4WD

これはえらいことになったぞ、!と思った。






私はよく夢と現実がごちゃごちゃになる。


小さい頃、はす向かいの家が火事になった事がある。
夕飯時でテレビをつけていたのだが、速報で火事のニュースが入った。
よく見てみると、うちの近所である。もっとよく見ると、うちのはす向かいが燃えている。もっともっとよく見ると、うちが映ってるではないか。窓を開けて見てみたらごうごうと火が上がり黒い煙が上へ上へどくどく登っていく。

いやぁこれは明日友達に話せるぞ!と呑気に思いながらそのテレビの速報を見続けていたのだが、


伝える事が少なくなってきたレポーターはあろう事かそこに住む人と近所の住民の紹介をし始めた。


これは、、、



これは、、、、、、、





テレビ・デヴューだっ!!!!





すごい!😭😭😭😭




テレビ出ちゃーう😭😭😭😭😭😭😭



燃え盛る家の住民の紹介がざっと終わったので、

母親の名前と卒アル写真がテレビにでかでかと写し出される。何故か旧姓が出ている。
なんでっ!?




というところで目が覚めた。こんな具合である。この夢を見てから3年位は本当の出来事だと思ってた。いやマジで。


母に「昨日は大変だったねぇ」と話すと、「?」という顔をされたが、きっと旧姓が出たのが嫌だったから分からないふりをしてるんだなと謎の気を使った。
大人にも気を使って欲しい時があるんだなと学んだ。夢なのに。



私があれは夢だったと気が付いたのは、その家が普通にそのままだったからだ。燃え跡など全くない。ここで、あれは現実じゃなかったんだと思った。
良く考えればあの時の状況は意味不明だし、
消防車は1台しか来てなかったし、
というか知らない家にいたし、
あの夢の中の父は4WDだった。


こうゆう癖は大人になっていくにつれて無くなるのだろうが、私の場合全く治らず、面倒なことになる。

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