プレミアリーグ#4 Arsenal vs Manchester United

プレミアリーグの第4節に行われたArsenal vs Manchester Unitedの試合を見ていく。

*選手名については読み方が分かれることがあるので、外国籍の選手はカタカタを用いずにアルファベットを用います。


1.選手起用について

この試合のスタメンはこれまでの3試合とは異なり、DFにはThomasがケガでベンチ外となったこともあり、右SBにWhite、左CBにMagalhães、左SBにZinchenkoが入る、昨シーズン最も見られた形となった。
また、前線は前節はTrossardだったところにNketiahが入った。

スタメン

初めての投稿なので、まずはこれまでの試合の選手起用について書いていきます。


1-1.FWについて


前線に関しては、まだファーストチョイスが決まりきっていないため、今後もNketiah、Trossard、Jesusの3枚でCFを争っていくと思う。
右WGは議論の余地は全くないが、左WGはMartinelliをファーストチョイスとしつつも、Trossardの時間ももう少し上げてほしいと思う。
Trossardは複数のポジションをこなせることもあり、便利屋のように見られるところもあるが、得点の関与も多いので多くの時間を与えるべきだと思う。

1-2.MFについて


中盤に関しては4試合続けて同じメンツであり、現状Artetaのなかでは、この3人が固まっているようだ。
ただ、個人的にはHavertzはこれまでも、この試合もはまっていないように感じるし、移籍金の高さもあって先発なのかもしれないが、この出来ならば他の選手を長めに試合に出すのもアリなのではないかと思う。
特にVieiraは調子が良さそうなのもあるので、強豪相手では難しくとも、力の劣る相手ではスタメンから試してみてもよいのではないかと思う。
またSmith Roweについて、昨シーズンはケガでほとんど稼働できなかったこともあり、今シーズンは序列IHのなかでは一番下からのスタートであることは、本人も分かっているだろうが、4試合で1分も出場時間がないのは疑問に思う。
そして、Riceは攻撃の組立時に降りてきすぎることが非常に多いのもあるので、アンカーではなくIHでの起用をしてほしい。

1-3.DFについて


DFに関してが最も固まっていないポジションなのではないかと思う。
右可変なのか、左可変なのかによってメンツを変えるのかは今後の数試合を見ていきたいなと思う。
その中でも、どちらの可変でもスタメンが確約されているのは、SalibaとWhiteだけだと思う。
昨シーズンと同様の左SBを上げる場合は、昨シーズンと同じ右からWhite/Saliba/Magalhães/Zinchenkoがファーストチョイスとなると思う。
右SBを上げる場合は右からThomas/White/Saliba/冨安となると思う。
Artetaが求めるのは3CBの両脇とSBをこなせる選手を求めている中で、左可変の場合はZinchenkoが中央でも左でもプレーできるため、SBとCBの両方でプレーできる選手はWhiteのひとりでいいものの、右可変の場合はThomasが中央でのプレーがほとんどの時間を占めるため、SBとCBとしてプレーする選手が両サイドに欲しいために、Whiteと冨安がスタメンになっていくと予想される。
個人的にはDF陣の連携や中盤・前線との関係と、選手(特にMagalhãesがスタメンから外されるのはかわいそう)のメンタル維持のためには、右からWhite/Saliba/Magalhães/Zinchenkoをファーストチョイスにすべきだと思います。
また、他にスタメンで使っても遜色なくプレーできるのは冨安だけなので、日本人としても、冨安には頑張ってほしいです。

個人的な現状のスタメン
(*14はNketiahの間違いです)

2.試合の内容について

前半と後半のそれぞれで気になったところを挙げたうえで、試合を通して気になったところを挙げていく。

2-1.前半

前半はユナイテッドの方が支配率が高かったものの、基本的に後ろでボールを保持しているだけであり、プレスもうまくかかっており、プレス回避されたのは、2度だけでありどちらも決定的なチャンスを与えなかったのは、良かったと思う。

Unitedの得点に関しては、EriksenがCasemiroのブラインドになっており、Havertzには見えていなかったようだが、Havertzの横パスは安易だったように見えた。
WhiteもRashfordへのスルーパスを止めるようにパスコースを塞ぎにいこうとしたものの、それよりも早くEriksenのパスが出された時点で、失点は致し方ないのかなと思った。

Arsenalの同点弾は、失点直後に返せたことでその後の試合運びにおいても大きな意味があったと思う。
ここまではMartinelliはWan-Bissaka相手に優位に立てなかったなかで、このシーンではZinchenkoが近い位置にいたこともあって、ワンタッチパスでかわし、結果的にUnitedが後ろ向きに守備するような形となり、Ødegaardがフリーでシュートを打つことができた。

2-2.後半

前半とは違い、Rashfordが多くボールに触れるようになり、前向きでプレーするようになったことで、Whiteに対して優位性を見せていたものの、Salibaのカバーもあって、決定的なチャンスは作らせなかった。
途中からHøjlundが投入されたことで、前線で起点がつくられそうになるシーンがあったものの、Magalhãesがファールすることなく、我慢強く対応したことで、チャンスを作らせなかったのは素晴らしかった。
Unitedの取り消されたゴールに関しては、中盤に降りてきたJesusが奪われたことで、カウンターをくらった中で、Magalhãesが下がらずにその場に止まったことで、結果的にオフサイドで命拾いした形となった。
冨安はZinchenkoとの交代で出場したが、同じ偽SBの役割を与えられたが、100点に近いプレーをしたのではないかと思う。
Riceが下がりすぎる場面があったが、その場合にはやや上がり目にポジションをとるなどバランスをとりながらプレーしたり、相手のカウンターの起点をつぶしたりするなどいい働きをしていた。


Arsenalの2点目は、コーナーでUnitedがゾーンで守備してくる中で、ゾーンの一番外にいるEvansの動きをMagalhãesが抑えたことで、Riceがフリーになり、余裕をもってシュートを打つことができ、ゴールにつながった。

Arsenalの3点目は、Unitedが前がかりになっているなかで、うまくカウンターが決まり、Jesusが冷静にゴールに流し込んだのは素晴らしいの一言だった。


2-3.全体を通して

Arsenalはこれまでと違い、右SBにWhiteが入ったことで、右サイドでSakaとØdegaardの2人だけでなく、昨シーズンのようにWhiteを加えた3人を中心に右サイドを崩そうとしていた。
また、Thomasとは違い、Riceは中央にずっと構えるだけでなく、左右に流れることもあって、そこで数で優位にたてることがおおくなることが増えたように感じた。
左サイドでもMartinelliが孤立することが少なくなったように感じた。

個人的な疑問点としては、Havertzの今の状態では70分を超える時間を与えるのはやはり疑問だ。
時間を与えることもひとつだが、逆に他の選手を使ってプレッシャーを与えることもいいのではないかと思う。
左コーナーキックでは、Martinelliが蹴ることになっているが、ニアで引っ掛けることが多く、得点のしそうな感じが全くなかったこともあり、他の選手に蹴らせてみてはと思った。


3.最後に


次は、インターナショナルマッチウィーク明けにアウェーでのEverton戦となる。
昨シーズンはこの試合を落としているので、不安はあるもののなんとか勝ちを取ってくれることを願う。
そのためにもけが人を出すことなくチームに戻ってきてほしい。

次は日本代表戦を書こうと思います。


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