ドイツの研究機関はオミクロン症例の96%がワクチン接種済であるとの報告などしていません。

【和訳】

一部のソーシャルメディアユーザーが、ロバート・コッホ研究所(RKI)の週報によると、ドイツにおけるオミクロン症例の95.58%が完全接種者であるとの主張を共有しています。この主張は、RKIの報告書の誤りに一部基づいており、その後訂正されています。

その例は、ここここで見ることが出来ます。

ある投稿の文章はこうです。:『速報:本日発表されたロバート・コッホ研究所の報告書によると、ドイツにおける #オミクロン変異種患者の95.58%は完全ワクチン接種者(そのうち28%はブースター接種も受けている)であり、4.42%は未接種者です。』

投稿に対するコメントは以下の通りです。:「接種を受けろというのはこの程度のお粗末な話で、効果なんてないんだよ」、「今更誰が驚くんだ!」、加えてこうもコメントしています:「それなのに、私達の馬鹿げた政府は、私たちの安全を守るために、人々にvaxxを受けさせ、ブーストをかけることを望んでいる。馬鹿者め。」

RKIは、ここで説明しているように、感染症の研究と予防を行うドイツの政府機関です。

RKIの広報担当者であるRonja Wenchel氏は、ロイターに対し、電子メールで次のように述べました。:「RKIはそのような数字は報告しておらず、これまでのオミクロン症例のワクチン接種者と未接種者の数についての概要のみを報告しています。」

「2021年12月30日の報告書にある186人のワクチン未接種者の数は間違いで、正しい数は1,097人です。」とWenchel氏は述べています。

ここで見ることが出来る報告書は、正しい数字を示すように更新されました。

Wenchel氏はまた、他の考察も指摘している。ドイツでは、Delta変異型のDelta変異種に比べてOmicron変異型の症例が少なく(51暦週で6.257対29.494)、これらは都市部に集中しており、Omicron症例の分布は連邦州によって大きく異なり、例えばブレーメンでは65%、ザクセンでは1%とされていることです。

「このばらつきには、Omicronの症例数が少ないこと、実施された検査の数が異なること、休日で検査結果の伝達が遅いことなど、様々な理由があります。」とWenchel氏は付け加えました。

「このようなデータから一般集団に値を外挿したり、ワクチンの効果を推定したりすることは、全体として正当なことではありません。」とWenchel氏は述べています。「RKIは今のところOmicronに関するワクチン効果を推定していません。」とも。

評定

文脈の欠落。RKIによるCOVID-19の症例に関する週報には、ワクチン未接種者数に誤りがありました。

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