CG画像からなる動画が「第三次世界大戦」開戦と誤って報道されています。

サイレンが鳴り響く中、夜空に爆発とオレンジ色の閃光が映し出された動画は、2021年にCGIアーティストによって制作されたものであり、SNS上で指摘されているような2024年4月の第三次世界大戦開戦の兆候を示すものではありません。

4月13日のイランによるイスラエルへの報復攻撃を受け、世界の指導者達が懸念を持って反応した後、#WorldWar3というハッシュタグがネット上で支持を集めています。

画像提供:ロイター通信

この3年前のアニメ動画は、以下のようなキャプション付きで4月13日にネット上で共有されました: 「第3次世界大戦は始まったばかりだ。祈って心の準備をしよう」

この動画はこの日、@MattWallace888によるXの投稿で初めてシェアされ、その後以下のキャプション付きで2200万回以上再生さ れました: 「このツイートを歴史に刻め、第3次世界大戦が正式に始まったのだ」

ロイター通信のファクト・チェックでは、以前にもWallaceのアカウントがシェアした2023年のマウイ島の山火事に関する誤解を招くような主張を取り上げたことがあり、メディアはWallaceを 「暗号インフルエンサー」であり、「過去にXで情報をシェアしたが、正しくないことが証明されている」糞野郎と評しています。

このCG画像からなる動画を共有した投稿には、次のようなコメントが寄せられています:「ジョー・バイデンの最悪のリーダーシップが人類を第3次世界大戦へと導いた。我々全員のために祈ろう」、「リベラルな子供達は徴兵に並ぶのだろうか?」

しかしながら、動画の制作者によりますと、この動画は第二次世界大戦を描いたアニメーションだということです。

この動画は2021年10月にBorisao Bloisと名乗る制作者によって、YouTubeにアップロードされたもので、スペイン語のタイトルには次のように書かれています: 「第二次世界大戦がどんなものだったか知りたいですか?そんなあなたの為に」

このアカウントの経歴もスペイン語で書かれています: 「私はアニメーションという武器を手に、物語を作ることに熱心な21歳の男です。Blender万歳!」

4月22日の電子メールで、制作者はロイター通信に対し、この動画は第二次世界大戦を描いたもので、オープンソースの3Dコンピューターグラフィックス・ソフトウェアであるBlenderで制作したと語っています。

ロイター通信は以前、同じ動画が2022年のロシア・ウクライナ紛争2024年のイラン・イスラエル紛争を描いていると誤報された際にも取り上げています。

【評定:関係のないCG画像による動画です】

  • (表示されている)2021年のCG画像による動画は、2024年4月のイラン・イスラエル間の紛争とは無関係です。

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