海事代理士試験の勉強時間と合格率

こんにちは。
今日は、海事代理士試験の勉強と合格率についてです。
海事代理士試験の勉強時間は、500時間
一次試験に350時間
二次試験に150時間

くらい私は、掛かりました。

よくネットでは、
・「海事代理士試験は、一次試験の合格率50%を超え、二次試験も60%〜90%を超えるから比較的簡単な法律系の資格」
・「一次試験は、科目ごとに時間が余り、次の試験科目までの間に暗記すれば受かる」
・「海事代理士試験の二次試験は、身分確認くらいな面接みたいなもの」
・「司法書士や社会保険労務士、行政書士の資格を持っていれば勉強時間が短縮されるでしょう」
とか書いてあります。

現実は、全然異なります!!

【海事代理士試験の現実】
・勉強してない人は、受かりません。
・自動車運転免許試験とかみたいに一夜漬け、試験前に暗記では受かりません。
・二次試験も完全な口述試験です。答えられない場合は、落ちます。
・他の法律系資格を持っていても、憲法、民法以外の科目は、勉強する必要がありますので殆ど勉強時間に関係ありません。
せいぜい50時間くらい勉強時間が減るくらいでしょう。
他の法律系資格を持っている方々の勉強時間が減る理由は、
「勉強する事に慣れている」
「効率よく勉強するコツを既に知っている」
からです。


私が受けた時も、恐らくネットの妄説を信じて受けに来た人々が何人もいました。
一次試験の会場建物内で「全然無理だわ」とか言っていたりしてました。
又、テスト用紙の答案内容を何回も何回も書き直してしたり、、、(勘で答えるのは無理です)。


よくネットでは、資格試験の難易度について、
「合格率は、〇〇%(二桁)なので比較的簡単」
とか
「合格率は、〇%(一桁)なので難しい」
とかあります。
また、「A資格の合格率30%とB資格の合格率15%を比較するとB資格のほうが難しい」
などと書いてあります。

【資格の難易度とは】
資格の難易度は、合格率では判定出来ません。
特に法律系の資格の難易度は、基本的には、勉強する時間です。
合格率で難易度が判定出来るなら、弁護士の合格率は、40%超えてますから簡単になってしまいますね、、、。
そんな訳は、ありません。


海事代理士の試験は、年間に400人程度の受験者数です。
この400人のうち、
しっかりと試験勉強してきた人が200人。この200人は、海事代理士の資格を取るという目的意識をしっかり持って勉強して来た人で尚且つ、その中には、司法書士や社会保険労務士と言った他の士業資格者がいます。
次にネットの妄説を信じて殆どノー勉で来た人が100人。完全に士業資格をナメてる人達です。この100人は、運転免許以外は、他のどんな資格も取れないでしょう。
最後にネットの妄説を信じてちょっと勉強してきた人が100人。試験会場でもまだ『海事代理士試験合格マニュアル』の過去問を読んでいる人達です。

こんな感じだと思います。
海事代理士試験は、マニアック資格なので、資格を本当に取得しようとする人と、
なんとな〜く試験受けに来た人に分かれてます。

なので、一次試験の合格率は、50%(200人)
一次試験に合格した人は、妄説を信じていませんから、二次試験に向けてしっかりと勉強します。
そうすると、二次試験の合格率は、90%超えます。
これが海事代理士試験の現実です。

二次試験の口述試験もプレッシャーに耐えられる人は、受かりますが、
中には紙(ペーパーテスト)は大丈夫だけど、対人は苦手な人や、
対人だと極度に緊張してしまう人もいますよね。
そう言った人は、難しいと感じるかもしれません。


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