「これが赤紙です」

先週の金曜日は11日だった。3時半ごろまであや市場の手伝いをして黒田原の駅前に行った。毎月恒例の「原発要らないスタンディング」の日だから。前日、県北母親大会連絡会のSさんから「原発要らないのスタンディングに合流して、母親大会連絡会として『赤紙』のビラを配ってもいいかしら。」と電話があった。

毎年12月8日に「平和を守る母親全国連鎖行動」として「これが赤紙です」というビラを全戸配布しているのだそうだ。今年は他の行事と重なってしまって配れなかったので、駅前で高校生たちに手渡したいとのこと。もちろん構いません、是非一緒にやりましょう。高校生たちに戦争について平和の尊さについて少しでも考えてもらえるきっかけになるのではないかと思ったから。

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~赤紙の裏にはこう書いてある~

生命を生み出す母親は
生命を育て
生命を守ることをのぞみます

「今から79年前の12月8日、真珠湾攻撃により太平洋戦争がはじまりました(中略)長かった戦争の犠牲と反省のうえに「戦争は二度としない」と決めた憲法を作りました。この憲法に守られ75年間平和に過ごしてきました。

しかし政府は2015年9月19日、日本を再び戦争に巻き込む戦争法(安保法制)を強行採決しました。さらに、安倍政権はPKOに派遣される自衛隊に「駆けつけ警護」など危険な任務を付与させてしまいました。

そして、菅政権に替わった今も、憲法九条そのものを変える姿勢は変わっていません。まさに自衛隊が「殺し・殺される」事態が現実のものになる危険が迫っています。

歴史の過ちを繰り返すことなく、二度と戦争しないと決めた世界に輝く憲法九条を高くかかげ戦争法を廃止するまで力を合わせましょう。」

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12月11日午後3時45分くらいからポツポツと高校生たちが駅に向かって歩いてくるのが見えた。少しずつ薄暗くなっていく。暗くなるのが早い。テイクたち原発要らないスタンディングおばさんおじさん5人と共に母親大会連絡会のメンバー3人が「赤紙」を持って待っている。一人でやって来た男子生徒に「赤紙って知ってる?これ一枚で戦争に行かされたの。」と言いながら母親の一人が差し出すと受け取った。一人で、グループで高校生たちが三々五々やって来る。知らん顔して通り過ぎる子もいれば、「大丈夫で~す」と受け取らない生徒もいる。(この「大丈夫です」という意味がテイクにはわからないし、この断り方は好きじゃない。)どうして受け取ってくれないのかなぁと母親大会連絡会の3人は少しがっかりしている。

でも、「おじいちゃんと戦争のことを話したことがある」と言って受け取った生徒、一旦は通り過ぎて行ってしまったけれど「やっぱり下さい」と走って戻って来た生徒がいた。こういう子が一人でも二人でも居るだけで嬉しいよね。全体の3割程度しか受け取らなかったけど、その子たちが電車の中で読んでくれればそれでいい。これをきっかけに考えてくれればもっといい。

この日の「原発要らないスタンディング」はちょっと霞んでしまったけれど、高校生たちに平和を守ろう、原発は要らないと訴える8人のおばさんやおじさんが駅前に立った11日。




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