主張に反して、二酸化炭素が無害だから火山活動が軽視されているのではありません。

火山活動が軽視されているのは、二酸化炭素が無害だからではありません。

火山活動による二酸化炭素の量は、地球規模での人間活動に比べてかなり少ないからです。

これは、アイスランド南西部のレイキャネス半島で火山噴火が続いている中での出来事です。

火山活動が軽視されているのは、CO2が無害だからではありません。

「二酸化炭素がそんなに大きな問題なら、何故アイスランドが何度も噴火しているのに誰もパニックにならないのだろう」と6月11日の投稿は述べています。

アイスランド気象庁は電話インタビューで、アイスランドでの最近の噴火による排出量を見積もるのは時期尚早だと述べています。NASAはオンライン記事で、人間活動は火山の100倍のCO2を発生させる原因となっていると述べています。

米国地質調査所(USGS)の報告によりますと、全ての「噴火する火山」からのCO2排出量は、年間1,300万トンから4,400万トンです。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のFAQ文書によりますと、人間の活動は2019年に400億トンの二酸化炭素を発生させました。

化石燃料の燃焼によって大量の二酸化炭素が発生し、それが他の温室効果ガスと共に大気中に熱を閉じ込め、地球を温暖化させていることは、科学者の間でコンセンサスが得られています。

「いいえ、アイスランドの噴火による二酸化炭素の排出についてパニックになる必要はありません」と、オックスフォード大学のTamsin Mather教授(地球科学)は電子メールで述べています。「最近のアイスランドの噴火で最も多くのガスを排出した例を挙げますと、2014年のホルフラウン噴火による二酸化炭素排出量は510万トンと推定されています」、

「アイスランドのレイキャネス半島で現在起きている噴火は、それぞれホリュラウンよりもかなり小規模なものです」、

「2022年には、航空産業だけで8億トンの二酸化炭素が排出され、他の産業部門を考慮する前に、地球の地殻変動による二酸化炭素排出量を上回っています」、

とはいえ、稀に火山の噴火によって大気中に大量の二酸化炭素が放出されることもあります、とUSGSのVolcano Hazards Programはオンライン記事で述べています。

「1980年のセントヘレンズ山の噴火では、僅か9時間で約1000万トンのCO2が大気中に放出されました」、「しかしながら、現在人類が同量のCO2を排出するのに要する時間はたったの2.5時間です」、

「このような大規模な爆発的噴火は稀であり、世界的に見ても10年に1度程度しか起こりませんが、人類の排出量は絶え間なく、毎年増加しています」

テキサス工科大学の教授でネイチャー・コンサーバンシーのチーフ・サイエンティストである気候専門家のKatharine Hayhoe氏によりますと、火山が地球温暖化に寄与するCO2の量は人間活動よりも少ないものの、時折別の形で気候に影響を与えることがあるとのことです。

大規模な噴火は、太陽の熱を宇宙空間に反射させる雨傘のような役割を果たすのに十分な粒子とガスを発生させ、短期間の地球規模の冷却を誘発する可能性があります。と、彼女はYouTubeの動画で語っています。

【評定:誤解を招きます】

  • 火山活動から排出されるCO2は、人間活動による世界的な排出量に比べればほんの僅かでしかありません。


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