Mariupol病院へのロシアの攻撃は「自作自演」であるという根拠のない主張をしているバカは誰だよ!

【和訳】

#あたおか としか思えないロシア軍に攻撃された病院の様子は以下をクリックしてご覧下さい。

#あたおか 主張】

Mariupolの産科病院に対するロシアの攻撃は(ウクライナに)演出されたものである。

ロシア政府関係者と陰謀論者は、欧米の指導者達がこぞって「戦争犯罪」と表現している3月9日のウクライナの都市Mariupolの産科病院への爆撃について根拠のない主張を展開しています。

この空爆により、子供を含む3人の民間人が死亡し、17人が負傷しました。しかし、ネット上では、病院の爆撃はなかったと主張する人もいます。

「ロシアのミサイルが産科病院を攻撃したという、キエフ政権のでたらめな主張」3月10日のFacebookの投稿は、1週間足らずで300以上のシェアを獲得しています。「Mariupol病院で行われた偽の現場について、更なる情報が入ってきている。」

その証拠として、ソーシャルメディアユーザーは、負傷した妊婦の写真を挙げ、彼らは「クライシス・アクター」、つまり、注目を集める悲劇で犠牲者を演じるためにお金をもらっている人物だと主張しました。この用語は陰謀論者の間で人気があり、ここ数週間、ロシアの国営メディアウクライナ侵攻から目をそらすために使ってきました。

3月10日付のFacebookの投稿によりますと、「ウクライナ人はMariupol出身のモデル、Mariannaを撮影に使った」とあります。「Mariannaは有名な美容ブロガーで、病院の廃墟で撮影のためにポーズをとった。彼女は一度に二人の妊婦を演じ、服を着替え、新しい『血まみれ』の化粧を施した。」

他のソーシャルメディアユーザーは、Mariupol産院が機能を停止し、建物がウクライナにわずかに存在する極右過激派グループ「Azov大隊」に占拠された後、職員と患者が追い出されたと示唆しました。

しかし、写真やビデオの証拠、目撃者の証言、公式声明は、攻撃が事実であったことを裏付けています。

USA TODAYは、この主張を共有したソーシャルメディアユーザーにコメントを求めました。

病院攻撃は自作自演ではない

3月9日、ウクライナ当局は、ロシアの空爆によりMariupol 病院3号棟が破壊されたと発表しました。この攻撃は、WHOの医療への攻撃に関する監視システム国連人権高等弁務官事務所によって検証されました。

ウクライナのVolodymyr Zelenskyy大統領はTelegramに被害の映像を共有しました。Mariupol市議会もメッセージングアプリで映像を共有し、Googleの翻訳にりますと、ロシア軍は「子供の病院にいくつかの爆弾を投下した」と述べました。

AP通信のジャーナリストは余波を記録し、被害状況を直接目撃し、逃げ惑う妊婦、泣き叫ぶ子供、叫ぶ医療従事者の映像を撮影しました。Maxar Technologies社は、病院の被害状況を示す衛星画像を公開しました。

クレムリンはMariupol病院爆破を否定し、写真やビデオの証拠に反して、西側のプロパガンダであると主張しました。

写真に写っているのは「クライシス・アクター」ではない

水玉模様のパジャマを着て毛布にくるまっている負傷した女性の画像は、空爆を生き延びたウクライナの美容ブロガー、Mariana Vishegirskayaさんを映しています。彼女は、一部の書き込みで主張されているような「クライシス・アクター」ではありません。

「ガラス、フレーム、窓、壁が飛び散った時、私達は病室に横たわっていました」と、VishegirskayaさんはAP通信に語りました。「どうしてそうなったのか、私達には分かりません。私達は病棟にいましたので、身を隠す時間があった人もいれば、そうでない人もいます。」

負傷した妊婦の画像(2022/03/09, AP通信による撮影)

Vishegirskayaさんは数カ月前から、妊娠中の映像や化粧品を持ってポーズをとっている画像をインスタグラムに公開しています。AP通信が報じたように、彼女がクライシス・アクターである証拠はありません。

ロンドンのロシア大使館が、逃げるVishegirskayaさんの写真を、担架で運ばれる女性の写真と比較したことで、このシナリオは人気を博しました。大使館はツイートで、彼女は 「両方の妊婦の役を演じた」と主張しました。

しかし、担架に乗せられた女性の画像は別人であり、USA TODAYはその身元を確認することが出来ませんでした。外科医のTimur Marin氏はAP通信に、医療関係者は女性と赤ちゃんを救うことが出来なかったと語りました。Vishegirskayaさんは3月11日に出産しました。

Twitterは以前、ロンドンのロシア大使館からのツイートが、大量殺戮が行なわれたことを否定する内容を禁止する同プラットフォームの虐待行為ポリシーに違反するため削除したと、USA TODAYに語ってくれました

過激派は病院を占拠していない

ソーシャルメディアの投稿やロシア当局が主張しているように、病院がAzovの戦闘員によって軍事目的で使用されていた非運用施設であったという証拠はありません。

イスラエルのロシア大使館は、建物の前にある軍用戦車の画像をツイートし、病院がAzov大隊に占拠されたと主張しました。しかし、オープンソースの調査会社であるBellingcatの研究者は、この写真が病院から6マイル以上離れた場所で撮影されたものであることを発見しました。

国連は3月11日の声明で、「病院は攻撃された時、明確に識別可能で、稼働していました」と述べました。3月2日、病院は、Mariupolが電力と水を失っているため、施設を稼働させるための燃料タンクを求めるFacebook投稿を共有しました。

【評定】デマ

我々の調査に基づき、Mariupolの産科病院に対するロシアの攻撃は自作自演であるという主張は誤りであると評価します。WHO、国連、報道機関からの報告では、爆撃は3月9日に行なわれたことが確認されています。ソーシャルメディアに投稿された写真には、攻撃を生き延びたウクライナの美容ブロガーが写っていますが、彼女は「クライシス・アクター」ではありません。

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