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東京女子医大存続のための緊急行動への賛同のお願い

令和5年1月15日 至誠会員の皆さまへ

 私達至誠会員有志一同は、吉岡彌生先生が創られた、世界で唯一の女子医大の卒業生であることを誇りとして参りました。今、その女子医大が存続の危機に瀕していると思います。このまま何もしなければ、東京女子医大120年の歴史に幕を閉じてしまってもおかしくはないと懸念致しております。
 このような事態を防ぐため、私達至誠会有志は、「女子医大を復活させるOG の会」として、東京女子医大存続のために行動することに致しました。

1 相次ぐ報道
⑴ ここ数年、各種メディアにおいて、東京女子医大の状況を問題視する報道 が繰り返されています。
・2020年7月17日 看護師らの退職希望『ボーナスゼロだけが理由ではない』東京女子医大病院、労組が見解(ハフポスト日本版編集部)
・2020年9月28日 東京女子医大、学費1200 万円値上げ 理事室移転に6億円、大規模リストラで学内紛糾(Business Journal)
・2021年4月20日 スクープ!東京女子医大で医師100人超が退職(東洋経済)
・2021年6月13日 東京女子医大『医師待遇の不利益変更』に募る疑念(東洋経済)
・2022年2月3日 スクープ!女子医大が小児治療『最後の砦』解体へ(東洋経済)

⑵このような中、2022年4月21日発売の週刊文春2022年4月28日号に以下の 記事が掲載されました。

#東京女子医大の女帝『疑惑のカネ』文書入手 宝塚元トップ親族企業に 1 億超

それ以降、2022年7月19 日から、文春オンラインにて 「東京女子医大の闇」と題する記事が連載されています。なお、各種メディアの記事は、オンラインでも配信されているため、インターネットの検索エンジンで「東京女子医大 文春」「東京女子医大 東洋経済」などで検索すれば、記事を閲覧することができます。

♯1 『いつ事故が起きても不思議ではない』名門・東京女子医大が“存続の危機“理事長“女カルロス・ゴーン"の『疑惑のカネ』《内部資料入手》
♯2 《証拠書面入手》東京女子医大の女帝( 75 )が元タカラジェンヌ親族企業に1億円超支出の公私混同

♯3 『疑惑のカネ』を告発した職員を懲戒解雇 東京女子医大内部監査室は『まるで秘密警察』
♯4 『実質的な強制調査』東京国税局の最強部隊“リョウチョウ”が東京女子医大の税務調査に着手!
♯5 《患者の命が危機に》東京女子医科大学病院のICU医師9人が一斉退職『ICU崩壊状態』で移植手術は中止か
♯6 東京女子医科大学病院の『ICU崩壊状態』を招いた、患者の命を軽視した経営方針と恐怖政治
♯7 《独裁体制に反旗》『頑張った分だけ、怒られる』『優秀な人は絶対に来ない』無理難題を押し付ける“女帝”に抗議した女子医大・外科医の“矜持”
♯8《決起した7人の医師》“臨床の女子医大”『救急外来を閉鎖する事態も予想』『医療の質量を下げざるを得ない』医師や看護師ら賛同者400人が“女帝”に突きつけた質問書の全容
♯9 『心臓移植、肝臓移植を続けるか再考する時期…』東京女子医がハイレベル医療から撤退を示唆 患者の命を“見捨てる“経営陣の非情さとは?
♯10 《東京女子医の闇》医療ミスによる死亡事故がICUで発生!“杜撰な安全体制”が招いた悲劇『集中治療の専門医不在』『基本的な手技だが簡単な処置ではない』『若手の教育体制が欠落』
#11 「巨額のカネを不正に流用した『背任罪』の疑い」東京女子医の“女帝”が警視庁に刑事告発された!

2 東京女子医大の対応
 東京女子医大の現経営陣は、これらの報道で言及されている事項について誠実に説明する責任がありますが、これまで十分な説明はありません。このような対応では、働く職員や学ぶ学生らが苦しむことになります。
 東京女子医大の理事長である岩本絹子氏は、我々が所属している医学部同窓生の会である「至誠会」の会長でもあります。東京女子医大は、岩本絹子氏をはじめとする至誠会員が経営に深く関与している以上、卒業生であり至誠会員である私達としても、現状を見過ごすわけには参りません。

