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第1話 彼等はなぜ再び集まったのか



 俺は泊祐次。刑事だ。俺が所属する特殊状況下事件捜査課。通称・特状課は特殊な状況下で起きた事件や事故を捜査する部署だ。



祐次:ふぁ~🥱おはようございます。

?:おはよぉ~、泊ちゃ~ん!

祐次:おはようございます、課長。

 この方は本願寺純。特状課の課長で、占いが趣味。実は凄い人。

?:あぁ~、暇ね。

 この人は沢神りんなさん。特状課客員の電子物理学者だ。

祐次:?何してんの?究ちゃん?

究:今は話しかけないで!おりゃあ~!

祐次:・・・ごめん。

 彼は西城究。りんなさん同様、特状課客員で、ネットワーク研究家。

祐次:あれ、姫奈は?

りんな:姫奈ちゃんなら、今日は非番よ。

祐次:あ、そっか。剛の迎えだっけ?

りんな:うん、そう。

 姫奈とは、岡本姫奈の事で、特状課のもう一人のメンバー。俺のバディだ。今日は弟の剛がアメリカから帰国するという事で、非番になっていた。

祐次:にしても、今日は平和ですね。

?:全然平和じゃねえよ。

祐次:あれ、ゲンさん。どうしたんですか?

 この人は追田現八郎。警視庁捜査一課の刑事で、りんなさんと婚約中。

現八郎:どうしたもこうしたもねえ。今日だけで、殺人事件が三件だ。

祐次:三件!?多いっすね。

現八郎:ああ。てか、今更だけどよ、なんで特状課が再結成されたんだ?

 かつて、特状課はとある任務を果たし、一度は解散した。だがこうして、再び結成された。

純:なんでも、どんよりに似た現象が起きたらしいんですよ。そこで、警察庁から直々に内示が出たので、こうして再結成したという訳です。

祐次:まさか"ロイミュード"が!?

りんな:うん。その可能性が高い。

祐次:ということは、チェイスとハート、ブレンやメディックも?

りんな:おそらく復活してると思う。

祐次:マジか・・・

現八郎:でも、どうすんだよ?今、仮面ライダーになれる奴は居ねえんだぞ?

祐次:・・・いや、剛が帰ってくれば、マッハが居ます。

りんな:でも、マッハだけではかなりキツいわ。せめて、チェイスが居てくれれば良いんだけど・・・

祐次:・・・(心:"ベルトさん"・・・)


空港


?:そろそろかな?

 彼女は岡本姫奈。特状課に所属する、祐次のバディだ。彼女は今、弟を待っていた。

?:姉ちゃん。

姫奈:あ、おかえり、剛。

 彼は岡本剛。姫奈の弟でフリーのカメラマン。

剛:ただいま。いやぁ、久しぶりの日本、やっぱ落ち着くわ。

姫奈:ふふっ。これからどうする?特状課に寄ってく?

剛:あぁ、そうだね。久しぶりに、祐兄さんにも会いたいし。

姫奈:皆元気よ。追田警部とりんなさんも婚約中だし。

剛:へぇ~。で、姉ちゃんは?祐兄さんとはどうなの?

姫奈:えっ/////べ、別に何もないよ。

剛:ふうん。

姫奈:早く行くよ。

剛:はいはい。

 そうして歩き出した二人。が、その時!

ヒュオーー

二人:!?

剛:姉ちゃん!

姫奈:剛、これって・・・

剛:うん。どんよりだ。やっぱりロイミュードが・・・

 どんよりとは、ロイミュードが引き起こす重加速現象の事。どんよりが発生すると、意識を保ったまま、体だけがゆっくりになる。

剛:シグナルバイク!

ブウウン

二人:パシッ

 シグナルバイクを手にしたことで、重加速下でも普通に動けるようになった。

姫奈:どんよりが発生したってことは、近くにロイミュードが。

剛:うん。!?危ない!

姫奈:うっ。

剛:大丈夫?

姫奈:うん。

?:見つけたぞ、岡本姉弟。

剛:なんの用だ?

ロイミュード:貴様を始末し、仮面ライダーを滅ぼす。とっとと消えてもらおう!

剛:お断りだ!姉ちゃん、隠れてて。

姫奈:うん。

シグナルバイク!
ライダー!マッハ!

剛:レッツ!変身!

ロイミュード:マッハ!

マッハ:追跡!撲滅!いずれもマッハ!仮面ライダーマッハ!

ゼンリンシューター!

マッハ:ハッ!

ロイミュード:くっ。ハアッ!

マッハ:ふっ!オラッ!

ロイミュード:グアッ!くっ!ふっ!ハッ!

マッハ:!?くっ!ふっ!はっ!ハアッ!

ロイミュード:!?グアーーッ!

マッハ:シグナルバイクの力、受けてみな。

シグナルバイク!
シグナルコーカン!トマーレ!

