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【Zatsu】THE 名人芸

あの感動からまだ3時間とたっていない。いまも興奮冷めやらぬ状態で、震えながらこのテキストを打ち込んでいます。

会社からの帰宅途中でのこと。日暮里駅のホームで電車を待っていたんです。

「え~、まもなく~、2番線に各駅停車、成田行きがまいります。黄色い線の後ろに下がってぇ~、お待ちください(最後のところチョイ駆け足)」


駅員さんのアナウンス👮。いつもありがとうございます。


「停車駅は――」
終点までの停車駅なんて、ぜんぶ頭の中に入っているんでしょう。たくさんの駅名が次から次へと淀みなくあふれ出てきた。圧巻である。
「成田駅までの乗車時間は1時間20分です」

しかし、トークはこれで終わらなかった。

「なお、途中の〇〇駅で、あとから参りますエアポート快特、成田行きの通過待ちをいたします。成田へお急ぎのお客様はエアポート快特をご利用ください。成田まで、各駅停車よりも20分はやい到着です」

こまやかな案内だな、さすがプロ。
そう思ったのもつかの間、まだまだ続く。

「もっとお急ぎのお客様には、特急スカイライナーがございます。スカイライナーはさらに20分はやく、たったの40分でみなさまを成田までお送りいたします。特急券、指定席券をご購入のうえ、1番線にお回りください」

そして話はだんだんとおかしな方向へ――

「暦の上に春は立ちながら、厳しい寒さが続いております。みなさま、ご体調を崩されておりませんでしょうか」

ファ~ン(ホームに電車がはいってきた)

「日中と夜間の寒暖差、昨日と今日の寒暖差。三寒四温と申します。わかっているようで、なかなか思い通りにならないのが体調でございます」

ガタン、ガタン、、、ガタン(減速した電車が目の前に)

「あまり無理をなさりませぬよう。それではお気をつけて――」

「いってらっしゃいませ」
プシュー(同時にドアが開く)


タイミングピッタリすぎワロタ
浜村淳かよwww(いや、たとえが古いわぁ……)
「それでは、歌っていただきましょう」まさにこれ。

でもマジで、あまりに出来すぎた展開で感動しました。
この駅員さんのアナウンスは、もう名人芸の域だな。
駅のご意見ボックスに明日投書してこようかな。