(大卒後18年)までに貯めることを仮の目標とします。
先程の例で計算してみましょう。
①コーヒー代の節約
一日当たり150円とすると、これを18年間我慢すると150円×365×18=985,500円。更には浮いたお金を投資に回すことを考えると141万円にまで増えます。なんとコーヒー代の節約だけで目標の約3%を賄うことができるのです。これは有効であると判断できますね。

②コンセント待機電力の節約
ざっくりググって見積もります。待機電力削減による効果は高くて月400円程度とのこと。これを18年間続けたところで、運用効果も合わせても31万円程度。目標金額の0.6%程度なので時間と労力を払う価値があるかはよく考えるべきラインです。(自動化できる仕組みまで作れるならばありかもしれませんね)

時間を生み出せるもの

金額の大小の他にも、時間を生み出せるかどうかの視点も重要です。
先ほども述べましたが、既婚でFIREを目指すのであれば時間はいくらあっても足りません。
金額は少なくとも同時に時間を生み出せるようなものであれば取り組む価値があります

例えば、私は家でもお茶を沸かさず水道水をそのまま飲んでいます。
これによって節約できる金額は、麦茶1日分原価20〜30円とすると月1000円に達しないですが、お茶作りにかかる時間(1日5分程度)を全てカットできるためとても有効な節約と言えます。
もっとも子どもが保育園に通いだしてからは子供の分だけお茶を作っているので効率は落ちてしまっていますが…。

健康面で良い影響のあるもの

FIRE後にやりたいことをやるために最も重要なものの一つが健康です。
お金を浮かせると同時に健康にも貢献してくれる節約であれば生活に取り入れる価値があります。
節約は習慣化するものですが、それによって健康的な習慣も一緒に構築できればこれほど効率的なことはありません。
禁煙を例にするとイメージしやすいでしょうか。

私の場合で言うと、交通費の節約があります。
元々車は持っていませんし、近場であればできる限り徒歩と自転車などお金のかからない交通手段を使うようにしています。
子どもと二人で出かけるときは大体10km以内であれば自転車を使うようにしているのですが、公共交通機関を使ったときの待ち時間を考慮すると時間面で大差はなく、運動もできますし、なにより外を歩いたりサイクリングしたりするのは気分が良くなりますね。

最後に

FIREするにあたって節約は必須スキルです。
上記参考に生活の中で節約できることがないか探してみてください。

今回は基本的な取り組み方の話だけでしたが、節約を続けるには浪費の誘惑に負けないよう自身を強力にコントロールする必要があります。
今後はそのための思考法や、具体的な節約術を紹介していきたいと考えています。
よろしければスキ、フォローしていただけるとやる気が出ます!

以上。

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