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中小企業診断士試験 2次試験 ドキュメント 口述試験 その1

50代半ばのサラリーマン(メーカー勤務)。令和4年1月に思い立って中小企業診断士試験の勉強を開始。同年一次試験通過も、二次筆記試験で不合格。令和5年度 2度目の二次試験を通過し、無事合格となりました。

この記事は二次試験最後の関門である、口述試験受験について書いたものです。(その1)


二次筆記試験合格後

筆記試験合格の望み薄く、約2か月前に受験した与件文は再現答案作成以外では読み返さず、すっかり遠い記憶となっていました。
1月11日の筆記試験合格に驚き、口述試験対策へと入ったのですが、試験日の1月21日までわずか10日しかありません。
一方慌てても意味がないので、口述試験に関してネットで情報収集を始めました。

二次口述試験とは・・・

中小企業診断士試験と言えば、二次筆記試験がクライマックスのように語られることも多いですが、筆記試験はあくまで「口述試験を受ける権利」を得るための試験にすぎず、合格の為には口述試験に通らなければなりません。
一方合格率は99%と言われており、休まず遅刻せず会場に到着すること、面接官の前で必ずしゃべりさえすれば落ちる事はないといわれています。そうは言っても合格基準が不明瞭なため、やはり身構えてしまうのでした。

口述試験の実施方法
口述試験を受験する資格を得た方を対象に、中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに個人ごとに面接の方法により行います。なお、試験時間は、1人当たり約10分間で、筆記試験と同じ 7地区で実施します。
合格基準
合格基準は、筆記試験における総点数の 60% 以上でかつ 1科目でも 40% 未満のものがない者であって、口述試験における評定が 60% 以上のものです。

中小企業診断協会の出している二次口述試験に関する情報

二次口述試験で落ちる事はあるのか

令和4年度試験の統計では7名の方、令和3年度試験の統計では5名の方が「口述試験を受験する資格」を得たにもかかわらず最終合格をされていないようです。
この方々はすべて「何らかの事情で口述試験を受験されなかった方」か、または巷の噂にある「試験監督や、面接官の方と喧嘩された方」なのでしょうか?
ネットで検索すると、二次口述試験を一度失敗された方がブログを書かれています。この方は筆記試験までほぼストレートで通過され、また翌年も二次筆記に合格されるなど、ある意味すごく優秀な方ですが、口述試験を2年連続で受験されるという、大変貴重な体験を共有いただいています。
上記ブログによると、一回目の口述試験ではすべての質問に沈黙されるか「わかりません」の回答だったとのこと。そこから考えるに、「とにかく聞かれた質問には回答せよ」というのが合格の秘訣のようです(それが大変なのですが)。

口述試験の準備

X(Twitter)で合格報告をしたところ、タキプロ勉強会 関西班リーダの方より口述セミナーのご案内をいただき、即申し込みをすることにしました。
与件文の内容を覚えている事を前提とした質疑があると聞いたため、筆記試験で持ち帰った与件文の読み込みを行いました。

令和5年度筆記与件文は、例年に比べて特に長文であり、暗記が難しそうだったため、「まとめシート流」でおなじみの野網先生の事例1-4までの読み上げ動画の音声をダウンロードし、通勤時間にスマホで聞いていました。
加えて質疑応答対策で、サブノートにそれぞれの事例のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)や課題・社長の想い などをまとめていました。

タキプロ 勉強会

勉強会関西班リーダの方からお声がけもいただき、筆記試験対策同様、タキプロに最後までお世話になる事にしました。
私が参加したのが1月13日(土)に実施された大阪のリアルセミナーでした。
少し早めに会場に到着すると、勉強会で知り合いになった講師役の方(前年合格者の方々)が大変喜んでくれ終了時にはなぜか講師陣と記念写真まで撮影させてもらいました。(多分受かっていると思われていなかったのでしょうね)
口述試験の概要の説明のあと、4名1班づつ別れ、各班に二人づつ講師役の方が模擬面接を行ってくれました。
既に完璧な受け答えをしている人もおり焦らされましたが、とにかく落ち着いて会話すればよいのだなと開き直り面談のシュミレーションを行いました(1回でもこういう経験をしておくことで本番の際も落ち着いて対応できますね)。
指摘されたのは、一次試験の知識(主に経営理論やマーケティングの基礎知識)を再度復習しておくこと でした。
またお土産として、前年合格者の方々が作ってくれた想定問答集のデータをいただけました。この想定問答集が大変充実しており、当日まで赤線を引きながら何度も何度も繰り返し練習しました。

(つづく)


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