マッハ:ハッ!

トマーレ!

ロイミュード:!?くっ!ぐぬぬぬ・・・動けん・・・

マッハ:ふふん。ハアッ!

もうロイミュード:くっ!ぐっ!グアッ!

マッハ:お次はコレだ。

シグナルバイク!
シグナルコーカン!マガール!

マッハ:ハッ!

ロイミュード:何度も喰らうか!はっ!

マッハ:無駄だよ。

マガール!

ロイミュード:ふふん。グアッ!な、何!?

マッハ:ふふん。弾がマガール!ってね。

ロイミュード:おのれ!ハアッ!

マッハ:!?よっと。ハッ!

キュウニ!マガール!

ロイミュード:!?グアーーッ!

マッハ:一気にトドメだ。

シグナルバイク!ライダー!マッハ!

マッハ:決めるぜ。

ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!

マッハ:ふっ!ハアーーッ!

ロイミュード:!?くっ!グアーーーーッ!

マッハ:ふふん。良い画だったでしょ?

 ロイミュードは倒され、コアは壊れた。

姫奈:流石ね。剛。!?きゃっ!

マッハ:!?姉ちゃん!

ロイミュード:ふふん。

マッハ:姉ちゃんを離せ!

ロイミュード:それは無理な話だな。

マッハ:てめぇ、ふざけんな!

シグナルバイク!
シグナルコーカン!マガール!

マッハ:ハッ!

キュウニ!マガール!

ロイミュード:ふっ!

マッハ:ちっ!ならコレだ!

シグナルバイク!
シグナルコーカン!カクサーン!

マッハ:ハアッ!

カクサーン!

ロイミュード:ちっ!ふっ!

マッハ:チェイス、力を借りるぜ。

シフトカー!
タイヤコーカン!ハヤーイ!

マッハ:はっ!

トテモ!ハヤーイ!

マッハ:ふっ!ハアッ!

ロイミュード:くっ!

マッハ:姉ちゃん!

ロイミュード:おのれ・・・

マッハ:大丈夫?

姫奈:えぇ!それより・・・

マッハ:ああ。お前も倒す!

ロイミュード:くっ!逃げるが勝ちだな!はっ!

マッハ:!?逃がすか!

シグナルバイク!
シグナルコーカン!マガール!

マッハ:ハッ!

マガール!

ロイミュード:ふっ!ハアッ!

マッハ:くっ!はぁ、逃げられた・・・

姫奈:大丈夫?

マッハ:大丈夫。ふぅ~・・・逃げられたけど、一体は倒せたね。

姫奈:やっぱり本当だったんだね。ロイミュードが復活してるかもって話。

マッハ:だね。

姫奈:特状課に報告しないと。

マッハ:うん。ふぅ~。

オツカーレ!

剛:・・・チェイス。

 そう呟いた剛の手には、シグナルチェイサーが握られていた。


特状課


🚪ガチャ

?:ヤッホー!久しぶり!

祐次:剛!久しぶりだな。元気そうでなによりだよ。

剛:まあね。特状課の皆も変わりないじゃん。あ、一つだけ変わったかな。ね、りんなさんと追田警部補?あ、今は追田警部だっけ?

現八郎:まあな。

剛:婚約中なんでしょ?

りんな:もう知ってるの?

剛:うん。姉ちゃんに教えてもらったからさ。

現八郎:おしゃべりだな、嬢ちゃんも。

究:で、お土産は?

剛:・・・ゴメン!忘れてた。

究:えぇ~!

純:まあまあ、良いじゃないですかぁ。せっかく帰ってきたんですから!ね?

祐次:そうですね。

姫奈:それより、報告があります。

祐次:おう、姫奈。どうした?

姫奈:ロイミュードが復活しています。

全員:!?

祐次:ホントか?

剛:間違いないよ。現れたのは016と096。でも、016には逃げられた。

祐次:ホントに甦ったのか。

剛:うん。

純:だとすれば、いよいよ特状課、再始動ですね。

祐次:はい。剛、一緒に戦ってくれるか?

剛:☺️当たり前でしょ?祐兄さんが戦えない分、俺がやるしかないし。

祐次:無理させてすまない。よろしく頼む。

剛:ああ!

姫奈:・・・チェイスも蘇ってるんでしょうか?

全員:・・・

祐次:蘇ってたら、嬉しいな。

姫奈:はい。

 こうして、俺たち特状課は再始動した。

祐次:もし仮に、ロイミュードがすべて甦ったとすれば、その数は108体。ハートやブレン、メディックが味方になってくれれば、のこりは105体。

現八郎:チェイスは?

祐次:チェイスはロイミュード000。そもそもの108体には含まれてません。

姫奈:どちらにしても、こっちが不利なのは明らかです。実際、今戦えるのは剛だけ。

剛:俺一人でも平気!と言いたいところだけど、正直、かなりキツい。

祐次:やっぱり、ベルトさんが必要だ。

純:ですが、クリムちゃんは地中深くに眠っちゃってますからね。

りんな:正直、起こしようがないわよね。

全員:・・・

究:どうにか、祐次君が戦える手は無いの?

