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お笑いファン vol.4の感想

お笑いファン、という雑誌をご存知だろうか。

実に安直な名前の小冊子。さらば青春の光や金属バットのインタビューから覆面の芸人が松本人志について語り合うとか。もうそのまんまの雑誌である。

私は初めてこういうお笑い系の雑誌を買った。
有料記事なのでTwitterでは無くnoteに残そうと思う。
目的はもちろん、さや香のインタビューです。


(なのでこのnoteはさや香の話メインとなります🙌)



「さや香の見せ算以前・以降」

さや香を好きになったきっかけは見せ算なので、当の本人らはどのような捉え方をしているのだろうかと、好奇心というか、怖いもの見たさというか…

内容は主に
・東京進出について(今年の賞レース?)
・見せ算について◀︎やはりこの話がメイン
・さや香は何系漫才師?
・これからの展望
である。


東京進出については、いつも話している通り。今年出るとしたらM-1は肩の力を抜いて受けられると思うとの事。見せ算に全てをかけたのでほかのネタのストックが結構あるそう。ワクワク。


そして見せ算について。
インタビュアーが「とんでもない漫才だと思いました。多くの人は数字遊び的な方に目が行きがちですが、『漫才は掛け合い』など漫才論を問うような…(中略)とんでもない漫才だと思いました。」と。
もう、めちゃめちゃに腑に落ちた。
免許返納系漫才では、石井さんのナチュラル狂気を指摘していく流れだが、見せ算というのは「the・漫才」なのである。
石井さんも「何やってんねん」という自分のそのままの気持ちで話しているそうだ。

純度100%のさや香漫才。新山さんの頭の中。
これを面白がれて、本当に良かったと思う。見せ算批判していた人も段々面白くなってきたというのだから、何にせよトンデモネタ…

石井さんも見せ算について語っていた。
「相方はこれをやると言ったら絶対にやるところが凄い。新山のやることはおもろいし、俺も面白がれる。寄席でもウケてましたから。ただ最終決戦のあの空気はもう味わいたくないですね。」
2022年のアナザーストーリーを思い出す。相方の、新山さんのやる事やりたい事やろうとする事全てを面白がって信頼して認めているからこそ、見せ算は成り立ったのだろうなと感じる。これは、見せ算が新山の漫談ではなくさや香の漫才たる所以だろう。

また新山さんは見せ算というのは絶対コントでは無く漫才でなければならないと言う。確かに見せ算は数字同士をイメージさせるネタなので、目に見えた方が分かりやすいかもと思った。だが、この漫才の本質はそこでは無い。「こいつなにしてんねん(笑)」という笑いを誘うためには、新山さんがセミナーを開く必要が不可欠である。それに石井さんが反論▶︎よって漫才。「最終決戦で何してんねん」という笑いでもある。そう。

見せ算をして「さや香はこういうイメージというのが崩れた」ことによって2人は「そっちの方が良い」と言う。「その方が爆発力がある」から。
2022年のM-1後より2023年M-1後の方がさや香に引かれた理由はまさにそこにある。

ここまでいかに見せ算が良いかと愛をぶっぱなして来たが、やはり見せ算の事を嫌いな人は嫌いだろう。よく見る。
「最終決戦でやりたいネタをやり逃げ(見せ逃げ)するさや香はかっこいい」という人もいれば「あの場面であのネタはただの自慰」という人も。
私はかっこいいと感じたが、実力があるからこそ、あのネタに怒る人は怒る。何故ならM-1というのは嫌という程分かりやすく勝ち負けがあるからだ。そこを新山さんはもちろん理解した上であのネタを出した。
「見た目とかでは無い、“かっこいい”というのは大切にしています」と言い切る新山さんはかっこよく、実際かっこいいことをする。
ただ、勝ち負けがあるという事は、かっこよかろうが、負ければ面白くなかった。としか残らない
という痛いくらい正直な正論も新山さんは当たり前に理解している。負ければそれ以上でもそれ以下でも無い、と言い放つ人はとても強い人だと思う。
勝ち負けがある世界において、スポーツ・勉強のような数字が出ない限り、自分たちは、本当は負けていない!なんて誰にでも言える。
勝ち負けという絶対的な数字が付くことを理解した上でかっこいい事を追求するのは簡単に出来る事では無い。私には、多分できない。
恐らくこの漫才頂上決戦・M-1という大前提の上での話をするこの場面が1番胸に突き刺さった。

見せ算は、さや香は何系漫才師かという話にも繋がる。実は免許返納系ネタはコント系漫才だそうだ。大阪王道ゴリゴリ鬼しゃべくりだと思っていた。確かにセンターマイク中心に喋りのみだが、
「免許を返納した」「ホームステイを飛ばした」「民泊側から注意された」「投げ銭でお釣りを貰った」人
VS
それを止める人
という構図は石井と新山、2人の口から出る架空の設定上での掛け合いだ。(その点見せ算は純漫才。)
からあげはどっちなんでしょうね。本心から4出ないって言ってそうで怖い。

また漫才中言葉が重なる事が多いさや香。これは敢えてやっているそう。ユメイズでもあったがあのネタ合わせで、よくできるな!!!!!本当に石井さんは器用なんだと思う。
よく新山さんが石井さんのことを褒める時に「器用」と評する。石井さんはお笑いの事含めて褒めて欲しいという雰囲気だが、器用というのはこの様な漫才・コント内の話も含んでいるのではないか。マジ想像です。
噛むくらいの方が熱があって伝わりやすいというのもなるほどなと思った。


最後にこれからの展望について。
新山さんはやはり要約すれば「天下をとりたい」。
YouTubeで登録者100万人を目指せばいいのか、TVのMCをするのが正解なのか。きっとどちらもこなしてしまうのではないかという予感がする。1ファンとしての願望ですが。また、いつまでも若手でいたいというのは実に新山さんらしいと感じた。芸人内でも、M-1内でも、そしてゆくゆくはザセカンド内でも、という意味合いだろうか。
新山さんが先のビジョンを描く時、石井さんがいると嬉しい。
石井さんはがむしゃらにやって、怪我をして、ネットニュースとかになって、何してんねんっていうツッコミを受けたいそう。変態?
どこまで行っても主人公な石井さん、大好き。怪我はして欲しくないけど、ネットニュースとかにもなってほしいものである。



さや香の話は以上。2人の写真も素敵だった。

別コーナーのM-1創設者谷さんのお話でさや香・見せ算というのはとてもM-1らしいというか、醍醐味であるとあった。やはり色んな所に爪痕を残しているんだなぁ。。

他にも馬鹿よ貴方はの新道さんのコラムが面白かった。とても明快で分かりやすい。



また、さや香のインタビューがあれば読みたいです‼️馬鹿の感想でごめんなさい‼️えへへ‼️

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