熱帯魚を飼おう 11

皆様こんにちは。
お店で売られている熱帯魚は、大きく2つに分けられます。
ひとつは、原産地にて採集されたもの、
もうひとつは、東南アジアなどで養殖されたものです。
前者をワイルド、後者をブリードといいます。
日本で出回っているもの、たとえばグッピーなどはほとんどブリードですが、ネオンテトラなどはたいていワイルドです。おそらく養殖するより現地で採集したほうが簡単なのでしょうね。それは、魚によって異なります。
普通、ワイルドのものは飼育が難しく、ブリードは飼育は簡単で初心者向き、とされていますが、これも例外がいろいろとあり、一概には言えません。
そんなわけで今回は、熱帯魚の繁殖についてお話しいたします。
以前にもお伝えしましたが、グッピーやプラティは飼育も繁殖も容易で、オスとメスを一緒に飼っていれば勝手に増えてしまうくらいで、むしろ増えたときのことも考えて飼育しなければならないほどです。
これは、グッピーとプラティが、卵胎生であり、タマゴがメスの体内でかえってから、稚魚の状態で生まれてくることが要因です。しかも稚魚は生まれてすぐに親と同じエサを食べることが出来るため、専用のエサを与える必要がありません。よく稚魚が親に食べられてしまうということが言われますけど、これもグッピーやプラティに関してはほとんど問題ないと思います。だから繁殖が容易と言われるのですね。むしろ繁殖させたくなければ、オスのみで飼うといった工夫が必要になるでしょう。
ただしグッピーの場合、自分で品種改良を試みたり、品種を定着させて代々にわたって飼育したりとなると、これは難しく、手間もお金もかかる飼い方となります。「グッピーに始まりグッピーで終わる」と言われる所以ですね。
その他、エンゼルフィッシュ、南米産の小型シクリッドなども、わりと簡単に水槽内で繁殖します。これらの魚は、オスとメスが共同で子育てをする微笑ましい様子を鑑賞することが楽しみとなっています。ディスカスもそうですが、ディスカスは飼育そのものがやや難しいので、繁殖させるにもそれなりの技術が必要です。
また、いわゆるテトラ類は、飼育はグッピーより容易かもしれませんが繁殖させることは困難で、狙っては無理かもしれません。あと筆者の好きな小型ナマズも、水槽内での繁殖例をほとんど見かけません。そして大型になる魚も、一般の家庭内で繁殖させることはほぼ不可能と思われます。絶対に無理、というわけではないかもしれませんが…
まあでも、その他にも水槽内で繁殖させることができる魚は多くいます。繁殖させるコツといったものは、筆者にはよく分らないのですが、まずはその魚に適した環境で、健康に育てることが一番重要ではないでしょうか。そうすれば、あなたの水槽で新しい生命が誕生するという、すばらしい体験が待っていることでしょう。

それでは、また次回にて。ありがとうございました。

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