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絶対な人

私にとって

母は神のように正しい者だった。

いつも正解を示し

間違っている私を正した。

いくら否定されても

愛されたい私にはそれは

嵐の中の灯台のように

見失ってはならないものだったから

照準を合わせ続けた。

そのうち

自分が失われ

心の底には

忘れられた自分の

怒りと悲しみが溜まった。




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