COVID-19の脳への影響の可能性に関する研究は、ワクチンではなくウイルスに注目したものです。

【主張】

  • ヨーロッパにおける研究で、COVID-19ワクチンが「長期的な脳障害」を引き起こす可能性があることが明らかになった。

【概要及び評定】

  • ドイツの研究者による最近の研究では、COVID-19ワクチンが長期的な脳障害を引き起こす可能性は認められなかったと、論文の著者がAP通信に語っています。

  • この研究は、コロナウイルスそのものによる脳への影響の可能性を検討したものです。

  • この主張は、誤った情報を広めることで知られるサイトに由来しています(➡南雲香織のネタ元でお馴染みNatural Newsですwww)

【レビュー】

TikTokの動画で、「ヨーロッパにおける研究で、COVID-19ワクチンが『長期的な脳障害』を引き起こしている可能性があることが判明した」と主張する、既に削除されたツイートが共有されました。

そもそも、この研究はCOVID-19感染による脳への影響の可能性を調べたもので、COVID-19ワクチンの影響ではありません。

動画には、速報性を売りにしているLeading Reportのツイートのスクリーンショットが含まれていました。そのツイートを音読した後、動画のナレーターが「我々は知っていました」と言ったのです。

このツイートの文言は、誤報を流すことで知られるサイト《The People's Voice》の見出しと酷似していたのです。

The People's Voiceの記事は、今度はCOVID-19ワクチンに関する誤情報を拡散し、2020年にFacebookから追放されたNatural Newsによる記事を要約したものでした。

Natural News の記事は、ドイツの研究者が4月に発表した研究を偽って報じています。査読を受けていないこの研究は、コロナウイルスが人間の脳に及ぼす影響を調べたもので、ウイルスと戦うために開発されたワクチンではありません。この研究では、ウイルスのスパイク・プロテインが脳内に存在することから、「長期的な神経症状に寄与する可能性がある」ことが示唆されています。

この研究の共著者の一人であるAli Ertürk博士は、AP通信に次のように語っています: 「我々は、このワクチンを使った実験を一切行なっておらず、ワクチンの副作用は皆無であることを示し、そう主張しています」

我々は、「ヨーロッパにおける研究で、COVIDー19ワクチンが『長期的な脳障害』を引き起こしている可能性があることが判明した」という主張を誤りだと評価します。

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