「疾病X」とは、実際の病気ではなく、WEFが計画したパンデミック対策シナリオです。

世界経済フォーラム(WEF)が公表を計画している「疾病X」とは、将来の大規模な疾病の発生に備え、地域社会をよりよく準備するためのパンデミック対策シナリオであり、SNS上の投稿で示唆されているような実在の疾病名ではありません。

Facebookの投稿: 「明日1月17日、WEFはダボス会議の年次計画セッションで、まだ公表されていない『疾病X』について議論される」

2024年1月17日に予定されているWEFのイベントのスクリーンショットも含まれており、題名は「疾病Xへの備え」です。ダボスでの今年の年次総会は1月15日から19日にかけて開催されました。

セッションの録画を確認したところ、この議論は将来の仮想的な流行病への備えに関するものであり、計画的な疾病の公表に関するものではありませんでした。

疾病Xについては、WEFの記事で早くも2018年に、「WHOは将来の伝染病に対処する計画に『疾病X』を含めている」と説明されており、「X」とは「予期せぬ事態」を指していました。

2018年、WHOは優先疾病リストに「疾病X」を追加しました。その中で、「疾病Xは、深刻な世界的流行が、現在ヒトの疾病を引き起こすことが知られていない病原体によって引き起こされる可能性があるという認識を表しています」と述べています。

「WHOは、深刻な世界的流行が現在知られていない病原体によって引き起こされる可能性のあるシナリオ、『疾病X』について研究しています」と、WEFの代表であるYann Zopf氏は電子メールで述べています。
ロイター通信は以前にも、パンデミック対策シナリオが誤解されているという同様の記事を取り上げたことがあります。シナリオは、地質学者から消防士まで、様々な分野で一般的に使用されているもので、最悪の事態に備えるためのものです。

【評定:文脈が欠落しています】

  • 「疾病X」とは、WEFとWHOとがパンデミック対策シナリオで使用する仮想的な未知の病原体のことです。

ロイター通信作成の画像です。

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