古いミサイル攻撃の写真が、4月21日のイラクのロケット攻撃と誤認されています。

2024年4月21日、イラク北部からシリア北東部の米軍基地を狙ってロケット弾が発射された数時間後にSNS上で共有された一枚の写真は2015年のものであり、本件とは無関係です。

ロイター通信によりますと、4月21日、イラク北部の町Zummarから、シリアのRumalynにある米軍基地に向けて、少なくとも5発のロケット弾が発射されました。

2発のロケット弾が発射された画像を共有するSNS投稿には次のように書かれています:「イラクからシリアの米軍基地に向けて5発のロケット弾が発射された」

画像提供:ロイター通信

しかしながら、この画像は2015年のものです。

同じシーンの同じような写真をロイター通信が掲載し、次のようにキャプションを付けています: 「イラク治安部隊は2015年3月28日、Tikritの前線で交戦中、イスラム国武装勢力に向けてロケット弾を発射した」

当時、米軍と連合軍はイラクのイスラム国戦闘員に対して18回の空爆を実施し、そのうちTikrit近郊では8回の空爆が実施された、とロイター通信は米軍からの情報を引用して報じています。

2024年4月21日のロケット攻撃は、イラクのイランに支援されたグループが2月に米軍に対する攻撃を停止して以来、米軍に対する初めてのものでした。米軍基地は攻撃さ れませんでしたが、ロケット弾が目標に届かなかったのか、それともコース上で破壊されたのかは、現時点では不明です、と情報筋はロイター通信に対して語っています。

日曜日の攻撃は、バグダッド南部の軍事基地が大きな爆発に見舞われた翌日のことで、イランに支援されたグループを含むイラク治安部隊の司令官は攻撃と言及し、軍は調査中だと発表しています。

2024年にキャプションを間違えた古い写真を共有するSNS投稿の一つは、Sahara Reportersというウェブサイトから発信されたもので、「ナイジェリアとアフリカの視点から解説、特集、ニュースレポートをお届けすることに専念する国際的なレポーターと社会的支持者のオンラインコミュニティ」と自称しています

【評定:無関係な画像です】

  • この写真は2015年のものであり、イラクによる2024年4月のシリア米軍基地へのロケット攻撃とは無関係です。


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