3 東京女子医大の現状
 東京女子医大は、岩本絹子氏が理事長に就任後、経営陣による大量の人員削減や職員離職(看護師・技師・内科医・小児ICU医師・ICU医師・麻酔科医・事務職など)により、高度医療の安全性の確保が困難になり、指導医の不足や症例数の減少が生じ、各種施設の専門医施設としての認定資格取得条件の維持も困難となっています。
 東京女子医大の運営する、本院、足立医療センター、八千代医療センターの病床利用率、患者数も激減、関連施設も相次いで閉鎖されています。いずれも多額の税金が投入されているにもかかわらず、残念ながら社会的責任を果たせていません。取消しとなった東京女子医大病院本院の特定機能病院の復活申請を目指していましたが、復活の鍵となる小児ICUも閉鎖されてしまいました。
 東京女子医大の入学志願者もここ数年で半減し、卒業生も東京女子医大を研修先に選ぶ人数が激減しています。
 これらの詳細は、別紙のとおりですが、財務状況についても、令和2年度及び3年度もCOVID-19関連の補助金として、約90億円から約100億円の補助金が交付され、表面上は黒字となっているものの、実質的には多額の赤字となっています。借入金も増大し、令和4年度は、更なる悪化が見込まれるなど、東京女子医大は、大学としても医療機関としても、現在まさに存続の危機にあるといえます。

4 至誠会員の皆さまへのお願い
 
東京女子医大は、「至誠と愛」の理念に基づき、「患者の視点に立って、安全・安心な医療の実践と高度・先進な医療を提供すること」を基本理念として掲げて参りました。
 東京女子医大で学び、勤務する者は、この基本理念を実現する東京女子医大に誇りをもって人生を歩んできました。しかし、現状が続けば、残念ながら名実ともに東京女子医大が消滅してもおかしくない状況にあります。
 東京女子医大の現状を憂慮した外科系教授ら7人から、現経営陣に対し質問状と提言書が提出されました。しかし、現経営陣が、提言書をどのようにとらえているのか、東京女子医大の現状と将来の展望をどのように考えているか、残念ながら全く見えてきません。東京女子医大の役職員は、人事権等を握る現経営陣に異論を唱えづらい状況にあり、内部からの改善は期待できない状況にあります。

 東京女子医大の理事長である岩本絹子氏が、至誠会の会長でもある以上、東京女子医大の現状を招いた責任の一端は、至誠会の経営陣を選出した我々至誠会員にあるともいえます。また、岩本絹子氏が東京女子医大の理事長と至誠会の会長を兼任していることで、利益相反が生じ、東京女子医大、至誠会にとってガバナンス・コンプライアンス上の問題が生じている状況にあります。報道が事実であれば、両法人が岩本絹子氏の個人的利益を図るために利用されている疑惑すらあります。
 
 東京女子医大や至誠会の経営陣は至誠会の皆さまのご意見を無視できないはずであります。至誠会にも「社員選挙」や「社員総会」という、至誠会員の皆さまから説明を求め、意見を反映させるシステムも設けられております。本来であれば、岩本絹子氏をはじめとする至誠会経営陣からも、報告や説明があってしかるべきですが、社員や地方支部会などの至誠会員への真摯な説明や報告が行われていない現実は、皆さまもご存知の通りです。

 至誠会員の皆さまには、①東京女子医大や至誠会についてどのような報道がなされ、どのような現状にあるかを直視し、②このような状況に至った東京女子医大及び至誠会の現経営陣の責任の有無を明らかにするために、東京女子医大及び至誠会のために起こすべき行動を真剣に考えていただく時期に来ています。③今後、至誠会員としても、至誠会の社員総会や社員選挙で岩本絹子氏や理事・監事の「誠(まこと)」を問う、東京女子医大の経営陣や評議員を担当する至誠会員に現状についての説明を求める、などの行動が考えられます。

 既に東京女子医大の再生や復活に向けて有志が活動しており、院内教授ら7人からの提言書に対し、既に院外至誠会員480名から賛同もいただいております。東京女子医大の再生や復活に向けた活動は、数が力になりますので、至誠会有志の活動に、さらに多くの方にご賛同いただきたいと考えております。

 至誠会有志の活動にご賛同いただける方々には、同封の賛同書に住所、氏名を記載の上、ご返送いただければ幸いです。東京女子医大の現状は逼迫しており、本書をもって、緊急行動の賛同をお願いする次第です。

 最後に、ご賛同いただける方につきましては、同封の賛同書にご署名の上、同封の返信用封筒にて、ご返信ください。危機的状況ですので、ご賛同いただける方は、できる限り、早くご返信いただければ幸いです。

以上




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