見出し画像

「運動脳」アンデシュ・ハンセン著・御舩 由美子(訳)を読んで

話題になった「スマホ脳」の著者アンデシュ・ハンセン氏が書いた本書であるが。著者は「スマホ脳」から一貫して、情報過多のこの時代に必要なライフハックはデジタルデトックスである。説いているいるように、感じた。

そして、その無駄な情報を遮断するため取って変わるのが、運動であると主張しているのかなと言うのが私の感想である。

まず、現状世に溢れている、扇情的なコンテンツは本能に刺激を訴えており、意志によって抑圧できるものでは無いと言うのが大前提で、これらのコンテンツが以前このnoteで投稿した「いい子症候群の若者たち」で記されていた、若者が自身の長期的な目標をもたなくても良くなった要因や、「行動経済学が最強の学問である」から。世のビジネスは「システム1」の脳に訴えかけたコンテンツ作りをしている事から、デジタルには抗えないと言うのが僕の持論である。

そんな、本能を刺激し脳が喜んでいる影響に対し、それにとって変えるのは同じく、本能に備わった心の喜び「運動」だと言っている。

運動は魂の喝采である

「スマホやパソコンから与えられる、快楽にとってかわるのが運動だなんて詭弁である」「運動は苦行で、ボディメイクの為に限界突破しなきゃならん」と言うの世の風潮が運動のハードルを上げているが、フットサルは皆好きだし。散歩する事で頭がすっきりするのは誰でも感じたことがあるのでは無いだろうか。運動も娯楽であると言う側面がやや世間の認識とズレているのでは無いか?人間の集中力が発揮される場面は「性行為」「ドラッグ」「運動」だと言う学術論文があった気がする(※序列はついていたが詳しくは忘れた、確か3番目が運動な筈で上位2つは外的要因が大きいのでここで重要でない)それほど、運動(高心拍なもの)は脳の悦びである、それは氾濫してくるデジタルの情報と等しく、狩猟時代の人間が生存する為に必要な要素であったからと本書では記している。

頼むから運動のハードルを上げんといてくれ、インフルエンサー

運動は良いこと。体育は楽しかった。これらの感覚を麻痺させてるのは、SNSで美しい体を披露しストイックにしている人らじゃないのか?その人たちが、苦しい食事制限をしてたり。トレーニング論を振りかざしているからとっつきにくくなっているのでは無いだろうか?とやり玉にあげさせて頂いたが、僕はちょっと見ていて辛くなってしまうと言うのが、正直なところ。トレーニングや運動は楽しい、トレーニング学は面白いという論調を発信するのはありがたいのだが、運動以外の部分のビジネス的な側面・承認欲求・エゴイズムが見えてしまう。
すごくぶっちゃけて言うと私は「運動」の習慣に身に着けるに当たって、運動でインフルエンスしている方々は毒じゃないかとさえ思ってしまう。
「性行為」に対するアダルトビデオと一緒、。アレを見ても性行為は上手くならないし、自身の性の魅力を上げる要因にもならない。つい見てしまうが、見た後時間無駄にしたなと言う感覚。
あくまでエンタメに振り切っている人たちは別の認識です。

自分の負担のかからず、楽しめる運動を習慣的に身につけていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?