「飲尿療法」がCOVID-19を治すなんてエビデンスはありません。

【和訳】
反ワクチン活動家が、飲尿することがCOVID-19ウイルスに対する「解毒剤」だと主張しています。
その例は、ここここで見ることが出来ます。

ある投稿の文章はこうです。:『法廷でのマスク不着で逮捕された後、釈放されたChristopher Keys氏が解毒剤「尿療法」を持っていると言い出しました。なんなんだ...この人達は自分のおしっこを飲みたがるのか...…。』

ビデオ(こちら)でKey氏は、「...…可能性が非常に高い、蓋然性が高い、我々は解毒剤を持っています、いいですか?そして、解毒剤はワクチンを接種した人達にも有効で、彼が既に送ってくれた研究結果には、ただただ驚かされるばかりです。」

0:39のところで、Key氏はこう言っています。:「私たちが今見ている解毒剤は、何トンもの研究がありますが、飲尿療法なのです。多くの人にとって、これはクレイジーに聞こえるだろうが、みんな、神は私達に必要なものをすべて与えてくれているんだ。」

1:02のところでKey氏は続けてこう言います。:「これは何世紀にもわたって行なわれてきたことです。私達は研究に研究を重ね、文書化され、専門家の審査を受け、発表された論文をあなた方の側で手に入れました。そうです。私たちはこれを持っています。彼らはこの9ヶ月間やってきたが、彼が今持っているのは全て逸話的なものだ。何故なら、これを使って無作為化二重プラセボ試験を行うのは、ちょっと大変だからだ...」と。

同じスピーチの別の映像(こちら)で、Key氏は「私は文字通り、この会話を博士(未確認)としたばかりで、この人に自分の人生を託しています。私は医学者ではないので、自分の尿を飲めとは言いませんが、私は自分の尿を飲み、この23年間自分の尿を飲み続け、まだ生きていますし、漂白剤-漂白剤ではなく、二酸化塩素を飲んでいます。」と言っています。

二酸化塩素を飲むとCOVID-19が治るという主張をファクトチェッカーChequeadoが論破しました。こちらを参照して下さい。

尿を摂取することがCOVID-19の有効な治療法であるという証拠はありません。

FDAは、そのウェブサイトで承認された治療法をリストアップしています(こちら)。尿療法はFDAに掲載も推奨もされていません。

ピッツバーグ大学医療センターの医療毒物学主任であるAnthony Pizon博士は、電子メールでロイターに対し、尿には抗菌製品があり、一部の文化では医療目的で尿を摂取していたことが歴史的証拠で示されていると述べています。

「しかし、尿がCOVID-19やその他の病気の治療薬として役立つという証拠は存在しません。」とPizon氏は述べ、更に「私は、薬用目的で尿を飲むことをお勧めしません。」とのことでした。

少量の尿を摂取しても害はないだろうが、過剰に摂取すると、吐き気、嘔吐、下痢、電解質の破壊を引き起こすとPizon氏は述べています。人間は尿から老廃物や毒素を排泄するので、それを飲むと、それまでに摂取した化学物質や薬物に曝される可能性があります。

尿の摂取はメリットよりもリスクの方が大きいので、お勧め出来ません。」とPizon氏は述べています。

【評定】誤りです。自分の尿を飲むことがCOVID-19感染症の有効な治療法であるという証拠はありません。


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