全員:・・・

祐次:りんなさん。

りんな:何?

祐次:俺用のマッハドライバーを作ってくれませんか?

全員:!?

剛:そっか。マッハドライバーがあれば、デッドヒートで戦える!

りんな:成る程!その手が有ったわ!

姫奈:だけど、デッドヒートは、泊さんには・・・

剛:あ、確かに。

祐次:オーバーヒートする前に倒せば良いさ。それに、剛みたいに限界突破で乗り越える事も出来るだろうし。

姫奈:でも危険です!

祐次:分かってる。いざという時は、剛。お前に任せて良いか?

剛:・・・分かった。

りんな:でもさ。マッハドライバーを作るのは良いけど、時間が掛かるのよ。

祐次:其処はなる早でお願いします。

りんな:うーん・・・

剛:一個、良いかな?

祐次:どうした?

剛:チェイスが使ってたベルトならあるけど、どう?

祐次:でも、あれは、チェイス用に調整されてるんだろ?だったら、デッドヒートは使えないんじゃないか?

りんな:その点は心配いらないわ。ちゃんと変身出来るわよ。

祐次:そうなの?

りんな:えぇ。多分。

祐次:多分って・・・😅

りんな:物は試し。ほら!やってみなさい!

祐次:分かりました。

剛:はい。

祐次:サンキュー。

シグナルバイク・シフトカー!

祐次:変身!

ライダー!デッドヒート!

全員:変身出来た!

ドライブ:おぉ・・・よし、これなら・・・
!?うっ!くっ!

全員:!?

ドライブ:グアッ!

姫奈:泊さん!

祐次:くっ!なんで・・・

りんな:やっぱり、チェイス用だからかな。

祐次:実験しなくても良かったじゃないですか・・・

りんな:でも、もしかしたらって可能性も有るでしょ?

祐次:そうですけど・・・

剛:こうなるとやっぱり・・・

祐次:俺用のマッハドライバーをお願いします。

りんな:分かった。やってみる。

祐次:ありがとうございます。

☎️Prrrrrrrr

純:はい、特状課。はい。分かりました。泊ちゃん。

祐次:はい?

純:ハーレー博士からの贈り物だそうです。

祐次:ハーレー博士!?なんだろう。

純:いってきてください。

祐次:はい。

剛:ハーレー博士からの贈り物って、何だろう?

りんな:さあ?


数分後


祐次:戻りました。

姫奈:これですか?

祐次:ああ。開けてみます。

 ダンボールを開けるとそこには・・・

祐次:コレって・・・

全員:マッハドライバー!?

姫奈:シフトデッドヒートも有りますよ。

祐次:手紙だ。

剛:どれどれ?やあ、特状課の皆。元気か?ミスター祐次。君用のベルトをプレゼントする。何かの時の為に役立ててくれ。だって。

祐次:俺用のベルト!てことは・・・

姫奈:これで泊さんも戦えるんですね?

祐次:ああ。

りんな:これは助かるわ。

純:それじゃあ改めて・・・

現八郎:俺達、特状課の・・・

究:再始動だぁ!来たぁ!

祐次:剛。

剛:祐兄さん。

二人:一緒に戦おう。

姫奈:スタート・ユア・エンジン!ですね!

祐次:☺️ああ。(心:見ていてくれ、ベルトさん!貴方が居なくても、戦えるって事を!)

📢110番入電中、110番入電中。世田谷署管内で、ロイミュード事案発生!どんよりの通報を多数確認。

祐次:さっそく出たか・・・行くぞ剛!

剛:オッケー!

二人:いってきます!

純:いってらっしゃい!

姫奈:気をつけて!

純:頼みましたよ、仮面ライダー。


世田谷署管内


人々:キャーーッ!

ロイミュード:アハハ!出てこい!仮面ライダー!

剛:彼奴、さっき逃げられた奴だ。

祐次:そこまでだ!ロイミュード!

ロイミュード:貴様は、泊祐次!岡本剛も一緒とは、ラッキー!一気に仮面ライダーを滅ぼせるチャンスだ!

剛:そう簡単にはいかねぇよ。祐兄さん!

祐次:ああ!

シグナルバイク!ライダー!マッハ!

剛:レッツ!変身!

マッハ:今度は省略版。仮面ライダー!マッハ!

祐次:来い!デッドヒート!

ロイミュード:!?くっ!ぐっ!グアッ!

祐次:ふっ。

シグナルバイク・シフトカー!

祐次:変身!

ライダー!デッドヒート!

ドライブ:よし。

ロイミュード:ハアッ!

二人:ふっ!ハアーーッ!




To be continued…



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