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マチアプの危険性

いつもお気に入りの喫茶店で一息つくのがルーティンである。田舎では喫煙可能な喫茶店て少ない。本当に少ない。SUBWAYくらいの少なさ。これ、伝わる?

前までは、肩身が狭く最低料金で居座ってる害悪客と思われていないか不安だったが、最近、マスターがアタシを認知していることがわかった。
髪を染めた時、「雰囲気変わったね!」とカウンターの向こうで声をかけてくれた。舞い上がってしまうほど嬉しかった。さらに、ハーゲンダッツをくれた。「いつもありがとね」と。いつもありがとね、はこっちのセリフだ。こんな社会不適合者を受け入れてる喫茶店など他にない。ありがとう、マスター。
アタシも、満を持してここの喫茶店の常連になったのだ!
喫茶店ですることと言えば、煙草を吸う。Twitterを漁る。煙草を吸う。勉強をする。煙草を吸う。読書をする。煙草を吸う。日記を書く。煙草を吸う。氷が解けて薄まったコーヒーを飲み干す。煙草を吸う。くらいだ。
喫茶店が好きといっても、コーヒーの善し悪しなんて分からない。酸味の強い豆使ってるなぁ、と思えば、ただ酸化して不味くなったコーヒーにエモさを見出していた。


マッチングアプリの危険性

アタシが今日ここで語りたいのは、マッチングアプリの危険性について、である。
あまりにもレポートのようだが、気にしないで欲しい。
マッチングアプリの危険性を語るのだから、もちろんアタシはマッチングアプリユーザーだ。
下品極まりない民度で有名なTinderをしてた。
夜どうしようもなく寂しくなると、無差別に右スワイプ(いいね!)し、話し相手を探していた。
それは傍から見たら、どんでもないカス野郎だ。
「初めまして!マッチありがとう!」と定型文が送られてくるのに対して、年の差関係なく『うす』とか腑抜けた返信をしていた。
今思えばキモすぎる。何してるんだ、お前。
地元の相手とマッチすることに怯えながら、地元の奴を見つけると嘲笑っていた。アタシも同じ穴のムジナだというのに。
話し相手と言っても、相手は猿ばかりですぐに会いたがる。住んでいる場所を聞かれる度、マッチを解除した。めんどくさかった。
ここでマッチングアプリをずっとやっていたアタシからの忠告として、MBTIとBeRealと車とフェスの写真を載せている奴は全員しょうもない。みんな気をつけろ。左にスワイプ(イマイチ!)しろ。

Tinderという病に犯されていたアタシは、ロン毛の男を片っ端から右スワイプした。そう何を言おうアタシはロン毛好きである。

会った人間のハイライトについては、次の機会に語ろう。

マッチングアプリは、猿がうじゃうじゃといるせいですぐに話し相手ができてしまう。
それは幸か不幸か、アタシは正体不明の寂しさをそのマッチングアプリという場で埋めていた。
しかし、後に残るのは、虚しさだけで、それが癖になってやめられない。
マッチングアプリ依存症のできあがりだ。

マッチングアプリをやっている人間なんてろくな奴はいないが、みんな年頃である。マッチングアプリをやってる友人から話を聞き、「みんなやってるしなー」と正当化していた。赤信号みんなで渡れば怖くないというが、アタシは運悪くそこに轢かれて置いてかれてしまった身だろう。
未熟さとマッチングアプリ。
混ぜるな危険。である。
世界を知らなかったアタシはどんどんその世界にのめり込み、気づけば取り返しのつかないことになってしまっていた。それさえ、肯定してくれる友人ばかりに目を向け、体裁の悪さなんてどうでもよかった。
だってみんなもやってるじゃん!
ここで言うみんなは1人や2人である。
1人や2人しか持ってないゲームを「みんな持ってるもん!」と豪語する、小学生みたいだ。
全く、アタシってかわいすぎる。
これじゃまるで「みんなもセックスしてるからするもん!」と言ってるようなもんだ。まあ、実際そうだった。
なんつーことしちゃってんだよ、アタシ。

邦ロによくある処女をクズに捧げて貞操観念狂っちゃった〜♪♪みたいな、あの感じ。
邦ロってだらしない共感の上に成り立ってんだな、と思った。マチアプの本質を知ったように、邦ロの本質さえも知った気になった。

あとから来る自己嫌悪に、歯を磨き体を洗いトークを消しても、起こった出来事は消えない。
起こった出来事は消えない。
それってすんごく当たり前のことなのに、今更、その事実にびっくりする。嘘でしょ、消せないってマジ?(笑)

煙草を吸って気を紛らわしてみる。
消えねえな、消えねえよ。(突然の桃城武)
できるだけ早く死ぬために煙草を吸ってみる。
いつかあいみょんが言っていた。
早く死ぬために煙草を吸ってる奴らを殺すために歌を書く、と。
この際、あいみょんに殺されたいもんだ。
ごめんこれ、ソースがTwitterだから本当か分からない。あいみょんへの風評被害かも。ごめん。


そんなこんなで、マッチングアプリの負の連鎖が続く。気持ちよく会って、自己嫌悪に陥り、紛らわすためにまた、会話を繰り返す。その繰り返し。
未熟さ故、その連鎖から抜け出せない。
クズを相手にしてるせいで、クズな行動を繰り返す。

でも、周囲がマッチングアプリを始めようとすると必死に止めた。まるで喫煙者が「煙草吸わない方がいいよ笑」とか言っちゃうあの感じ。説得力が全然ない。痛いキモさしか残らない。

その上で言う、マッチングアプリなどしない方がいい。自身の身を滅ぼすだけだ。アタシのように。

もはや、チャリティー団体を立ち上げようかと思う。
二度と同じような人が出ないよう、活動しよう。


まあ、なんやかんやあり、今はタップルに転生している。(は?????)

アタシは今も負の連鎖に頭から足先まで浸かっているということだ。


みんな、自分の身体は、心は、大切にするんだよ。
大切にする方法が分からないなら、自分を自分の手で抱きしめて眠ってみるだけでもいい。
明日の光が、窓から射して、自分のしようとしていたことの愚かさを白湯を飲んで流そう。

それの繰り返しで、きっと救われていく。


そう信じるしかないのかもしれないね。

キモすぎる文章をここまで読んでくれてありがとう。
みんな、大好きだよ。


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