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給食を食べるのが遅かった話


遅かったのだ。

色白ヒョロヒョロガリガリのまさに貧弱な少年の見本だった私は見た目通り食が細く、
給食を食べるのが人一倍遅かったので、掃除の時間になっても机を下げられて食べ続けさせられたのだ。

このトラウマ、経験者は少なく無いのでは?
クラスに4〜5人はいたはず。


(あっ、そういえば小学校の給食の事件の話は前に書いたな。
好評だったのでまた再掲します!久しぶりにまたnote書き始めたので!)


ホコリ舞う教室で食事をさせられる屈辱。
給食を時間内に食べられない者は落第者とでも言うような環境と教育である。

今はきっとそんなことは無いんだろうな。
食べられない物は食べられないで済むのだろう。


小1。見たことのない食べ物が出る。

ソフト麺である。

こいつ


袋に入ったうどんのような太い麺を見て「????」だった私。

先生は教えてくれたのだろうか?食べ方を。
もしかしたら説明があったのかもしれないが覚えていない。
周りの生徒も若干困惑していたような記憶はあるのだが、みんながどうやって食べたのかは不明。

なかなか開かないビニールを破るように開け、無味のソフト麺をそのまま口に運んだ。

まずい。
味がしない。


これからこんな物を食べ続けなくてはいけないのか。
どうしていいのか分からずに涙目になる。
こんなものを時間内に食べ切れと??イカれてる。

そのうちいわゆる「大きいおかず」に突っ込むかソフト麺自体に汁物をぶっかけて食べることを覚えたが、食の細い私には量が多く、いつものように居残りホコリ飯だった。


大きいおかずを運ぶ時にこぼしちゃう事件、年に一度はどこかのクラスであったよね(^ ^)そんで同じ学年の各クラスに少し分けてもらいにいくやつ(^ ^)やった奴はトラウマものだね(^ ^)

給食のトラウマ呼び起こし博士
給食のトラウマ呼び起こし博士



稀にデザートで出るイチゴ。
1人2個?くらいを配られる。

初めは普通に食べていたのだが、クラスの誰かが牛乳に絞って入れてイチゴ牛乳にするという技を編み出した。

やり方はこうだ。
①牛乳にイチゴを入れると溢れてしまうので一口だけ飲む。
②牛乳瓶の上に箸を少し広げて置く。
③箸にイチゴを押し付け絞る


イチゴを箸に押し付けバランスを崩し牛乳をぶち撒ける生徒が続出したためその方法は禁止に。

地道に手で絞るしかなくなったのだが、かくいう私もイチゴ搾り派でデザートに出るたびに絞っていたのだが、不器用なため絞るのに時間がかかり他の物が食べられず、結局また居残りホコリ飯を食う羽目になったのだ。




中学年になり少しずつ食べる量も増え、時間内に食べるのも苦ではなくなった私。

しかし時代なのか、担任の先生は完食主義。
全員が残さず食べるまで終わらない。

ここで最悪なのが嫌いな食べ物が出た時だ。

大人になった今になれば全く問題ないが、
私は子供の頃どうしてもナスが食べられなかった。

みんなご存知「ナス」

そのナスを煮たものが丸ごと1個、味噌と共に出るのだ。

何がそんなに嫌いだったのかは思い出せないが、口に入れるだけで吐き気を催していたナス。
そんな物食べられるはずがなく、また久しぶりの居残りホコリ飯。

完食したのかは今となっては記憶に無い。
誰かに食べてもらったのか、先生に許しを請うたのか。

そんなナスの煮浸しらしきもの、
高学年になったら何故か2本に。。


殺す気か??
食べられるわけがないだろう。



誰もが1つや2つはあるであろう、給食の思い出。

私にはほぼ嫌な記憶しか残っていないのだ。


そんなナスだけど、実は全体の93%が水分なんだ!
全く栄養素が無いわけではないけど、ほとんどが水だと考えると、2本丸ごと出してまで食べさせる価値はあったのかな!?
同時にきゅうりやもやしもほとんど水分なんだ!
あの時代、それが分かってたらそんな暴挙は無かったのかな!?って今は思うよ!!

ほとんど水分の野菜に物申す元気坊や
ほとんど水分の野菜に物申す元気坊や

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