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アイスバーンBL

クソ田舎の村に一件だけある酒場、そこで驚くほど美味い料理を出す店がある。 ほろほろに煮込んだアイスバイン(ボアのすねの塩漬け)山盛りのマッシュポテトとザワークラウトと混ぜて食べれば最高だ。さらはチップス(フライドポテト)、コケッケット(コロッケ)。

「いもバッカだ?バカヤロー芋しかねぇんだよ!このクソ田舎!」
そんな悪態をつきながら、美味い料理を出すのは、頬に傷を持つ中年の男。よく見りゃイイ男だが、いるのはオジサンに興味のない娘とも そんな悪態をつきながら、美味い料理を出すのは、頬に傷を持つ中年の男。

よく見りゃイイ男だが、こんなクソ田舎では誰も気づきゃしない。 土砂降りの雨の夜、当然客も来なくて早く店じまいをしようとした男は、クン……と鼻を鳴らして、マントを被り、外へと出る。 村はずれの森に大樹の根元にうずくまっている長身を見つけると、その顔をランプで照らす。

厄介なことになったとばかり男は顔をしかめて、その長身を肩に担いで村へと戻る。 青年は懐かしい匂いに目を覚ます。しかし、それは知らない光景。反射的に身を起こす。ぎしりと木のベッドがきしみ彼は顔をしかめた。見れば腹に清潔な包帯が巻かれて血がにじんでいる。
「俺のベッド壊さないでくれよ」

「そいつは片脚にガタが来てるんだ」
言いながらひげ面の中年男が、青年の前に木のスープ皿を差し出す。懐かしい匂いの元はこれだった。
「昨日のアイスバインの残りのおじやだけどな。怪我人には調度いいだろう」
青年は警戒しながらも、その匂いに誘われるように木の匙を手にしていた。

餌付けされた青年が居続け手伝いとなって、オジサンいつのまにか押し倒して、なんだかんだあって二人は訳ありだけど、ハッピーエンドです。 ……続き考えるのぶん投げたw

#創作BL #ツイノベ #志麻ウント側


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