凱旋門の虹の演出は、3Dアニメーションです。

2023年のPride Monthを記念してパリの凱旋門に設置された虹がループする動画は、仮想アニメーションです。しかしながら、一部のネット上の書き込みでは、これを本物と思い込んでしまい、戦争記念館が Pride のために「汚された」と述べています。

デジタルアート作品が本物であるかのように共有するFacebookの投稿は、(こちら)と(こちら)で確認することが出来ます。

投稿に見られる作品はアニメーションであり、このような作品がパリの記念碑の周りに設置されたことを示す証拠はありません。

凱旋門を潜り抜ける虹を映し出したこの動画は、デジタルコンテンツ・アーティストのIan Padgham氏が6月1日にソーシャルメディアで投稿した《Arc-en-ciel de Triomphe, Paris. Happy #PrideMonth everyone!!》(こちら)と(こちら)に由来していることが分かりました。

また、このアーティストはTwitterで、この動画は「3Dアニメーションと沢山の手作業による装飾を用いて」作成されたことを明らかにしています(こちら)。

Padgham氏はロイター通信へのメールで、動画で見られるコンテンツは本物ではなく、同氏が作成したものだと述べています。

「私はアーティストであり、LGBTQIA+コミュニティの友達にPride monthの幸せを祈るために作った純粋な3Dアニメーションです」、「あなたが見ているものは何一つ本物ではなく、これを作るためにお金が使われたわけでもなく、これを作るために組織が働きかけたわけでもありません。 愛と平等を祝うために3Dで作ったただのアート作品です」と彼は述べています。

6月1日、2023年のラグビーワールドカップ開催まで100日を記念したイベントの一環として、凱旋門がYouTubeでライブ配信されました。イベントの記録映像には、モニュメントに設置されたPrideの作品は映っていません(こちら)。

【評定】

  • 誤りです。

  • 2023年6月、パリの凱旋門にPrideをテーマにした虹のアート作品が設置されることはありませんでした。

  • 設置状況を示す動画はアニメーションで表示されます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?