ビヨンセがNFLの試合で "Black National Anthem"を歌った事実はなく、その主張は風刺です。

【主張】

  • ビヨンセが、NFLでの "Black National Anthem"を唄うパフォーマンスで約100億円の損失に直面した。

【評定概要】

  • この公演は実際には行なわれていません。

  • この主張は、2023年9月に発表された風刺記事に由来するものです。

  • PolitiFactがどのようにファクト・チェックを行なうかについての詳細はこちらをご覧下さい。

【レビュー】

ビヨンセがスーパーボウル第8戦当日に新曲を発表した後、SNSユーザーはこの世界的スーパースターとNFLとの対立の噂を煽りました。

2月13日付のFacebookの投稿には、「ビヨンセはNFLでの”Black National Anthem”パフォーマンス後、約100億ドルの損失に直面している」、と書かれています。

Facebookに記されていた内容のスクリーンショット
(×及びPANTS ON FIRE!マークはPolitiFactにより付加)

この投稿は、ニュースフィード上の偽ニュースや誤報に対抗するMetaの取り組みの一環として、フラグが立てられました。( FacebookとInstagramを所有するMeta社とのパートナーシップについて詳しくはこちらをお読み下さい)

コメントの中で、この投稿の著者は、この主張と同じ見出しのnostalgianews24.comの記事にリンクしています。その記事は、ビヨンセがNFLの試合で "Lift Every Voice and Sing" を披露した後、"Beyhive" と呼ばれるビヨンセのファン層のうちの 「大部分」 が、10億ドルにのぼる会費の払い戻しを求めたと主張しています。

しかしながら、この文章はSpaceXManiaという風刺サイトが2023年9月に発表した記事によるものです。SpaceXManiaの「About Us」ページには、次のように書かれています:「手短に言っておきますが、私共のサイトに掲載されている全ての記事は、ユニコーンがレインボースムージーを飲んでいるのと同じくらいリアルなものです。皆さん、それらは純粋なファンタジーであり、現実のスナップショットではありません」

ビヨンセは2018年にカリフォルニア州インディオで開催されたCoachella Music Festivalで《Lift Every Voice and Sing》を披露しました。ビヨンセによるこのようなパフォーマンスがNFLの試合で行われたという証拠は、報道、GoogleやNexisのデータベース検索でも見当たりませんでした。

ビヨンセがNFLの試合で "Black National Anthem "を歌った後、約100億ドルの損失に直面することはありません。私達はその主張をPants on Fire!と評定します。


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