ヒューストンで4万件の性感染症検査陽性が報告されたとのネット上の書き込みは誤解を招くものです。

テキサス州で性感染症(STD)を診断するために実施された検査の総数を示すスクリーンショットが、2024年6月17日に終わる週にテキサス州ヒューストンで報告された陽性症例の総数としてネット上に誤表示されています。

ヒューストン保健局は、オンライン上の投稿が「数字を著しく誇張」し、「誤った情報」を提供していると述べています。

FacebookとInstagramの投稿では、クラミジア、淋病、梅毒、HIV、そして数字の列を含む画面上のリストの画像が、テキストと重なって共有されました: 「テキサス州ヒューストンで先週、4万人以上が性病と診断された」と書かれています。キャプションの中には、「これは文書化されたもので、どれだけの人が非正規滞在者であるか想像してみて下さい」、「テキサスには近づかないで下さい」と書かれているものもあります。

画像提供:ロイター通信

しかしながら、ヒューストン保健局テキサス州衛生局は、ヒューストンにおける1週間の性病診断陽性者数が4万人であるという公式発表はしていません。この記事を書いている時点では、テキサス州保健局のウェブサイトで入手可能な性病の最新データは2022年のものです。

また、このような数値を報じているを報じている信憑性のあるニュースも存在しません。

ヒューストン保健局はロイター通信に対し、投稿の数字はテキサス州全体で報告された臨床検査の総数を示しており、陽性または陰性の結果を含むと述べています。

ヒューストンの保健当局によりますと、毎年120万件のHIV検査と160万件の梅毒検査が報告されているということです。

また、電子メールで送られてきた声明によりますと、画像がオンラインに掲載されるに至った保健局のデータ・システムの「悪用」は、同局のポリシーに違反するものであり、同局は調査中であり、今後の事故を防止するためのセキュリティ対策を実施しているとのことです。

【評定:デマ】

  • オンラインに掲載された性病検査の数値は、ヒューストンで1週間に報告された陽性検査の数ではなく、テキサス州で1週間に実施された検査の総数を示しています。


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