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思考のきろく

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雑談、妄言、コラムニストのまね。
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#世の中をひっくり返すもの

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの10(後編)

前編はこちら 前回の3行まとめ なんだ、ただの無双シリーズか 子どもメタ認知 おやくそくという名の拡張現実 コレジャナイ感 ゲームに興味のない人にはピンと来ないかもしれないけれど、ここ何年もレトロゲームが人気を博している。専門の動画チャンネルもあって、かなりの再生数を記録しているんだ。最近の作品と比べれば絵も音も格段にショボいんだけれど、それでも魅せる。惹き込まれる作品もあるんだよね。 もちろん、いわゆるクソゲーも多いのは事実だが😅 一方で、過去作のリメイクもたくさん

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの10(前編)

出会いと感動をクリエイト 昨日、DX総合EXPOから帰ってきて、ふと思った。 あのEXPOは、いわばサービスの見本市。もう少しかたい言い方をすれば、ビジネス上の課題を抱えている企業と、課題解消の手段を提供しようとするテック企業との出会いの場、マッチングサイトということになる。会場の東京ビックサイト公式ページでも「出会い」と「感動」を提供するとハッキリ謳われているからね。 ひとは価値を認めたものに対価を払う。これは経済の大原則だし、どの時代でも揺るがない事実だろう。世間

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの9

とある記憶 誰でも一度は、デジャブ(デジャヴュ、déjà vu)という言葉を聞いたことがあると思う。 日本語に直せば既視感。初めてのはずなのに「以前どこかで経験した気がする」と感じるアレだ。視覚だけではなく、経験全般について適用される。 デジャブ現象を説明しようとする試みはいろいろあって、心理学や脳科学による学術的なものから、前世記憶や宇宙人関与説などオカルト的なものまで数え上げればきりがないが、まだ完全には解明しきれていないようだ。 記憶のかなたにあるいつか見た光

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの8(後編)

前編はこちら 前回の3行まとめ 教皇ファッションチェック 今日の左手 明日の右手 そのウソって、本当ですか? 無限増殖するリスクヘッジ 人生は選択の連続だというけれど、活動的に生きていくとしたらどうしたって判断することは避けられない。でも、これまで見てきたとおり、世の中に「絶対」はないんだから、いまのところ「真実」っぽいものに当たりをつけて選択するしかないよね。 レンタカーでドライブを楽しんだ帰り。そろそろ返却の時間が迫っている。借りた店舗へ戻りたいんだけれど、分岐点

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの8(前編)

Truth(真実)とは何だろう。 また厄介なこと言いだしたな、コイツ。そう思ったでしょ? 当たりです😄 ご存じの方も多いと思いますが、きっかけは以下のTwitterです。 ローマ教皇が白いダウンジャケットを身にまとって歩いている様子。この画像は目にしていたけれど、当時「ふーん」くらいにしか思わなかった。だから、実はこれがフェイク画像で騒ぎになっていると知ったのは少し経ってからだったんだ。 真実を揺るがす悪意なきイタズラ 画像自体は大したことない。ただの出来のいいオフ

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの7

1.伝播時差 生成AIの世界で劇的な技術革新があったのはここ最近のこと。 ChatGPTの名を耳にしない日はなく、ニュースでも連日報道されている今、存在を知らないという方は少数派だと思う。 存在は知っている。 じゃあ、会社の仕事で使っているか? 職場でビジネスへの適用を前提とした話題があがっているか? もし答えがYESであれば、その職場はかなり先進的な気がする。 うちの会社の事業はこの生成AIの影響をモロにうける業界。 にもかかわらず、だれもこの話題を持ち出さない。 こ

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの6

まじめな話。 このシリーズまだやるの? ええ、まだやります😅 Another Me ってご存知でしょうか。 自分の分身をデジタル空間に解き放ち、本来ならあきらめざるを得なかった可能性を実現可能にするものです(自分なりの解釈)。 たとえば、こんなイメージです。 仕事の依頼がたくさん舞い込んできてうれしいんだけれど、手が足りなくてとても対応しきれない。こんな時もう一人自分がいればなぁ。 ケガで入院することになった。医者からは絶対安静といわれている。でも、これまで準備してきた

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの5

終わったはずのシリーズを蒸し返していくスタイル😛 まあ、いいじゃないですか。 YouTubeでいまだ根強く「AIによって奪われる仕事」をテーマにした動画が流れていたので、それについて思ったところをひとつ。 AIによって仕事を奪われるという恐怖感のベースにあるのは、以下のような考え方だよね。 自分もAIも、ひとしく労働者である 多くの場合、AIのほうが労働効率が高い したがって多くの仕事はAIに割り当てられてゆく その結果、人間は失職し収入を失う 労働をこなすとい

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの4(完)

まじめな話。 前回の3行まとめ 頭上数十メートルにある未開拓領域 知覚が理論に追いついた おれは人間をやめるぞ! ジョジョーッ!! 自分がかつて感じた3つの「特別なワクワク感」とは実のところ何だったのか。それを順番に掘り下げていこうという企画。 あれ、おつまみないじゃん。ちょっとコンビニ行ってくる。 3.AI(ディープラーニング) AIという言葉は、もう目にしない日はないほど浸透している。この言葉の認知度が高まったのは、たぶんスピルバーグ監督作品「A.I.」のちょっと前

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの3

まじめな話。 前回の3行まとめ 探していないものは決して見つからない 自己愛と貪欲なまでのサービス精神 ここは酷いインターネッツですね 自分がかつて感じた3つの「特別なワクワク感」とは実のところ何だったのか。それを順番に掘り下げていこうという企画。 いまビール飲み終えて、2本目を開けながら書いています。 2.ドローン 実は、自分は完全にこのビッグウェーブに乗りそこねてしまった。一般ユーザーが娯楽用途で広く使いはじめたのが2010年以降らしいから、もう10年以上は経つんだ

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの2

まじめな話。 前回の3行まとめ ホンモノは減っていない。ニセモノが増えただけ 考えるんじゃない、感じるんだ! 「オラ、わくわくすっぞ」といえたら成功 自分がかつて感じた3つの「特別なワクワク感」とは実のところ何だったのか。それを順番に掘り下げていこうという企画。 いま、これビール飲みながら書いています。 1.インターネット これはいわずもがなでしょう。個人がマスに対して発信する手段を得た(しかも安価で、というのがポイント)。 ネットの黎明期はホームページブームがあった

【Zatsu】世の中をひっくり返すもの1

まじめな話。 世の中をひっくり返すような「変化の兆し」をどうやってとらえるか、ということを考えてみます。 例によって独自の論理展開に伴い、勝手な解釈や類推が多分に含まれています。話半分で聞いてください。 かつて情報というのはまとまった内容が特定のタイミングで定期発信されるのが常だった。朝夕の新聞、ニュースの時間、週刊誌に月刊誌。 それがいまや、情報は24時間とぎれなく発信され続けている。ネットで常に流れるタイムライン、その質もまさに玉石混交。 以前であれば大本営発表をあり