【あたおか知識の詰め合わせ】FEMA緊急テストが「酸化グラフェンを含むナノ粒子」の活性化によってDNA損傷を引き起こす証拠はありません。
次のFEMA緊急テストはテストではなく、政府が「酸化グラフェンを含むナノ粒子」を活性化させる高周波信号を電話、テレビ、ラジオに送り込み、人々にDNA損傷を引き起こす可能性があるという証拠なのでしょうか?いいえ、そんなことはありません: 2303年8月3日、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、2023年10月4日に緊急警報システムの全国テストを実施すると発表しました。メッセージは携帯電話へのテキスト、テレビ局、ラジオ局を通じて配信される予定です。この主張をしている動画の人物は、信号やメッセージがナノ粒子や酸化グラフェンを活性化させるという証拠を示しているわけではありません。この投稿は2019年に発表された研究を引用していますが、その研究では、グラフェン酸化物が電話、テレビ、ラジオへの信号によって伝達されることについては言及していません。
この主張は、2023年9月19日にInstagram上で公開された動画(アーカイブはこちら)に登場したものです。冒頭は次のようなものでした:
記事執筆時点では、 Instagramには以下のように投稿されていました:
動画の女性は次のように主張しています:
FEMAは2023年8月3日、彼らのウェブサイトに掲載された「FEMAとFCCは2023年10月4日に全国的な緊急警報テストを計画しています」と題するメッセージ(アーカイブはこちら)で、このテストを発表しました。「テストメッセージは全てのテレビ、ラジオ、携帯電話に送信されます」と記されています。2023年10月11日は、「10月4日のテストが広範な悪天候やその他の重要な出来事のために延期された場合」に用いられる予備日です。ウェブサイトでは次のように述べています:
Instagramに公開された動画の人物は、高周波信号メッセージが「酸化グラフェンを含むナノ粒子」を活性化させると言い、次のように主張しています:
この主張をしている人物は、「酸化グラフェンは人体に何をもたらすのか?」を検索したスクリーンショットを示しています。トップの結果は、「酸化グラフェンによる細胞毒性の評価とヒト胚性腎細胞におけるトランスクリプトーム解析」(アーカイブはこちら)と題された2019年の研究と一致するようです。この研究のどこにも、酸化グラフェンが高周波の音や信号によって活性化されるという記述は見当りません。
グラファイトは三次元炭素結晶体です。グラフェンは、厚さ僅か1分子の単層ハニカム状炭素格子です。二次元の物質と考えられています。酸化グラフェンは、水やその他の溶媒に分散させることが可能です。グラフェンは2004年に発見されたばかりです。研究されているこの新素材には多くの潜在的用途があります。Britannica.comには、フレキシブル・ソーラーパネルや タッチスクリーン・ディスプレイといった、科学者達が研究している潜在的な用途のいくつかを紹介する動画を掲載されています。
Lead Storiesは、酸化グラフェンに関する複数の主張をこちらで論破しています。
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